私の町吉備津

岡山市吉備津に住んでいます。何にやかにやと・・・

治賜者<オサメタマハバ> 

2018-09-13 09:00:44 | 日記
 そのような豪壮で壮大な神殿を

           “治賜者”
 
<オサメ タマハバ>私の為に造っていただきますと、私は

      “於百不足<モモタラズ>八十坰手<ヤソクマテ ニ>隠而侍<カクりテ サモラヒナム>”

とあります。「百不足」とは「八十」の枕詞です。「八十坰手」とは八十もの沢山ある曲がりくねった道を通って行く随分と遠い所と云う意味で。ここでは「黄泉国」の事を云っているのです。そこに行って身を隠します。私の魂だけが建てていただいた神殿に残って、新しくこの地の支配者になられるアマテラスの御子

     “正勝吾勝勝速日天忍穂耳命<マサカ アガツカチハヤヒ アメノオシホミミノミコト>”
 
 の政治の安泰を見守ります。と云ったのです。
 此のことは、要するに、事がきれいごとのように書かれてはいますが、結局、オホクニが死亡してと云うか、縦御雷神等の高天原の勢力に負けて殺されます。でも、その亡霊を畏れて、高天原勢力が、その霊を慰めるために、大きな神殿を作ったのではないでしょうか???

 そう考えると。この辺りの前後の関係がより詳しく説明ができるのではと思いますが???
 なお、宣長はオホクニが建御雷神などの高天原勢力により殺されたなんてことは、おくびにも、考えてはないように思われますがどうでしょうかね???