日曜日、次男家族と孫の七五三参りで高良大社に行ってきました。高良大社は高良山の中腹に鎮座する旧国幣大社で、筑後の国の一ノ宮です。鎮座以来、1650年を超える古い神社で、いろいろな伝説や説話が伝わっています。
社殿はこの130段の石段を上がった所にあります。右手の方には緩やかな階段の参道もあるのですが、皆さんこの階段を上られます。
社殿です。本殿、幣殿、拝殿は江戸初期のもので、国の重要文化財に指定されています。
今は平成の大修理ということで、お祓いは仮殿で受けました。この日は風が強く、雨の心配をしましたが、途切れることなくお参りの人が来ていました。
大修理は今年から3か年かけて行われるそうですが、神社全体を扱われる様で、事業費は6億円を超えるそうです。文化財に指定されている本殿などは行政から補助金が出ますが、それでも奉賛金が2億円必要とのことです。
神社やお寺の維持管理も大変なのですね。特に観光客が多いわけでもないので、これまで歴史を紡いできたのは、人々や経済界の崇敬が篤いからでしょう。
石段下にある茶屋です。昔は山中の参道沿いに、もう一軒ありました。この茶屋は昭和23年の開業といいますから、私より歴史が古い。中学生の頃から高良山に登った時はよく利用しました。ここの名物は手作りのところてんです。テングサを干してあるのをよく見かけました。代替わりした今でも手作りにこだわってあります。外装は新しくなっていますが、雰囲気は変わりませんね。
高良山の西からの遠望です。
高良山は、耳納連山が筑紫平野に突き出た突端に位置します。そのため筑前と肥後、或いは肥前と豊後を結ぶ戦略上の要衝になっています。高さ312mの低山ですが、古代から多くの戦いが眼下で繰り広げられ、武将たちは高良山に陣を構えました。
高良山については磐井の乱や、神籠石、豊臣秀吉の九州平定など色々な話がありますが、何時かご紹介したいと思います。
今日は七五三の話のはずが、関係のない話になってしまいました。
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