稽古なる人生

人生は稽古、そのひとり言的な空間

生駒市武道館 往馬玄武会(2020年10月31日午前)

2020年10月31日 | 剣道・剣術
「稽古行くの?」と朝ごはんを食べている途中に女房に言われた。

今朝から柔らかいご飯なら何とか食べれられる。
きっとまだ稽古は無理だろう。歯を噛みしめたら激痛が走る。

「行くけど稽古はしない、構えの写真だけ撮りに行くだけ」と言い、
撮影の機材を車に積み込んで生駒市武道館に向けて出発した。

一刀流の構えの写真は一度目は矢田中の稽古中で撮影して失敗し、
二度目は生駒市民体育館の玄関横の壁で撮影し、三度目に一部撮り直しした。
今回は撮り忘れていた「真剣の構え」を撮影するのだ。

きょうの往馬玄武会は人数が多い。8名+怪我のため見学が1名。
私を入れたら10名という、最近に無く賑やかである。

9時15分から準備運動から始まった。
私は武道館を抜け出して隣の市民体育館まで撮影機材と木刀を持って行く。
撮影のため袴の股立ちをとる。足の向きがよくわかるためである。

ついでに剣道形の構えも撮影した。
一刀流の構えと異なる構え、八相と下段である。
下はその写真。右向き、正面、左向きを並べてみた。



「八相の構え」は一刀流の「陰の構え」の両手をやや上げ、傾きを約45度に傾けたもの。
この構えは一刀流の陰の構えと卜伝流の肘を張った構えの中間タイプで実戦的な構えである。
左拳が身体の中心上にあるのは「陰の構え」と変わらない。

なお、写真で剣先の高さが違うのは、広角レンズのため、それぞれ奥行きが違い、高さがズレるためである。



下段の構えは失敗した。切先が高過ぎた。
(上の写真は剣道形の参考にしてはいけない)

剣道形の講習会で教わった構えは、切先の高さが膝頭より1寸~2寸下と教えられた。
一刀流の下段は、これよりかなり高く、水平よりやや下に構え、剣先は相手の下丹田に付ける。

実は、ここからが疑問で、
昔々教えられたのは「相手の膝頭より1寸~2寸下に付ける」だったのだ。
手元の資料には、補足説明で「段の剣先の高さは、相手の膝頭より約3~6センチメートル下とする」とある。

この2つ、似ているようで異なる。

上の写真は一足一刀の間合で、剣先を相手の膝頭より1寸~2寸下に付けてしまった。
小野派一刀流を修業している身としては正しいのだが、剣道形では間違えている。
無意識に一刀流のクセが出てしまった。

この件、また機会があれば詳しく述べたい。

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撮影から戻ってしばらくは稽古を見ていた。
何だか、むずむずしてきて「少しぐらいなら出来るかな?」と防具を着けた。
おそるおそる稽古に参加してみる。

しかし、歯の痛みが怖くて、精神的に中途半端だった。
やはり夢中になると噛みしめる事もあるわけだ。

噛みしめたら元も子も無い。
今夜の稽古(宝剣会)、明日の島本町の稽古(無門会)も控えている。
午後から仕事もしなければならない。

というわけで、
合計9人の2分間回り稽古+5分の地稽古だったが、
思いっきりの無い中途半端な稽古になってしまった。


(一番左が私、A藤七段との稽古)

反省としては、地稽古の達人、I山六段に、離れ際に竹刀を強く叩かれ落してしまったこと。
打ったあと、相手がどのような反撃に出るかも知れない。これは大いに反省する次第。
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