学童保育所では、指導員の先生方は子ども達を下の名前で呼ぶことが多い。いつもは何気なく聞いているが、今時の名前が多い。
数日前、ベネッセコーポレーションが今年の人気名前ランキングを発表した。上から五つを紹介すると、男子は「悠真(ゆうま)」「湊(みなと)」「蓮(れん)」「陽向(ひなた)」「大和(やまと)」、女子は「葵(あおい)」「結菜(ゆいな」「凛(りん)」「結愛(ゆあ)」「陽葵(ひまり)」である。
概して、漢字に親の思いを込めているが、読み方はそう読ませるのかと首をひねることもある。名付けも随分変わったものである。この感覚のズレは、私たちが古い世代に属していることを改めて感じさせる。
しかし名前には流行り廃りがある。祖父母の名前を古めかしく思うし、私たちの一つ上の世代は愛国的な名前の人が多い。私たちの世代の女の子は「○○子」が普通だったが、その命名法も決して古くからではない。名前にはその時代の世相が反映している。
ところで、世の中には「キラキラネーム」なるものがあるそうだ。毎年のランキングも出されている。漢字の音訓にはない読み方をさせたり、万葉仮名風に漢字を充てたりするものである。例は出さないが、親の遊び心だろう。ただ子供の将来を考えると、私には理解しがたい。
昔、仕事で上京した折り、都内の書店で本を探していると、ある国の女王の名前を呼ぶ声がする。振り返るとお母さんが女の子を呼んでいる。どう見ても日本人の親子である。さすが東京だと、妙に感心したものである。
バラ園で
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