腑抜けども、悲しみの愛を見せろ

世の中広いから、こんな女もいるんだろうな。

和合澄伽（佐藤江梨子）のような業の深い欲張り自己中勘違い女に、

腑抜け者呼ばわりされても、痛くもかゆくもない。

腑抜けていて結構でござんす、てなもんだ。

しかし、被害者：兄：しんじ（永瀬正敏）にしてみれば、

こんな地獄は他になかったであろう。

もう一人の被害者：妹：清深（佐津川愛美）にとっても、

何度生まれ変わればいいのよって話ですね。

まあ、ホラー漫画を連載するには、格好の生きた題材ではありますが…。


兄嫁：待子（永作博美）、僕、このキャラ好き。

度を越して不幸の星の下に生まれた人なのねえ。

キモい人形もうまく使っていたなあ。

他の人とは、分かり合えないものを持ってるって、うまく表現されていたと思う。

ようやく家族を持つことが出来たのに、

皆、死んだり、東京に行ったりで、また一人ぼっち。

これから先が心配だなあ。


扇風機が回りだしたのは、ワアーってきたなあ。

こんなふうな映画、始めて観た。

情念が昇華するさまを映像で表現してみましたって感じ。

あ、扇風機をネタバレするのは、ご法度ですか？

ええい、もう書いちゃったよ。


ワリイ、ワリイ。


☆☆☆☆