この地方では、一日で神社を三か所詣でて三社参りと云っていたように思います。中学生時分の元日、伯父に連れられて電車で福岡へ三社参りに出かけたことがあります。伯父は大工の棟梁だったので、こういう行事ごとは大切にしていたようです。
今年は一人で正月を過ごすつもりでしたが、3日に次男の子どもたちと水天宮へお参りしました。例年のような長い行列はありません。ここは水難除けと安産の神様。神紋は椿です。九州の大河、筑後川の畔に鎮座しています。
明くる4日。この日は一人で高良大社へ初詣です。天気も良く、穏やかな日差しに誘われました。これで初詣も三社目。高良大社は高良山の中腹にあり、大鳥居から131段ある石段を上ります。年末からの運動不足で少し心配でしたが、ペースを落とさず一気に上りきりました。実のところ、私のすぐ後ろから地元の女子高生の一団が賑やかに続いていたのです。少し頑張りました。
石階段のすぐ横にはスロープカーがあって、お年寄りには便利です。
高良大社は山の上にあるので、境内は狭いです。
権現造りの社殿は国の重要文化財です。数年前に平成の大改修事業が終わり、杮葺きの屋根は綺麗になりました。
大社からは市街地が一望できます。遠くに横たうのは佐賀県背振山地。分りにくいですが、右から左に筑後川が流れています。高良山は耳納山系の西端にあり、戦略上の要地になっています。眼下の平野では、古代から磐井の君と政府軍の物部麁鹿火との戦い、南北朝時代の懐良親王の筑後川の戦いなど、多くの戦が繰り広げられました。
筑後地方は酒どころでもあります。地元酒蔵の菰樽が並んでいます。
参道を下ります。ほとんどは車での参拝ですが、麓から杉並木の参道を登ってくる人も結構います。
参道脇にある金明竹の林。高良山の金明竹は孟宗竹で、節ごとに緑と黄色の模様が交互に入っています。国指定天然記念物です。
私は11月末に痛めた薬指のために(さらに宇和島城の登って痛めた)、今年は静かにお正月を過ごしました
指でも痛めると動きが制限されます
正月太りの解消のために完全に治して
走りたい気持ちです!いい眺め・・!!
治りきらないうちの無理は禁物です。
今年1年、無病息災でありたいものです。
今年はコロナ禍で家族の集まりもなく、
家では一人寂しいので出かけました。
年寄りの家籠りは心身の健康上よくありません。