2024年も2カ月が過ぎてしまい、もうこのままカレイの顔は拝めないのか?と
諦めかけておりました。たいして戦果も得られぬまま、出撃を繰り返すのも
なかなか辛いもんです。
年々カレイの生息数が減って釣り難くなっていることは明白であり、
そこへ漁港への立ち入り禁止や投げ釣り禁止の区域が増えています。
さらに追い打ちをかけるように、東北地方震災や能登半島震災などによって、
海底の形状ががらりと変わって、過去の釣行データが全く役に立たなくなって
いることも事実です。
ネットで釣果情報を見てみても、最近カレイに関する書き込みはほとんど
見かけません。釣り場を見ても、みんな短い竿ばかり振っているし、
三脚を立ててブッ込んでいる我々としては、ずいぶん肩身が狭く
なったなと感じる今日この頃です。
さてと、今週の出撃の話をします。
先週、2月最終の連休に福島県の小名浜港へ出撃した際に、深夜の小名浜港の
夜景を眺めていて、カレイが寄り付きそうな場所と、そうでない場所が
なんとなく判るような気がして、今週はそれを確かめるべく、再度小名浜港へ
出撃しました。
金曜日の夕方に仕事を終えてから、早めに自宅を出発して、途中でエサも購入、
小名浜港に到着したのはPM22:00。
ららミュウの市場前に停泊している大型漁船の前に陣地を構えました。
この場所は夜間でも漁船の照明で明るく、市場建物が北西からの風を遮って、
水深も岸壁の足下から深く、いかにもカレイが寄り付きそうな場所です。
過去からの経験で、夜間照明で明るい場所の例をあげると、千葉港の夜カレイ、
ひたちなか港の阿字ヶ浦、鹿嶋港のポートラジオ、能登半島の西海漁港、など、
夜間に照明で明るくなっている場所はカレイも寄ってくるものと考えています。
なのに、ららミュウ市場前のこの場所は、夜間は意外と空いていて、
私が陣取った後も、朝までほとんど釣り人が来ませんでした。
そのまえに、小名浜港の神様に無事故・無災害を祈願して御神酒を捧げます。
やはり、すがれるものは、何にでも・・・すがりつきたいです。
御神酒を捧げて、4本の竿をセットして、さあ始めましょう。
日付が変わって深夜AM1:00 の、干潮ピークからの潮変わりの、
最初のチャンスタイムを期待しましたが、残念ながら何も起こらずで・・・
朝まで30分おきに淡々とエサのチェックをして打ち込み直しました。
仕掛けを回収すると、何者かがエサを齧っていますがアタリは出ません。
でもこの場所を信じて続けるしかないでしょ。
AM5:30 夜が明けてきました。
うわっ、縁起悪ぅ~
東の空に放射状の地震雲が出ています。
千葉東方沖の群発地震に関係しているのでしょうか?
それとも、ここ、福島県に地震が来るのでしょうか?
何か漠然と不安を感じます。
逃げ出したいなあ。早く帰ろうかな。こんなの見たら弱気です。↓ ↓
なんとなく、心が晴れないまま、淡々とエサを打ち返していますと・・・
AM6:10
ビンビン、ビン、ビビビビ~ン
正面に投げ込んだ竿が激しく踊り始めました。
このアタリ方はフグかドチザメじゃないのか?
カレイはこんな派手じゃないぞ!!
