マチさん、感極まって涙を流しながら、オカザキジローの右手を柔らかな両手で包み込んだ。
オカザキジローはそのまま立ち上がって、
「それでは、ご主人様を私の車へとご案内いたします。
そこでゆっくりと話をしましょう。」
と、マチさんをエスコートしながら駐車場に停めてあった自分専用のミニバンへと連れて行った。
スモークフィルムが貼ってあって中が見れない。
我々が後を付いていくと、オカザキジローはぴしゃっと後部座席のドアを閉めてしまった。
車の中は2人きりだ。
姐さんとヒロコを見ると、2人とも嬉しそうだ。
女の友情というものは、キューピーには理解しかねる。
しばらくしてからだ。
車の中から、マチさんの「キャッ!」という声が聞こえた。
キューピーは、ドアを開けようとしたが、姐さんがその前に立ちはだかった。
首を横に振って、"やめとけ"と、合図を送っている。
「この、ヤボテン。」
「ええ?」
「女の本当の願望というものは、未熟者のキューピーさんには
きっと想像もつかないものよ。」
そう言って、姐さんはフフフと笑った。
しばらくして、車の中からマチさんが出てきた。
耳たぶを真っ赤にしている。
「腰が抜けた。」と言って歩くのもままならない。
「あのう、中で何かあったんですか?」
と、キューピーは聞いた。
マチさんはトロンとした目で
「へ?」
とか聞き返す。姐さんが
「いいの、いいの。それより今から本番よねえ。
見学してくんでしょ?
現場に移動するわよ。」
と、仕切り始めた。
やがて、ミニバンからオカザキジローが降りてきた。
役の服に着替えたらしい。
キューピーと目を合わせると、ニコッと爽やかに笑った。
撮影の間中、マチさんは心ここにあらずの状態だった。
2時間ほどロケをした後、雨が降ってきて撤収になった。
例の担当者(アシスタントプロデューサーという役目を仰せつかっているらしい)が
キューピーの車を見て、自分が駅まで送りましょうか?と申し出てくれた。
車の中でキューピーはもう一度、「何があったんです?」と聞いてみた。
マチさんは黙っている。
「操ってやつは、どうなっちゃったんです?」
「ご想像にお任せします。」
と言って、マチさんはキューピーにウインクをした。
キューピーは幸せを分けてもらったような気持ちになった。
駅で僕たち4人はメアドを交換して別れた。
マチさんの秘密は何やら美しい。
そして、ド変態キューピーにもヒロコというリアルな彼女ができた。
こんなセクシーな彼女を求めていたのだ。
割れ鍋にとじ蓋だ、
と妙に得心して一人ほくそ笑んだ。
あ、そう、バラの花はアシスタントプロデューサーにあげた。
男のくせに嬉しそうだった。
オカザキジローはそのまま立ち上がって、
「それでは、ご主人様を私の車へとご案内いたします。
そこでゆっくりと話をしましょう。」
と、マチさんをエスコートしながら駐車場に停めてあった自分専用のミニバンへと連れて行った。
スモークフィルムが貼ってあって中が見れない。
我々が後を付いていくと、オカザキジローはぴしゃっと後部座席のドアを閉めてしまった。
車の中は2人きりだ。
姐さんとヒロコを見ると、2人とも嬉しそうだ。
女の友情というものは、キューピーには理解しかねる。
しばらくしてからだ。
車の中から、マチさんの「キャッ!」という声が聞こえた。
キューピーは、ドアを開けようとしたが、姐さんがその前に立ちはだかった。
首を横に振って、"やめとけ"と、合図を送っている。
「この、ヤボテン。」
「ええ?」
「女の本当の願望というものは、未熟者のキューピーさんには
きっと想像もつかないものよ。」
そう言って、姐さんはフフフと笑った。
しばらくして、車の中からマチさんが出てきた。
耳たぶを真っ赤にしている。
「腰が抜けた。」と言って歩くのもままならない。
「あのう、中で何かあったんですか?」
と、キューピーは聞いた。
マチさんはトロンとした目で
「へ?」
とか聞き返す。姐さんが
「いいの、いいの。それより今から本番よねえ。
見学してくんでしょ?
現場に移動するわよ。」
と、仕切り始めた。
やがて、ミニバンからオカザキジローが降りてきた。
役の服に着替えたらしい。
キューピーと目を合わせると、ニコッと爽やかに笑った。
撮影の間中、マチさんは心ここにあらずの状態だった。
2時間ほどロケをした後、雨が降ってきて撤収になった。
例の担当者(アシスタントプロデューサーという役目を仰せつかっているらしい)が
キューピーの車を見て、自分が駅まで送りましょうか?と申し出てくれた。
車の中でキューピーはもう一度、「何があったんです?」と聞いてみた。
マチさんは黙っている。
「操ってやつは、どうなっちゃったんです?」
「ご想像にお任せします。」
と言って、マチさんはキューピーにウインクをした。
キューピーは幸せを分けてもらったような気持ちになった。
駅で僕たち4人はメアドを交換して別れた。
マチさんの秘密は何やら美しい。
そして、ド変態キューピーにもヒロコというリアルな彼女ができた。
こんなセクシーな彼女を求めていたのだ。
割れ鍋にとじ蓋だ、
と妙に得心して一人ほくそ笑んだ。
あ、そう、バラの花はアシスタントプロデューサーにあげた。
男のくせに嬉しそうだった。
大揺れでした。
実はマチさん、少女時代は健康優良児で、足腰が強く、町のわんぱく相撲大会ででぶっちょの男の子を投げ飛ばして栄誉ある横綱になったほどでした。したがって、マチさんの男を計る物差しの一つは「自分よりお相撲が強くなきゃダメ」でした。そして、オカザキジローはこのハードルを右からの見事な上手出し投げでクリアしたのでした。
ああー、マチさんにカンナさんがかぶってきたあ。
狭い車の中でそんなことできないですよね。
>>一人の緑色の花柄のワンピースに白いカーディガンをはおった楚々とした中年女
>マチさんと私の決定的な違いがココに・・・・
女性のファッションに関しては、全くの無知蒙昧の輩でやんす。とても、奥田英朗のようには描けません。いったい、どうやって調べるんだろう?
いや~、声を出して笑いました。
キューピーさんが普段私のブログをどのようにご覧になっているかが垣間見られて赤面です。
本当に見苦しいまでの【片思いブログ】ですよね~
ところで、車の中では何があったんでしょうか?
腰が立たなくなるなんて?????
二人が乗ってる間車は揺れてました????
>一人の緑色の花柄のワンピースに白いカーディガンをはおった楚々とした中年女
マチさんと私の決定的な違いがココに・・・・