GWに突入しました。でもなぜか気分が盛り上がりません。
カレイの季節もそろそろ終わってしまうし、次にカレイより熱くなれるターゲットが
いまいち決まらないから、好きな釣りであっても、なんだか気が入らないのです。
そうだ、このへんでカレイからいったん離れて、昔からやってる我が家の年中行事の
潮干狩りにでも出掛けて、気分転換でも図りますかねぇ。
でも、東京湾のアサリはほぼ全滅しているし、ホンビノス貝は横暴な中国人たちの
乱獲でほとんど獲れなくなってきているし、マテ貝は赤潮や青潮の頻発で小さいし、
わざわざ出掛けて行っても、疲れるだけでちっとも面白くないからなあ。
佃煮を作って、同僚や飲み屋の常連たちに配るだけの収穫が見込めないと、
ちょっとなあ・・・。
東京湾以外ねぇ・・・、うーん、・・・、・・・。
そうだ、福島の四倉のマテ貝はどうなのかな?
2019年、2020年、よく獲れたけど、今でも獲れるかな?
あれから4年経過したけど、久々に四倉へ出撃してみようかな。
と言うわけで、今年のGWは四倉漁港へ出撃することにしました。
さっそく4月27日の潮汐表を見てみると、大潮で昼のAM11:47に干潮ピークで
潮位±0cm。おそらく精一杯頑張ってもAM11:00~PM14:00の3時間ぐらいしか
掘ってられないので、深谷からわざわざ四倉まで出かけるのだったら、
交通費やガソリン代も掛かるので、昼は貝堀り、の他に、朝と夕方の時間も
何かをして、1日の時間を長く有意義に過ごしたいですよね。
朝と夕方に何をして過ごすのか?・・・となれば、やはり釣りですよね。
四倉で釣りをして時間を潰すのもいいけど、四倉で釣れたためしがないから
やっぱり小名浜かな。・・・小名浜のカレイは、いつもあの場所で朝と夕方ばかり
釣れたから、そうだ、朝は小名浜でカレイを狙って、昼は四倉でマテ貝を狙って、
再び夕方に小名浜に戻ってカレイを狙う・・・
なかなか有意義な時間の使い方じゃないですか!! それならば、いつものとおり、
金曜日に仕事を終えてから晩飯食って出撃しますか。 ←コイツ本当にバカだわ!!
↑↑ やっぱりカレイ釣りの話になるか!! いつ寝るんや? たかが貝堀りの計画が
なんでこんなに飛躍するかな?
まっ、あくまでも目的はマテ貝。そしてカレイはおまけ、と定義付けしときます。
なので、木曜日の晩から、大量の食塩をフライパンで炒ってサラサラにしたり、
持ち帰ったマテ貝の泥臭さを抜くために牛乳パック2リットルを買いに走ったり、
佃煮を作るために醤油や山椒の実を揃えたり、マテ貝のためにいろいろ準備してました。
さて、27日(土)のまだ深夜 AM 0:30 に小名浜港の、あのややこしい場所に到着した私は、
すぐにいつものように三脚を立てて、竿を4本セットしました。
そして、海の神様に無事故と大漁を祈念しまして、御神酒を捧げました。
御神酒が有るのと無いのとでは、結果がずいぶん違うのですわ。
それから、今回、初めての試みですが、撒きエサのダンゴをこしらえて、アサリも潰して
混ぜて、ポイント付近に投げ込みました。
エサは平野釣具店の自販機で8パック購入。
ここのアオイソメ(大)は20cmぐらいでめちゃめちゃ大きくて数が少ないし、
アオイソメ(普)は8cmほどしかなくて貧弱だけど匹数が多いのです。
適当に混ぜて丸セイゴ15号の針に4,5匹付けて、
見栄えするよう房掛けにして、ドボンと近投しました。
4本投げ込んで、アナゴでも来ないかな?と、車の中からじっと竿先に付けたLED(赤)
を睨んでおりましたが、三四郎のオールナイトニッポンを聞きながら、浅草ハイボール
でチビチビやってたら、いつのまにかウトウト眠ってしまったようです。
目覚めたらAM5:00を過ぎてましたわ。
エサ交換のために車から出て、ゴソゴソやってると、
船を挟んで堤防の先端で、私と同じ向きで竿を並べておられる釣り師の方が、
私に呼びかけて近づいて来られました。
えっ? 私? ひょっとして船の下で仕掛けでもオマツリしたかな?
