「桜の花もほころび喜びの春。私たちは、今旅立ちます。」答辞を読んでいる生徒会会長。それを聞きながら、噛み締めて涙を流す卒業生。ハンカチで顔を覆う女子達。
体育館の外は、晴天で桜が小さく微笑んでいた。
まるで私達の姿を喜んでいるようだ。
担任の先生初め、来賓の人達が温かく見守っている。
海援隊の「贈る言葉」のイントロが流れ、私たちは体育館を後にした。
体育館の前では、卒業生が慌しく群がっていて、お世話になった先生たちと最後の別れの挨拶をしていた。
「卒業おめでとう。」いつも先生から怒られてばかりいたヤンキー集団は、この日ばかりは、形無しである。
先生を胴上げしていた。
運動場の側にある七分咲きの桜の木の下では、後輩から花束をもらう人がいたり、第二ボタンを後輩に渡している卒業生がいた。
今日で、私が好きだったバスケ部のマネージャーともお別れだ。
最後の校舎を見て、振り返り帰ろうとしていると、後ろから話しかけられた。
「先輩。卒業おめでとうございます。これ良かったらもらって下さい。」花束があり、手渡された。
「ありがとう。まさか、もらえるとは思ってなかったよ。」
「私、ずっと先輩が好きだったんですよ。」
「えっ。」高鳴る鼓動。ゆっくりと舞い散る桜吹雪。
「また、逢えたらいいですね。」後輩は、言葉を取り繕う様に言った。片想いだと思っていた後輩から言われて嬉しかったのだが、戸惑った。
「そうだったんだ。良かったら最後に一緒に帰らないか。」
「嬉しい。」校門を出て、桜の並木道を一緒に歩いて帰った。無邪気に微笑む後輩。
その時、あまり話しらしい話しはしなかったように思う。
だけど、瞬きをする人生の一ページなのに鮮明に思い出す事が出来た。
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体育館の外は、晴天で桜が小さく微笑んでいた。
まるで私達の姿を喜んでいるようだ。
担任の先生初め、来賓の人達が温かく見守っている。
海援隊の「贈る言葉」のイントロが流れ、私たちは体育館を後にした。
体育館の前では、卒業生が慌しく群がっていて、お世話になった先生たちと最後の別れの挨拶をしていた。
「卒業おめでとう。」いつも先生から怒られてばかりいたヤンキー集団は、この日ばかりは、形無しである。
先生を胴上げしていた。
運動場の側にある七分咲きの桜の木の下では、後輩から花束をもらう人がいたり、第二ボタンを後輩に渡している卒業生がいた。
今日で、私が好きだったバスケ部のマネージャーともお別れだ。
最後の校舎を見て、振り返り帰ろうとしていると、後ろから話しかけられた。
「先輩。卒業おめでとうございます。これ良かったらもらって下さい。」花束があり、手渡された。
「ありがとう。まさか、もらえるとは思ってなかったよ。」
「私、ずっと先輩が好きだったんですよ。」
「えっ。」高鳴る鼓動。ゆっくりと舞い散る桜吹雪。
「また、逢えたらいいですね。」後輩は、言葉を取り繕う様に言った。片想いだと思っていた後輩から言われて嬉しかったのだが、戸惑った。
「そうだったんだ。良かったら最後に一緒に帰らないか。」
「嬉しい。」校門を出て、桜の並木道を一緒に歩いて帰った。無邪気に微笑む後輩。
その時、あまり話しらしい話しはしなかったように思う。
だけど、瞬きをする人生の一ページなのに鮮明に思い出す事が出来た。
でも不滅でしたねキーボーさんの描写。
見事です。
情景が浮かびまくります。
この季節だからこそのドラマ。
貴方の手腕を世に是非!!
桜舞う季節を
心にいつまでも
この想いよ永遠に
・・・
温暖化で、もう葉桜なんてこともあっているようです。
桜を見ると恋をしたくなるのは私だけでしょうか。
もうすでに散っていたりして(笑)
今年もドンドン恋愛を書いていきますよ~。
桜を見て悲しい顔をしている彼女の顔を見て~。
今日なんだかいけそうな気がする~。
あると思います。(笑)
・・というより
深イイ~~~