ゴールデンウィークも終わって、カレイの季節も終わりました。
毎年5月になると新潟県の柿崎で真鯛を狙って竿を出すことにしています。
もう10年以上も前のことになりますが、2011年3月に発生した東北震災後、
常磐地方での釣り場を失くした私は、日本海側の新潟県上越地方の海岸を
開拓しておりました。当時、浦和に住んでいた私は、新潟県はすごく遠い
イメージがあったのですが、それでも釣りを続けたければ新たなる場所を
ゼロから開拓せねばなるまい、と窮地に迫まれての行動でした。
そんな経緯で裏日本へ通い始めたのですが、
そこで2011年5月21日、28日の両日に起きた事件( 強烈な経験 )によって、
あれ以来5月の柿崎海岸は、私の記憶に深く刻まれてしまい、
毎年の、初夏の年中行事、「柿崎詣で」のようになってしまったのです。
もうあれから10年以上も経過しているのにもかかわらず、
ときどきですが、未だに夢に出てくるし、それがますます鮮やかな映像
として、私の記憶に上書きされて、更新されているのです。
という経緯で、今年も新潟へ出撃しました。
5月11日(土) AM10:00 深谷の自宅を出発。上里SAのETC入り口から
関越道に乗り込んで北上し、130km走って六日町ICで降りました。
そこから下道で、ほくほく線を70km走破して、PM13:40 上越市の
Fishersさんに到着。(上信越道を走るよりも、こちらのルートのほうが
距離が短いし、安いです。)
Fishersさんでユムシを購入するつもりでしたが、残念、品切れでした。
お隣のいとう釣具店、ホシノ釣具店、木下釣具店のいずれも品切れでした。
困りましたわ。ユムシが無ければ鯛は釣れません。さらに岩虫も無しか。
あのですね、アオイソメだけでは鯛は釣れんのです。
今日はもうすでに終わったようなもんです。
上越にある釣エサ屋はどこの店でも本当にエサの種類が少ないです。
しかたないので、冷凍ほたるいか2パック、小いか2パック、それと
青イソメ1,000円を買って、柿崎海岸へ向いました。
堤防の上には青物狙いのルアーマンや、ウキふかせ釣り師たちが陣取ってましたが、
砂浜には私だけでした。
いつ行っても空いている柿崎の砂浜です。
陽が沈むまではカレイでも来ないか?とアオイソメの房掛けを放り込んでみましたが、
フグさえもおらず、何も齧られず、ビローンと伸びたイソメが戻ってくるだけでした。
PM18:30
陽が暮れてきました。
小イカの胴を抜いて、その中にホタルいか3匹を詰めて、ダンゴ状にして
力いっぱい遠投して放り込みました。
日が落ちて暗くなると、風がやみ、寒くなってきて、沖のほうから霧がたちこめて、
目の前は波打ち際だけ見えて、他には何も見えなくなってきました。
幻想的な世界が広がります。
正面に見えてた上弦の月がちょうど沈んで、さあこれからという時間帯になりましたが、
このころからエサ取りが猛烈に湧いてきて、仕掛けを回収するたびに素バリになって
戻ってきました。でも竿先を揺らすアタリは一度も出ません。
エサを齧ってるヤツは何者なんだろ?
予想外に早くエサのほたるいかが無くなってしまったので、残念ながら途中で終了です。
PM22:30 終了しました。