MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

No.080 「悪の教典」(2012年 129分 シネスコ)

2012-11-24 21:43:40 | 2012年劇場鑑賞
監督 三池崇史
出演 伊藤英明
   二階堂ふみ
   染谷将太


続いてこの布施ラインシネマで見た作品が今、話題のこの映画
あのAKBのセンターが逃げ出した問題作!
その話題性もあってか先ほどの映画とは打って変わって座席も結構うまってます

(あらすじ)

ハスミンというニックネームで呼ばれ、生徒たちから圧倒的な人気と支持を集める高校教師・蓮実聖司(伊藤英明)。
生徒だけでなく、ほかの教師や保護者も一目を置く模範的な教師だったが、その正体は他人への共感や良心を持っていない反社会性人格障害者であった。
学校と自身に降り掛かったトラブルや障害を取り除くために、平然と殺人を犯しては校内での地位を強固なものにしていく蓮実。しかし、ささいなミスから自身の凶行が知られそうになってしまう。
それを隠そうと悩んだ彼が導き出した答えは、クラスの生徒全員を殺すことだった。



日本映画では今までなかったような映画ですね
あの「バトルロワイヤル」は中学生が殺し合いする作品だったが、そこに殺し合い=対決という図式がありエンタメ的な様相もあるが、これは1人の大人が少年少女を一方的に惨殺していくという陰湿かつ残忍な作品・・・また違うような気がするんですね
まさに三池崇史監督でないと撮れない映画ですね
予告編では直接殺人シーンは公開されてなかったから、内容を知っていて予備知識あっても後半永遠と続く殺人シーンには、ショックを受けた人も多いかも?
まさかあの「海猿」で人を助けまくった仙崎が・・・こんな事を・・・

無表情で時には目を爛々と輝かせながら、惨殺しまくる伊藤英明のサイコな芝居は凄いです
いろいろリサーチしたらしいけど、超ベビーフェースの「海猿」のイメージがある分、そのギャップが余計このハスミンという男の残忍性を際立たせる芝居になっています
容赦なく高校生を散弾銃でぶっ飛ばし、校舎を血の海と化してしまうハイスクール散弾銃マサカ―!
ともすれば少し遠慮がちになりそうな描写も行けるとこまでイってしまう・・・それを伊藤英明がハスミンになりきってやってくれます



昨今よく耳にする無差別殺人・・・
そういう犯人はだいたい精神的に問題があったり、幼き頃に何らかのトラウマがあったりする
結局に普通じゃない奴が犯した罪は普通に裁かれず、病気で片づけられたりする場合も多い
まさにこの映画もそんな一人の好青年の奥に潜ませた悪魔と言う本性が次々と人を殺していく・・・
その過去のバックボーンはあまり深くこの映画では堀下げていない分、このハスミンの残忍な行動をただ何の感情移入も出来ずに、見せつけられる観客はある意味また犠牲者のようなものか・・・
こいつは本当に人を殺すのが単に好きだけなのか?
それともこの男をそう言う風にさせるような事柄が、過去にあったのだろうか・・・
この辺のバックボーンがイマイチ不明なところが、ある意味この映画の上手いところかもね
原作読んでないので何とも言えませんが・・・



★★★★ 2012.11.22(木) 布施ラインシネマ シネマ2 19:45 E-2


No.079 「黄金を抱いて翔べ」(2012年 129分 シネスコ)

2012-11-23 00:40:50 | 2012年劇場鑑賞
監督 井筒和幸
出演 妻夫木聡
   浅野忠信
   桐谷健太



久しぶりに東大阪のシネコンである
布施ラインシネマに行ってきました
メンバーシステムが新しくなってから何故かあまり行かなくなってたんだが、上手く本日見る作品の時間が合ったので出かけました
サービスポイントが今だ溜まってたので、使っての無料鑑賞です・・・給料前だから助かる(笑)

(あらすじ)

