私の町吉備津

岡山市吉備津に住んでいます。何にやかにやと・・・

 夏に羹汁が凍るのです

2016-07-10 07:53:39 | 日記

 羹汁が“凝以為氷<コフレリ>”突然に凍りついてしまったのです。大変驚かれて、早速、そこら辺りが5世紀の初めです。

       “天皇異之卜其所由“

 その理由を占わせたのです。その結果について、卜者は言います。
  「はい。これは内に乱れがあるというしるしです。それは、同母の兄妹の相姦があるというしるしてす」
 この場合「姦」は「姧」となって<タバケル>とルビが符って有ります。それを聞いていた家臣の一人がいいます。

  「太子<ヒツギノミコ>と軽大郎皇女<カルノオホイラツメノヒメミコ>が姧<タバケ>賜へり」
 と云うのを聞いて、調べてみると

     “辞既実也、イフコトスデニ マコトナリ>” 

 その結果、太子は天皇の世継ぎです。“不得罪<ツミスル コトヲエズ>”出来なくて、軽大郎皇女を伊予の国に流したのです。

 これもまた、古事記とは違います。女性の方が、男性側でなく、罪を受けております。どちらにしても、結局、此の二人の愛は悲劇に終ってしまいますが、古事記のように自殺したとは書いてはおりません。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