「道の駅たちばな」で買い物をしました。八女市立花町にある比較的小さな駅で、国道3号が小栗峠へさしかかる麓にあります。裏山は竹林。ここは竹林が多く、町の特産物は筍なのです。旬の季節には道の駅で購入した筍を大釜で湯がいてくれるサービスがあります。
買い物といっても、この日買ったのは甘辛煮にするコンニャク一個だけ。近くの山中にある豆腐屋が出荷しています。値段は少々高めですが、コンニャク芋から作る手作りです。豆腐店とはいっても元々はコンニャク専門店で、以前ドライブの折りに店頭で買い求めたことがあります。道の駅に並ぶのは、こうした近郊の見知った店の品物ばかりです。
ときどき道の駅で総菜や農産物加工品を買います。総菜の出荷者は個人名が多いですね。基本、スーパーのような添加物がないので雑味がなく、おふくろの味がします。ただ量の割には消費期限がその日限りか、加工品でも数日間というのが一人暮らしには難点です。
「道の駅たちばな」は熊本県の近く。ここから県境の小栗峠へ長い坂を登っていきます。急カーブが続き、一方でスピードが出やすいので重大事故が多い路線です。県境の峠を越えると急坂の下りになり、坂の下には「道の駅かほく小栗郷」があります。
ここ立花町は作家、五木寛之の生まれ故郷です。前に紹介したことがありますが、この先の小栗峠に戦後、朝鮮から引揚げてきた父親が開いた峠の茶屋がありました。
昨日は雨。でも一昨日は春を思わせる暖かい日でした。田園に車を走らせていると、いつの間にか、そこかしこに菜の花が咲いています。日が永くなり、陽光も強くなりました。まだ寒い日もあるでしょうが、三寒四温を繰り返しながら季節は移ろうとしています。
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