みっくんは札束をうやうやしく頂戴すると、「失礼します。」と礼をして
ベンツに乗り込み、エンジンをかけ爆音とともに去っていった。
「何で私達の居場所がわかったのかしら?」
「ケータイにGPSが付いてるから。」
と、ヒロコが答えた。
携帯を見ながら運転していたのか。
「どうも、すみませんでした。」
と、キューピーは姐さんに頭を下げた。
「いいわよ。オカザキジローに会わせてくれるんなら、お安い御用よ。」
「車、走れるかなあ?」
4人は車に乗り込み、キューピーは発車させた。
ドデコン、ドデコンと音がし、振動が伝わる。
「あ、こりゃダメだ。ボディが車輪に当たってるみたいです。
ここから現場まで1キロほどありますが、歩いていきましょう。」
と、キューピーが提案すると、
「なにを!?あたいに1キロ歩けって言うのかい?
ざけんな!」
と姐さん、みっくんに話していたときよりおっかない。
「じゃあ、このまま行きますか。レディに歩けというのも何だし…。」
言いながら、何が「何だし」だとキューピーは自分の気の弱さにつくづく自己嫌悪に駆られた。
1キロ歩くぐらいの運動、ダイエットにだっていいのになあ、
と思ったが口には出せなかった。
時速5キロをキープして、ドデコン、ドデコンと車を走らせた。
「あーあ、うるさい車、あんたのダメ男ぶりにはホント厭きれたよ。
少しは役に立つかと思ったら、ただのド変態とはねえ。」
姐さんはご機嫌斜めだ。
「変態は27年前の話ですよ。」
「四の五の言うなっ!これからはあたしが仕切るからねっ。
いい?でないとあんたが下着泥棒だってこと彼女や親兄弟にバラすからね。」
「彼女はいません。親兄弟にバラしたって別に構いません。」
今更、キューピーの転落人生に何が加わったって、親は驚かない。
「あんた、あたしを敵に回しても平気なのかい?」
「いや、それは困ります。」
「いいこと思いついたよ。
オカザキジローに会ったらこう言うんだ。
"チャンチャカチャーン。
今から王様ゲームを始めま~す。
王様は僕キューピーです。
オカザキさん、あなたは今から奴隷です。
ご主人様は、ここにいる3人のマチさんの中に一人だけいる本物のマチさんです。
奴隷は、ご主人様すなわちマチさんの言うことは何でも聞かなくてはなりません。
さあ、本物の『マチの映画日記』の管理人:マチさんを選んで下さい。"
とね。
憶えられた?」
「ええっ!?」
♂1人と♀2人はおったまげた。
ここまで素性がばれても、なお姐さんはオカザキジローに執着があるようだ。
少し時間を置いて、マチさんが
「それでも構いません。」
と言った。
「え?いいんですか?」
とキューピーは聞いた。
「ええ。」
「オモシロイじゃ~ん。」とヒロコも乗った。
ベンツに乗り込み、エンジンをかけ爆音とともに去っていった。
「何で私達の居場所がわかったのかしら?」
「ケータイにGPSが付いてるから。」
と、ヒロコが答えた。
携帯を見ながら運転していたのか。
「どうも、すみませんでした。」
と、キューピーは姐さんに頭を下げた。
「いいわよ。オカザキジローに会わせてくれるんなら、お安い御用よ。」
「車、走れるかなあ?」
4人は車に乗り込み、キューピーは発車させた。
ドデコン、ドデコンと音がし、振動が伝わる。
「あ、こりゃダメだ。ボディが車輪に当たってるみたいです。
ここから現場まで1キロほどありますが、歩いていきましょう。」
と、キューピーが提案すると、
「なにを!?あたいに1キロ歩けって言うのかい?
ざけんな!」
と姐さん、みっくんに話していたときよりおっかない。
「じゃあ、このまま行きますか。レディに歩けというのも何だし…。」
言いながら、何が「何だし」だとキューピーは自分の気の弱さにつくづく自己嫌悪に駆られた。
1キロ歩くぐらいの運動、ダイエットにだっていいのになあ、
と思ったが口には出せなかった。
時速5キロをキープして、ドデコン、ドデコンと車を走らせた。
「あーあ、うるさい車、あんたのダメ男ぶりにはホント厭きれたよ。
少しは役に立つかと思ったら、ただのド変態とはねえ。」
姐さんはご機嫌斜めだ。
「変態は27年前の話ですよ。」
「四の五の言うなっ!これからはあたしが仕切るからねっ。
いい?でないとあんたが下着泥棒だってこと彼女や親兄弟にバラすからね。」
「彼女はいません。親兄弟にバラしたって別に構いません。」
今更、キューピーの転落人生に何が加わったって、親は驚かない。
「あんた、あたしを敵に回しても平気なのかい?」
「いや、それは困ります。」
「いいこと思いついたよ。
オカザキジローに会ったらこう言うんだ。
"チャンチャカチャーン。
今から王様ゲームを始めま~す。
王様は僕キューピーです。
オカザキさん、あなたは今から奴隷です。
ご主人様は、ここにいる3人のマチさんの中に一人だけいる本物のマチさんです。
奴隷は、ご主人様すなわちマチさんの言うことは何でも聞かなくてはなりません。
さあ、本物の『マチの映画日記』の管理人:マチさんを選んで下さい。"
とね。
憶えられた?」
「ええっ!?」
♂1人と♀2人はおったまげた。
ここまで素性がばれても、なお姐さんはオカザキジローに執着があるようだ。
少し時間を置いて、マチさんが
「それでも構いません。」
と言った。
「え?いいんですか?」
とキューピーは聞いた。
「ええ。」
「オモシロイじゃ~ん。」とヒロコも乗った。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます