先週末、中心市街地の駅前や広場、通りで大道芸のイベントがあった。いつもは閑散としている商店街も人通りが多い。
通りにいろんな芸人がやって来て子ども達は後を追う。
この日はイベントなので人々はそれを目当てに来ているが、特に舞台があるわけではない。路上で芸が始まる。口上で通り行く人の好奇心を誘い、自分の芸に引き込んでいく。
この日の大道芸は日本の辻芸ではなく、西洋風。アクロバットや一発芸、音楽などさまざまである。人々は会場をめぐり、街には縁日を楽しむような雰囲気が漂っている。
六角堂広場でも芸人たちが芸を披露していた。
中国伝統の変面芸。以前、間近に見たことがある。隈取りのような顔が瞬間的に変わると、広場がどよめいて拍手が巻き起こる。中国の映画に変面芸を題材としたものがあった。身寄りのない老芸人が後継ぎにしようと人買いから男児を引き取ったが、豈はからんやというお話。
六角堂は戦後の商店街が元気だったころ、路地の中にあった六角屋根の休憩所。街頭テレビが置かれていたという。再開発で出来た新生六角堂はイベント広場になり、時どき催しごとが行われる。
商店街と名は付いていても、いまは物販店が激減した。もう商店街の書店で本を立ち読みしたり、レコード店でジャケットを漁ることはない。一番多かった着物や洋品店は壊滅し、一休みしようとしても立ち寄るべき喫茶店もなくなった。私がこの通りを歩くのは、市街地のビルに入居した図書館に通う時か、今日のように街中でイベントがある時くらいである。
商店街の衰退には、車社会化の進展とともに国の土地政策の変化も大いに与かっている。
いつも楽しく読んでいます
昭和40年年代後半のの若いころ、この商店街を六つ門からバスセンターまで歩いていました。寄り道する喫茶店もいくつもあり、本屋さんで立ち読みし楽しいとおりでした。にぎやかでしたよね
週末の夕方ともなると、遠くが見えないほどの人出で賑わっていました。
たがみ書店や江頭書店にはよく出入りしたものです。
いまの衰退ぶりからすると夢のようです。
コメント有難うございました。