ためらいながら竿を手に持って、アワセを入れて、リールを巻くと・・・
巻くほどにだんだん重く感じるようになりました。
何か判らんけど、けっこうデカいぞ。
グリグリ、グリグリ、リールを慎重に巻いて、
慎重に足元まで寄せてくると、やっと茶色いものが見えました。
うわっ、カレイやわ。神様おおきに。
やりましたわ。
マコガレイ 38cm でした。
今年初めてのカレイです。涙が出ました。しみじみ感動。
しかし、そのあとが続きませんでした。
AM8:00ごろになると、あちこちの有名ポイントに入り損ねた釣り人が
ウロウロ徘徊して目につくようになり、私の左右にぞくぞと入って、
竿を立て始めました。
さらにイベントが予定されているらしく、関係する工事業者の作業車が
うしろの市場建物に出入りしだしました。
すごい人口密度です。
ざわざわ騒々しくなってきたところで、釣りへの集中力が途切れて、
私は運転席でウトウト。
PM15:31
私の他に誰もカレイを釣り上げてないし、おそらく今日はこのままだろうな、
と思っていると
またも正面に投げた竿がビンビン大きく踊り始めました。
おっ? 待ってました。
またカレイかな? 竿を持ってグリグリ巻き取りました。
足元まで寄せてきて、茶色いものが見えたのでカレイだと判りましたが、
ちょっと小さく感じたので、そのまま抜き上げました。
マコガレイ 30cm でした。
2枚もゲットできたので、満足です。
しかしまだ土曜日だし、エサも残っているし、続けて夕方のチャンスタイムを
狙いました。
PM17:30
エサチェックのため、足元へ投げ込んだいちばん右の竿を持って、
仕掛けを回収しようとしました。
空アワセを入れると、ググッ、何か付いているような気配でした。
そしてリールを巻き始めると、急に重くなって抵抗しはじめました。
えっ、またカレイか?
今日はフグも居ないようだし、コイツもカレイなのか?
慎重に寄せてきて、足元から幅広い茶色い魚が浮いてきて、
コイツもまたカレイであると判りましたが・・・
ヒレに模様が・・・
えっ?
しましま、シマシマ 縞々?
ひょっとして松川カレイなのか?・・・いっしゅん、ニヤッとしましたが、
抜き上げて、確認すると・・・体にブツブツが。
目が左側にあります。
残念!!
ヌマガレイでした。 ガクッ。
ヌマガレイ、32cm
まあ、30㎝以上のカレイが3枚も釣れたんだし、
食味が不味い、不人気のヌマガレイでも「カレイはカレイ」。
文句はございません。
PM17:43
針を結び直して、アオイソメをたっぷり付けて、再びドボンと投げ込んでから、
残りの3本の竿の仕掛けもエサを付け替えようと、仕掛けを回収しているとき、
ふと、先ほど投げ込んだ竿に目をやると、一瞬、竿先が20cmほど引き込まれて
また元の状態に戻りました。
えっ? いま引いたよな。見間違いか?
そのあとずーっと竿先に注視していましたが、全く動かず。
糸フケも出ず。
やはり目の錯覚かな?
念のため、再び投げ込んだ竿を手に持って、
1mほどズズッとオモリを移動させてみたところ、
ズシッとした感覚。
反射的に空アワセを入れて、リールをグリグリ巻きました。
すると、巻くほどに強烈な強い抵抗を感じました。
こ、
これはデカいわ。
でもエイとかサメやったら嫌やな。
神様、コイツがどうかカレイでありますように。
竿を満月にしながら、リールをグリグリ巻いて、足元まで寄せてきました。
そして茶色い菱形が浮いてきました。
またカレイです。
うーん、どうする? タモ網を使うか?
いや、ヨリトリゴムを信じて抜き上げよう。
よっこいしょ。
なんとか無事に抜きあがりました。
重いし、幅が広くて丸い体だし、
40㎝あるかな?と思いましたが、メジャーをあてると、38cmでした。
マコガレイ ( オス ) 38cm
このあとPM19:30まで粘りましたが、エサ切れのため終了。
この日だけで30cm以上のカレイを4枚もゲットできたのだから、
大満足です。
マコガレイ 38cm、38cm、30cm
ヌマガレイ 32cm
帰宅してから、台所で記念撮影しましたが、どう配置しても4枚は4枚。
増えません。笑。
追伸
ヌマガレイは腹を裂くと、まだ抱卵していました。
さらに、最後に釣り上げた38cmのマコガレイは白子を持ってました。
もうすぐ春が来るというのに、いったい、いつ、産卵するのでしょうか?