散歩をしていたら観音堂があった。隣りには「観音堂前」というバス停標識がある。ここは町はずれの三差路で、村の時代から人々に親しまれてきたのだろう。
中には観音開きの扉があり、石仏が安置されている。寛政三年と刻まれており、造花や缶飲料が供えられていた。
こちらは別の町にある小堂。地蔵堂や祠は古い町の辻にあり、多くは今も世話がされている。講中の札が納められていることもある。私の町内には近年建て直された大きめの大師堂があり、お世話役は町内会の組織と重なっている。
このお堂は妻入りではなく、開口部が棟と並行している。ここは村落共同体のころからの歴史をもつ町である。こうした古の面影を残す事物に出会い、昔の町の様子を想像するのも町歩きの楽しみの一つである。
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