裏社会の住人相手の調達屋として生きる幸田(妻夫木聡)は、大学の同級生だった北川(浅野忠信)からある計画を持ち掛けられる。
それは大阪市の銀行が誇る、コンピュータを駆使した完璧な防犯システムが施された金庫から240億円相当の金塊を強奪するというものだった。
システムエンジニアの野田(桐谷健太)、北川の弟・春樹(溝端淳平)、爆破のプロでスパイでもあるモモ(チャンミン)、元エレベーター技師のジイちゃん(西田敏行)というメンバーで金庫に挑む幸田たちだったが、彼らの意外な過去や裏切りが浮上し……



井筒和幸監督の最新作
しかも銀行強盗モノのクライムサスぺンス!
これはやってくれそうだな~と大きな期待をしての鑑賞でした
でも少し期待が多きすぎたか・・・?

舞台が地元である大阪という事で見たことある場所が出てきて、いつもと一味違った感じです
その大阪にある巨大銀行に眠る金塊を強奪しようとする男たちのクライムサスペンス
後半の銀行強盗を決行するシーンからなかなか盛り上がって面白いんだが、そこまでの展開が少々
期待ハズレ・・・
モモや春樹などのサイドストーリー的な事柄が絡んでくるんだが、たしかにこの展開が後半の強盗シーンに大きな影響を及ぼすけど、複雑な展開が少し流れを悪くしてるように感じた
もっとシンプルな強盗計画の話の方が個人的に良かったですね



それにしても強引な力技ですな~しかも日本の警備システムがあまりにも簡単に破られて、しかもガードマンや警察も呆気なく突破を許してしまう所が変に面白かった
でもなかなか豪華なキャスティングはそれぞれの役者が持ち味を出していて良かったですね



★★★ 2012.11.22(木) 布施ラインシネマ シネマ3 17:05 J-7 

No.078 「アルゴ」(2012年 120分 シネスコ)

2012-11-20 00:34:10 | 2012年劇場鑑賞
監督 ベン・アフレック
出演 ベン・アフレック
   アラン・アーキン
   ジョン・グッドマン



久しぶりの地元アポロシネマ8での鑑賞です
ここは会員システムが変わり会員は平日は1000円で見れるというありがたいサービスが・・・
でも無料鑑賞ポイントが無くなったのはやや微妙?

(あらすじ)

1979年11月4日、テヘラン。
イラン革命が激しさを募らせ、その果てにアメリカ大使館を過激派グループが占拠し、52人もの人質を取るという事件が起きる。
パニックの中、アメリカ人6名が大使館から逃げ出してカナダ大使の自宅に潜伏。
救出作戦のエキスパートとして名をはせるCIAエージェントのトニー・メンデス(ベン・アフレック)は、6名が過激派たちに発見され、殺害されるのも時間の問題だと判断。
彼らを混乱するテヘランから救出する作戦を立案する。
しかし、それは前代未聞で大胆不敵、そして無数の危険が伴うものだった……



実際の事件の映画化ですが、事実を長きに渡り隠されていた事がこんな映画的な作戦だったとは・・・
それをベン・アフレックが主演しながら監督もしている
この人は監督としても前作「ザ・タウン」で見事な演出を見せてくれしたが、今回もやってくれましたね
特にクライマックスの空港脱出シーンのドキドキ感は上手いですね



またアラン・アーキンとジョン・グッドマンのこの2人の存在感がまた良くて、スリリングなドラマの中にちょっとした
ユーモアを取り入れた感じで良かったですね~
画面の雰囲気も70年代の感じが出ていて、本人に似せた登場人物たちもリアルに再現されていて
監督のリアリティへのこだわりが感じられた



★★★ 2012.11.16(金) アポロシネマ8 スクリーン5 21:05 G-4

No.077 「劇場版 TIGER&BUNNY -The Beginning-」(2012年 93分 ビスタ)

2012-11-14 01:47:20 | 2012年劇場鑑賞
監督 米たにヨシトモ
出演 平田広明
   森田成一 
   寿美菜子



人との出会いは時に思わぬ事が起きたりする
ある人と出会い、またその繋がりからまた新たな出会いがある・・・そしてその繋がりが無ければ正直この映画(アニメ)の存在すら知らなかったであろう・・・ましてその劇場版を見に行き、しかも「ワイルドに吠えるぜ!ナイト」なんて言うイベントに参加するなんて思いもよろなかった(ついでにMOVIXココエあまがさきと言うシネコンに行く事になるとは夢にも思わなった)

