暗黒の世界です。悪神が暗いと言う事を利用して悪がはびこります。神々は大いに困憊します。これを解決するためにはどうしたらくぃいかということぐらい誰でもわかることです。アマテラスが天石屋から出でくれば、それで総てが解決するのですが、その方法が分からないのです。アマテラスは石屋の中からどうやれば「お出まし」願えるでしょうか???それを相談する集会が開かれたのです。
“天安之河原<アメノヤスノカワラ>”
に、高天原に住める総ての神「八百萬神」が
“神集集而<カム ツドイニ ツドイテ>
集まってきたのです。誰の命令でもなく自然発生的にお集まりになったのだと、宣長は書いております。
まあ、それはともかくとして、「どうしたら」ということを八百萬の神様がワイワイガヤガヤと云い合ったのだと思います。いい発案など出ようもありません。いくら経っても意見の集約などできそうにも有りません。そこで、出てきたのが
“思金神<オモイカネ>”
です。高御産巣神の子で、当時、天界で最高の知恵者でした。ということは、神様でも頭の良し悪しはあったのでしょうかね???みんな同等の智恵者ではなかったのでしょうかね????
さて、ここで一つ疑問があるのですが、世の中真っ暗な闇の世界です。それこそ、鼻をつままれても、誰につままれたのか分からないくらいの暗さです。この河原に誰がいるのかさへ分かるはずがいませんが。どうでしょうかね。??????????????????
この時代でもそれが分かる一つの方法があったのです。それは神様達が光を持っていたのです。そうです火を灯していたのです。その方法が10日に書いた「鯉山小学校の六年生の皆さん」に体験してもらったあの道具なのです。きっと神様たちも、之を使って光を持っていたのだと思いますが、それともイザナミの死の原因が「火の神」を生んだことにあると言われてますので、神の持つ火はそのような道具でなくても存在していたのかもしれませんが、それは兎も角として、この天安之河原の集会には赤々と灯された灯(とのしび)のもとに話し合いが行われていたのではないでしょうかね。