こっちへ来られたのは、・・・ あっ、なんか見覚えのある人・・・
そうだわ、あの、鹿嶋のカレイ職人の、ささしゅんさんでした。
うわっ、めちゃ緊張する・・・、
正統派投釣りの先生のような凄い人が、邪道な私に声をかけてくださっている・・・
オレ何か失礼なことしたかな?と一瞬構えたら、
優しい笑顔で挨拶してくださったのでした。
なんという光栄、話しかけるには敷居が高すぎる・・・
最初かなり緊張しましたけど、すぐに楽しくなって、ずっと喋り込んでしまいました。
アタリが出ないことをいいことに、カレイ釣りのあれこれなど釣り談議に花を咲かせて
つい時間が経つのを忘れておりました。
いろいろ勉強になるなあ。ほんと楽しいなあ。
その後AM7:30~8:00 の30分ほどの間だけ、3度ほど竿先を叩くアタリが出ましたが、
いずれも空アワセを入れると空振りで針に乗らずでした。
AM10:00になり、マテ貝を掘るために、いったん釣りを中止して四倉へ向いました。
干潮ピークがAM11:47 で、潮干狩りにはまだずいぶん早い時間ですが、あれっ、まぁ、
凄い人です。2年前に来たときの10倍ぐらいの人で、駐車場に多くの車です。
あのですね、そもそもマテ貝を獲る人は福島県には数人しかいなかったのに、
2年経過すると、こんなに増えるものなのか。
サラサラの食塩500gを8本用意しました。
バカ長に履き替えました。
そして、何よりも大事なのは、熊手ではなく、ステンレスの餃子返しです。
この餃子返しで、砂をサクッ、サクッ、と切りながら掘って、
マテ貝のオ〇〇コ型の形状をした穴を探してゆきます。
しかし、この日は、マテ貝堀りに精通している常連たちが、しきりに「 穴が無いぞ」
と困惑してました。えー、そんな、童貞の受験生みたいなこと言うなよ、と思いながら
私も餃子返しでサクサク砂を掘ってましたが、ほんとに穴が見つかりません。
アカンがな。ほんまにマテ貝おらんがな。
まっ、そうなりますわな。
3月ぐらいから毎日大勢で押しかけて来て、あちこち狭い砂浜を掘り返してるんだから。
YouTube動画やらブログに投稿されてるし、漁協が保護のために何かやってるわけでもないし、
人工的に稚貝を撒いて増やしているわけでもないし、そりゃ全滅するわな。
今日なんかコスプレおねぇさんまで動画撮影に来ているし・・・Tictokにアップするのか?
オマエら、いったいなんなんだ?
2時間ほど真剣に掘って、まともな大きさのマテ貝はたったの15本程度。
これでは佃煮どころか、明日のオレの酒のアテさえ無理やがな。
翌日の昼過ぎに、自宅のキッチンで酒蒸して、ガーリック、バターを加えて仕上げたら、
たった5分で無くなってしまいました。トホホ。
さてと、
PM15:30 再び小名浜港へ戻って、夕刻の時合いを狙いましたが、エサ取りさえも居なくて、
エサがなかなか減りませんでした。
延長してPM22:00まで粘りましたが、体力的に限界を感じて終了しました。
今回は不思議な御縁で、ささしゅんさんと初対面でお話することができて、
とても大事な日になりました。
これはきっと小名浜港の神様が、私に、マテ貝より、そしてカレイより、もっと、
私になんらかの影響を与えてくれる大事な人に逢わせてくれたのだと思います。