そのある人のお誘いにより実現したこの映画鑑賞・・・しかも「ワイルドに吠えるぜ!ナイト」と言うイベント付きの上映
これは観客が単に映画を見るだけでなく、スクリーンに向かって声援を送ったり、チャチャ入れたり野次ったり、そしてコスプレ、サイリウムの持ち込み・使用OKと言う場内が一体となった上映会なのです
あちらこちらでこのイベント上映は開催されてるようです
このイベントの模様はイベント部門で書くとして、ここでは映画の感想を書きます


(あらすじ)

巨大都市“シュテルンビルト”には、様々な人種や民族が暮らしていた。
かつては迫害された“NEXT”と呼ばれる特殊能力者も、いまでは平和に共存し、中にはそのNEXT能力を使いヒーローとして街の平和を守る活動に従事する者も存在した。
彼らは各企業のヒーロー事業部に所属し、スポンサーロゴの入ったヒーロースーツをまとって活動していた。
その活躍の様子は人気番組「HERO TV」で中継され、働きに応じたヒーローポイントで年間ランキングも競っていた。
そんなシュテルンビルトで活躍する7人のヒーローの一人、ワイルドタイガーは、昔気質の熱血ベテランヒーロー。
しかし人気低迷の彼は、会社の指示で鼻持ちならない新人ヒーロー、バーナビー・ブルックスJr.とコンビを組まされ、ヒーローコンビ“TIGER & BUNNY”として活動することを余儀なくされるのだが…



ヒーローもののアニメです
でも最近のアニメはややこしくって、オッサンには難しい!
まして劇場版とくれば最低限TV版見てないとストーリーに付いて行けない・・・
でもそんな心配は無用だったようです
もちろん完璧に理解した訳でないが大体の話はわかったし、何よりも予想以上に面白かった!
ちなみにTV版の1,2話のダイジェストらしいですが・・・



スポンサーロゴを背負い企業の援助を受けて平和を守るための活動を行うと言う設定が面白いし、昔気質のベテランのヒーローだが、どことなくボンクラ親父な主人公の鏑木・T・虎徹=ワイルドタイガーとキザでイヤ味な新人だが仕事が出来ると言う新人ヒーローのバーナビー・ブルックスJr.この2人のコンビがサラリーマン社会の一端を覗いてるような関係で面白い
でも主人公の鏑木・T・虎徹はかつて美しい妻が居て、そしてその妻を病気で亡くすと言う辛い過去を背負って、忘れ形見の娘と母親と暮らしている・・・でも妻との思い出を事あるごとに思いだしてしまう所はオッサン心には男泣きのツボです(「リーサルウェポン」のメル・ギブソン見たいな)

ワイルドタイガーがバーナビー・ブルックスJrに良い所を持って行かれ、会社の方針で引き立て役に回される・・・そんな姿に哀愁を感じてしまうんですが、時折見せるベテランらしい輝き・・・この映画に限って言えばラストに取る行動。
そんな時バーナビーが一瞬だかタイガーを一目置いてしまう瞬間こそオッサンらが一種のカタルシスを感じる瞬間!
でも個人的にはワイルドタイガーはもっと三枚目でブサイクなオッサンだった方がより共鳴出来たかな?
でもそれなら人気出ないしな・・・

またそれ以外のヒーローキャラも個性があって面白いし、スピンオフを作れるくらいです
中にはへタレキャラやおねぇキャラも居る・・・まるで「アベンジャーズ」見たい
またこの映画版では出ないけどあるキャラが「ファントム・オブ・パラダイス」の怪人になったウィンスロー・リーチのマスクそっくりなんが出てきたりする
察するところこの製作者たちはもしかしたら多分私と年代の近い40代後半の人たちでは?
そして70~80年代あたりのB級映画とか好きなんかも?
どことなくその世界観やキャラ見てると感じずに入られない・・・スカイハイて言う名前とかね



