『私は障害者向けのデリヘル嬢』 大森みゆき

"フーゾク"は良いことなのか、悪いことなのか、

それとも、"必要悪"といったところのものなのか？

自分が利用する分は平気の平左だが、

もし、自分の結婚する相手が元フーゾク嬢だったのがわかったりしたなら、

ちょっと待ったあ。

「おいら、すかすか女は、やだぜ！」

出たあ、男の身勝手。



ところで、ところで、このお嬢ちゃん、デリヘル嬢として、

ある時は母親・妹公認のお家の中で、サービスに励んだり、

また、家族の寝静まった時を待って、お家に忍び込んだり、

またある時は、待ち合わせして車椅子を押してラブホに入ったり、

またまたある時は、障害者施設まで赴いて、完全個室の中で密かにdtyghds@dfk:。


目から鱗の落ちる思いとは、言い過ぎかもしれないが、

世の中、そこまで進んだか、

障害者も性を謳歌できる時代が来たのかと、

感慨ひとしおでした。



☆---ちょっと、質問！

憲法25条でいう全ての国民がその権利を有するという

"健康で文化的な最低限度の生活"に

性行為は含まれているとお考えになりますか？否ですか？

☆---"含まれています"という最高裁の判決が下りる日も近い予感が、、、。


彼女の書いた文章を少し抜粋すれば、

「他人ができないことを手伝う。それは、お互い様だ。

　人が支え合うのは、当たり前のことだ。

　重いものを持てないときに、力がある人が持ってあげるのと、

　基本的には同じことだと思う。

　手が不自由な人に食べ物を口元まで運ぶのも、

　障害者の性の悩みに協力するのも。

　誰かに「協力する」ことは、誰にでもできるのではないだろうか。

　私は一度も、性生活の手伝いを"してあげている"と思ったことはない。

　私は、私ができる些細なことでお手伝いを

　"させてもらっている"だけなのだ。」


なかなか、こんなこと書けませんよー。