撮影現場にようやく到着した。
お昼休みのようだ。
オカザキジローがスタッフ達と談笑しながら弁当を食べているのがすぐわかった。
例の担当者がキューピーたちを見つけ駆け寄ってくる。
「よくお来しになりましたー。」
「すみません。女子1人のはずが、女子3人になっちゃったんですけど~。」
と、キューピーが言い訳をすると、
「かまいません、かまいません。」
と言ってオカザキジローのいる所へと連れて行ってくれた。
「この方が原作者のキューピーさんこと、○出×男さんです。」
と、紹介してくれた。
オカザキジローは気さくにも
「お会いしたいと思ってました~。」
と、握手してくれた。
姐さんが、「『マチの映画日記』のマチと申します。」
と、挨拶した。
オカザキジローは、
「かねがねお噂は伺っておりました。
なかなかインターネットをやる時間がなくて…。
お会いできてよかったです。」
と、握手した。
「私が『マチの映画日記』のマチこと中村真千子です。」
と、ヒロコが手をさしだした。
オカザキジローは目をパチクリさせて、
「あ、こんにちは…。」
と言って握手に応じた。
最後にマチさんが、
「私が本当のマチです。」
と言うと、オカザキジローはもう握手もしない。
「どーゆーことなの?」と、例の担当者に聞いている。
担当者は困ったような怒ったような顔をしてキューピーを見た。
キューピーの出番だ。
「チャンチャカチャーン、今から王様ゲームを始めま~す~」
云々のセリフを言いながら、
キューピーはバラの花をそっとマチさんに持たせた。
すると、姐さんが目ざとくそれを見つけ、バラの花をマチさんの手からひったくった。
マチさんのブログ、
オカザキジローへの片思い記事でいっぱい。
オカザキジローが出演した全ての映画とドラマの評論、感想、解説、壊れ記事。
そこにはオカザキジローのヘアスタイル、着ている服やコートやブーツの
ブランドまでもが記載されている。
それに、オカザキジローが出ている全ての雑誌インタヴュー記事の紹介、
そして、その時のオカザキジローの態度とその感想。
それにそれに、テレビCMの紹介とサイトのURL。
晴れの日も、雨の日も、雪の日も、曇りの日も、毎日毎日を
オカザキジローのために捧げてきたのをキューピーは知っている。
それが、こんな形になるなんて!
こんな近くにいながら握手もされないどころか、
マチ本人だとも認められないだなんてっ!
「へえっ?そーゆー趣向なの?
僕がホントのマチさんを選べばいいわけですね。
えらく凝った事をしますね、キューピーさんも。
うーん。」
オカザキジローはしばし躊躇したが、マチさんと目が合うと、
神託を受けた古代ギリシヤの勇者のようにマチさんの前に進み出たかと思うと、
膝を折り右手を掲げ、
「ご主人様。」
と、言ったのだ。
お昼休みのようだ。
オカザキジローがスタッフ達と談笑しながら弁当を食べているのがすぐわかった。
例の担当者がキューピーたちを見つけ駆け寄ってくる。
「よくお来しになりましたー。」
「すみません。女子1人のはずが、女子3人になっちゃったんですけど~。」
と、キューピーが言い訳をすると、
「かまいません、かまいません。」
と言ってオカザキジローのいる所へと連れて行ってくれた。
「この方が原作者のキューピーさんこと、○出×男さんです。」
と、紹介してくれた。
オカザキジローは気さくにも
「お会いしたいと思ってました~。」
と、握手してくれた。
姐さんが、「『マチの映画日記』のマチと申します。」
と、挨拶した。
オカザキジローは、
「かねがねお噂は伺っておりました。
なかなかインターネットをやる時間がなくて…。
お会いできてよかったです。」
と、握手した。
「私が『マチの映画日記』のマチこと中村真千子です。」
と、ヒロコが手をさしだした。
オカザキジローは目をパチクリさせて、
「あ、こんにちは…。」
と言って握手に応じた。
最後にマチさんが、
「私が本当のマチです。」
と言うと、オカザキジローはもう握手もしない。
「どーゆーことなの?」と、例の担当者に聞いている。
担当者は困ったような怒ったような顔をしてキューピーを見た。
キューピーの出番だ。
「チャンチャカチャーン、今から王様ゲームを始めま~す~」
云々のセリフを言いながら、
キューピーはバラの花をそっとマチさんに持たせた。
すると、姐さんが目ざとくそれを見つけ、バラの花をマチさんの手からひったくった。
マチさんのブログ、
オカザキジローへの片思い記事でいっぱい。
オカザキジローが出演した全ての映画とドラマの評論、感想、解説、壊れ記事。
そこにはオカザキジローのヘアスタイル、着ている服やコートやブーツの
ブランドまでもが記載されている。
それに、オカザキジローが出ている全ての雑誌インタヴュー記事の紹介、
そして、その時のオカザキジローの態度とその感想。
それにそれに、テレビCMの紹介とサイトのURL。
晴れの日も、雨の日も、雪の日も、曇りの日も、毎日毎日を
オカザキジローのために捧げてきたのをキューピーは知っている。
それが、こんな形になるなんて!
こんな近くにいながら握手もされないどころか、
マチ本人だとも認められないだなんてっ!
「へえっ?そーゆー趣向なの?
僕がホントのマチさんを選べばいいわけですね。
えらく凝った事をしますね、キューピーさんも。
うーん。」
オカザキジローはしばし躊躇したが、マチさんと目が合うと、
神託を受けた古代ギリシヤの勇者のようにマチさんの前に進み出たかと思うと、
膝を折り右手を掲げ、
「ご主人様。」
と、言ったのだ。
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