またオープニングの事件のシーンも巧みにそれぞれのヒーローを紹介するような活躍を見せ、特にワイルドタイガーの登場場面のカット割りによるもったい付けた(笑)登場シーンは後の新生ワイルドタイガーの登場シーンともリンクしている
アニメと思ってナメてたら(別にナメテなかったけど)思わぬ傑作に出会ってしまったと言う次第です

本編最後に人気ランキングの発表とかあって、これ毎週違うらしい・・・
良く考えてますね~



★★★★ 2012.11.10(土) MOVIXココエあまがさきと 18:50 シアター8 I-14




No.076 「リンカーン/秘密の書」(2012年 105分 シネスコ)

2012-11-13 00:06:55 | 2012年劇場鑑賞
監督 ティムール・ベクマンベトフ
出演 ベンジャミン・ウォーカー
   ドミニク・クーパー
   アンソニー・マッキー



続いて見たこの映画
最近こういう映画が多いですね~何かと言うとバンパイアもの、またはバンパイアハンターが主人公とか・・・
映画始まる前の予告編で来年公開のスピルバーグ監督作の「エイブラハム・リンカーン」が流れてた
こちらは真面目にリンカーンの伝記を映画にしたようだ・・・この映画と併せて見たらどんな感じなのかな?

(あらすじ)

母親が人々を襲うヴァンパイア集団に殺されたことを知ったエイブラハム・リンカーン(ベンジャミン・ウォーカー)は、リベンジを果たそうとおのを駆使した戦闘術をマスターしていく。
やがて、黒人奴隷の売買によって食料となる人間をヴァンパイアたちが確保し、それを悪用して政治家が富を得ている事実を知る。
個人の力だけでは彼らに太刀打ちできないと感じたリンカーンは、政治の道へと進んで大統領に。
昼は大統領として責務を果たし、夜はハンターとしてヴァンパイアを倒していくが……



実際に大統領となるリンカーンとバンパイアハンターとなるオリジナルストーリーを上手く合わせた展開ですが、正直あまり目新しい感じもなく面白くなかったな~
「ヴァンヘルシング」の時はなるほど、あのブラムストーカーの「吸血ドラキュラ」に出てくるヘルシング教授を上手くアレンジしたな~と思ったけど、今回はよりによって元大統領をバンパイアハンターにすると言うのは、ちょっとハリウッドとはいえ無茶やな~
ハリウッドのネタ切れ具合を象徴するようなアイディアですね・・・



これで面白かったら言うことないんだろうけどね
今後カーターやレーガンがゾンビハンターとかで復活するかわからんぞ!(笑)



★★ 2012.11.8(木) TOHOシネマズなんば 本館 スクリーン7 21:30 K-25


No.075 「ザ・レイド」(2011年 102分 ビスタ)

2012-11-12 00:22:29 | 2012年劇場鑑賞
監督 ギャレス・エヴァンス
出演 イコ・ウワイス
   ヤヤン・ルヒアン
   ジョー・タスリム



この日2本目はまったくノーマーク・・・と言いたいが実際は一部で話題になってた作品
インドネシアの作品のアクション映画ってことで実際は期待半分だったけど、予想を遥かに上回る爽快な作品だった
何年かに一回にこう言う映画にお目にかかるけど、今回もスゲェ~えいがだった

(あらすじ)

ジャカルタの麻薬王が支配する30階建ての高層ビル。
ギャングに殺し屋、ドラッグの売人たちのアジトとなっているそのビルに、20人の精鋭からなるSWATチームが強制捜査に入る。
しかし作戦の情報が漏えいしており、激しい銃撃戦が勃発。
そんな中隊員たちは、己の肉体やさまざまな武器を駆使しながら、次から次へと襲撃してくるギャングたちと死闘を繰り広げ、麻薬王を捕獲すべく進んでいく。



高層ビルの中でSWATとギャングたちが死闘を上映時間ほぼ全編見せるワンシュチュエーションムービーですね
でもそのアクションは凄い限り!
無数に弾が飛び交う銃撃戦や至近距離の肉弾戦など画面から痛みが伝わってくる
またギャングたちに追いつめられた主人公たちが部屋の床をぶち抜いて下に降りて行こうとする必至な描写が突拍子もなくリアル!

