wikipediaから
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%A4%E5%92%8C%E5%85%83%E5%B9%B4%E5%8F%B0%E9%A2%A8%E7%AC%AC15%E5%8F%B7
気象庁の予報では、台風は小笠原近海を北西に進みながら徐々に発達し、8日21時には神津島付近で中心気圧955hPa・最大風速45m/sの「非常に強い」勢力であると判定された。この勢力を保ったまま台風は三浦半島に接近、9日3時前に三浦半島を通過した。台風の中心は東京湾に抜けて北東に進み、9日5時前には千葉県千葉市付近に上陸した。台風が「非常に強い」勢力(JTWCの1分間平均風速ではカテゴリー3相当)を保ったまま関東の至近距離まで接近するのは非常に珍しく、千葉市付近に上陸するときの勢力は中心気圧960hPa・最大風速40m/sの「強い」勢力であったが、関東上陸時の勢力では過去最強クラスとなる。その後、茨城県水戸市付近で海上に出た台風は、福島県や宮城県を暴風・強風域に巻き込みながら東進した。
以下は国土交通省が発表した資料より引用する。
1時間降水量
109.0 mm: 天城山(静岡県、9日0時31分まで)
89.5 mm: 大島(東京都、8日23時38分まで)
76.0 mm: 三崎(高知県、7日9時39分まで)
73.5 mm: 笠利(鹿児島県、7日5時47分まで)
72.0 mm: 江戸川臨海(東京都、9日4時29分まで)
72.0 mm: 横浜(神奈川県、9日3時50分まで)
70.0 mm: 鋸南(千葉県、9日3時47分まで)
(70mm以上)
24時間降水量
441.0 mm: 天城山(静岡県、9日8時20分まで)
308.5 mm: 湯ヶ島(静岡県、9日8時40分まで)
307.5 mm: 大島(東京都、9日10時00分まで)
251.5 mm: 箱根(神奈川県、9日10時20分まで)
(250mm以上)
最大瞬間風速
58.1 m/s(209.2 km/h): 神津島(東京都、8日21時03分)
57.5 m/s(207.0 km/h): 千葉(千葉県、9日4時28分)
52.0 m/s(187.2 km/h): 新島(東京都、8日23時38分)
49.0 m/s(176.4 km/h): 木更津(千葉県、9日2時48分)
48.8 m/s(175.7 km/h): 館山(千葉県、9日2時31分)
48.4 m/s(174.2 km/h): 三宅坪田(東京都、8日22時12分)
48.3 m/s(173.9 km/h): 稲取(静岡県、8日23時17分)
47.1 m/s(169.6 km/h): 大島(東京都、9日1時11分)
45.8 m/s(164.9 km/h): 成田(千葉県、9日5時36分)
(45m/s以上)
---------------------
もう1週間も過ぎたのに、いまだに多くの地域で停電している。
想定外の災害であったのは事実だが、少し辛口の批評をさせていただく。
私の体験だが、
昭和36年の第2室戸台風で実家(奈良市登美ヶ丘)が風でほぼ全壊し、
まかり間違えば命を失っていた経験がある。
いや死んでいても不思議では無かった。
驚くほど風が強く、強風に煽られ内側にしなる窓ガラスを押さえていたのだ。
突然「バーン!」という音とともに窓も壁も屋根も飛ばされていったのだ。
6歳の私は突然現れた空を見上げて呆然として立ちすくんでいた。
(昭和36年9月16日、実家の屋根のほとんどが吹き飛ばされた)
その時の記憶を書いた記事。(2007年9月6日)
https://blog.goo.ne.jp/kendokun/d/20070906/
その時の恐怖と体験は私の人生のトラウマになっている。
20数年前に自宅を新築した時に、全窓にシャッターを取り付けたが、
住宅会社の担当者に「そんな事する人いませんよ」と言われたほどだ。
今回の台風15号による大規模停電での危機管理の欠如は少なからずある。
風の強さを予測してたのなら、なぜ電信柱が折れることを想定していなかったのか?
電柱ごとの風に対する耐久力などデータとして無かったのか?
気象庁も電力会社も「過去に無いほどの強い台風です」とは言うが、
具体的な被害予測も、それに対する備えも不充分であったことは否めない。
危ない危ないは誰でも言える。どの程度危ないのかわからなければ対策のしようも無い。
個人レベルの話をする。
庶民の暮らしの基盤はインフラが無くなれば脆いものだ。
しかし、水が無くても電気が来なくても、それが当たり前だった時代もあった。
我が家では、普段から災害時の備えはしている。
米と飲み水の備蓄は一週間以上はある。
毎晩、風呂の水は抜かないで溜めておく。(台風の前には水を入れておく)
車のガソリンは常に半分以上入れておく(台風の前には満タンにしておく)
車の中にはACインバーター(100v100Wの小さなもの)を積んである。
キャンプ用のコンロ、カセットガスコンロなどは複数ある。
明かりも灯油ランタンもガソリンランタンも複数ある。
灯油、ホワイトガソリン、炭、ローソク、電池は充分ある。
非常用の灯油ストーブ、懐中電灯やラジオもある。
こうしておけば、長期間停電になっても、冷蔵庫の中のものを燻製にし、
必要なだけ米を炊いて何とか耐え忍ぶことが出来るはずだ。
飲み水が切れたら、石ころや炭で簡易浄水器を作れば良い。
川の水でも池の水でも、浄水器を通して沸騰すれば飲み水になる。
何でもかんでも便利になって最低限の智慧を失っては駄目だと思う。
ナイフで鉛筆を削れない(ナイフの使い方を知らない)、マッチを擦ったことが無い、
焚火をした事が無い、普通の鍋でご飯が炊けないなどは、イザという時はまったく間に合わない。
危機管理から言っても、何でも自動化された生活に慣れるとあまりに脆い。
最低限の安全は自分で心がけて守ること。
人や行政のせいにするばかりではいけない。
前にも書いたが「健全な危機感」は防災面でも大事だと思うのだ。