羹汁が“凝以為氷<コフレリ>”突然に凍りついてしまったのです。大変驚かれて、早速、そこら辺りが5世紀の初めです。
“天皇異之卜其所由“
その理由を占わせたのです。その結果について、卜者は言います。
「はい。これは内に乱れがあるというしるしです。それは、同母の兄妹の相姦があるというしるしてす」
この場合「姦」は「姧」となって<タバケル>とルビが符って有ります。それを聞いていた家臣の一人がいいます。
「太子<ヒツギノミコ>と軽大郎皇女<カルノオホイラツメノヒメミコ>が姧<タバケ>賜へり」
と云うのを聞いて、調べてみると
“辞既実也、イフコトスデニ マコトナリ>”
その結果、太子は天皇の世継ぎです。“不得罪<ツミスル コトヲエズ>”出来なくて、軽大郎皇女を伊予の国に流したのです。
これもまた、古事記とは違います。女性の方が、男性側でなく、罪を受けております。どちらにしても、結局、此の二人の愛は悲劇に終ってしまいますが、古事記のように自殺したとは書いてはおりません。
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