田園都市の風景から

筑後地方を中心とした情報や、昭和時代の生活の記憶、その時々に思うことなどを綴っていきます。

道の駅うきはと野外円形劇場

2018年09月14日 | 日々の出来事

 この日も道の駅に行きました。道の駅うきはです。建物は市内にある「平川家住宅」のくど造りを模したものです。

  平川家住宅です。山の中にあり、国の重要文化財に指定されています。いまも住居として利用されています。写真はうきは市のホームページより借用しました。

 エントランスです。雑然としていますが、賑わっている道の駅です。

 この道の駅は高台の上にあり、駐車場から見下ろすと半円形の階段があります。これは大正14年に建設された野外円形劇場です。数年前に発掘され、昨年末に復元されました。

 当時、山里で貧しく娯楽にも乏しかった村の青年たちが「嫩葉会(わかばかい)」という農民劇団を結成します。彼らは指導者に恵まれて、近隣の都市である久留米市や日田でも公演するようになりました。そこで村民が一堂に集まれるような場所を作ろうと、村人たちの奉仕作業でギリシア式の円形劇場を建設します。当初は「野天公会堂」と呼ばれていたそうです。

 完成の際には舞台で演説会や青年相撲が行われました。しかし、その後指導者の病が悪化して、この劇場が嫩葉会によって使われることはありませんでした。

 向こうに見えるのが道の駅です。当時、観客席は土で作られていて、発掘時は風化で無くなっていたそうです。

  観客席の上から見た田園風景。

 

 

 

 

 

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