私の町吉備津

岡山市吉備津に住んでいます。何にやかにやと・・・

“欺大后”

2015-07-05 11:42:54 | 日記
 黒日売救出作戦では、天皇は大后を、いわば「ごく自然にその気にさせる」という姑息な演出をして成功裏に導いたのです。が、今度はそういうわけにはいきません。吉備の国まで出かけて黒日売と堂々とデイトするのです。それを実行に移すとなれば、その作戦としては、もう、大后を騙すしか方法は有りません。その作戦として取られたのが「大后を欺く」そうです。言葉が悪いのですが「騙す」しか、他にはいい知恵が浮かびません。。
 そこで、仕方なくでしょうが、大后を欺いたのです。

 父である応神天皇に例を見つけて、淡路島に行幸するということを名目に吉備まで行こうという計略です。私はここら辺りにも、その出所は武内宿禰の影がちらつくのですが???

 まあそう言うことで、ようやく、大后からOKを頂きます。そこで、又もや、天皇は例の如くに歌を詠まれます。是のように何かが始まる前には歌を、必ず、詠むという習慣が日本人の古来からの習わしであったのです。その伝統が平安時代の文学の中にも、「たけとり物語」や「源氏物語]でも勿論ですが、歌(和歌)を詠むという古来からの日本文化を支えている習慣が生かされているのではと思います。

 と・・・。これは独り言です。お聴き逃してください。

 なお、此の淡路島ですが、先般、銅鐸が、数個まとまって、土木場の砂置き場から発見されたというニュースがありまっしたが、これとは、直接、仁徳天皇との係りはなかったようですが、この島が、天皇の恋の駆引きに使われたということは、此の銅鐸とは全く無関係のようですが、大変面白い歴史的なお話だと思います。