弾が尽きれば肉弾相撃つ壮絶な格闘技の応酬!
倒しても倒しても続々と部屋からや廊下の角からやってくる悪党たち!
それを全員なぎ倒していく主人公の強さは本年度最強アクション俳優と言ってもよいでしょう



格闘シーンだけでなく途中に「実は~」と言った部分もあり、ストーリー的にも楽しめる(まあ、予想つくレベルだが)
また襲ってくる悪党たちもゾンビのように集団で襲いかかるたちの悪さ
どれもこれもその辺に居そうなガラの悪そうな連中で、それをシラットという格闘技で倒していく!
もう骨が砕けるんではないかと思うぐらいの痛みが伝わる

ラストのマッドドックとの死闘はこの映画最高のベストバウトです
とにかくこのボスキャラが強くてしぶとい!
またその顔立ちも悪役らしい良いツラしてるんですね~
とにかく全編ハイテンションで見せる大当たりな一篇です



★★★★★ 2012.11.8(木)TOHOシネマズなんば 別館シアター12 19:15 E-6



No.074 「危険なメソッド」(2011年 99分 ビスタ)

2012-11-11 22:52:45 | 2012年劇場鑑賞
監督 デヴィッド・クローネンバーグ
出演 キーラ・ナイトレイ
   ヴィゴ・モーテンセン
   マイケル・ファスベンダー



久しぶりに映画3本立てに挑戦・・・
なかなか夕方から3本見れる時間が合う映画って最近無かったですが、今回は時間短い目のB級映画を混ぜる事で実現!
2時間越えの作品が多くなるなかなか難しいですからね

(あらすじ)

1904年、若き精神科医ユング(マイケル・ファスベンダー)は高名な精神分析医フロイト(ヴィゴ・モーテンセン)が提唱する画期的な治療法を、新しく受け持った患者ザビーナ(キーラ・ナイトレイ)に実践する。
そしてユングは彼女が抱えるトラウマの原因を突き止めるが、二人は医師と患者の一線を越え禁断の関係に。
やがてザビーナの存在は、ユングとフロイトとの関係に確執をもたらしていき……



デビットクローネンバーグ監督の久しぶりの最新作の公開です
でも今回はちょっといつもと違う感じの題材でちょっといまひとつ見る気がなかったんですが
たまたま時間が合ったので・・・
なんだかんだとこの監督の映画「ステレオ」からほとんど見ています
どうしても初期の「スキャナーズ」「ビデオドローム」「ザ・フライ」などのホラー作品の方が好きなんですが、ここ数年の一般作(?)は昔から見てるものとしてはある種物足りなさを感じています
まぁどこに価値観を持ってくるかにも寄りますがね

今回は2人の有名な精神科医の人間ドラマ・・・これまたクローネンバーグの映画と違うやん!
と予告の段階で思ってしまった
いざ見て見るとハワードショアの音楽とともにどこかクローネンバーグ映画の雰囲気のあるオープニング
そして精神患者のザビーナが病院にかつぎこまれる・・・何となく何か起こりそうな雰囲気はどことなく良い感じ!

でもこの後ビックリの光景!
精神患者のザビーナを演じるキーラ・ナイトレイの凄い芝居にただただ圧倒!
この壊れ具合と言うか成り切りぶり見物です・・・笑ってしまうほど凄い芝居を見せてくれる
でも終わって見ればこの映画の中ではこの芝居が一番印象に残るってのもね~



会話シーンが多く(それも難しい会話が多し)疲れるのも事実です
何とかクローネンバーグらしいところ見つけようと思ったら、何か変な形のイスの造形が一瞬チラッと写り込んだ
あの・・・形に見えたけど・・・一番オッと思わせてくれシーンだった



★★ 2012.11.8(木) TOHOシネマズなんば 別館 シアター12 I-12

No.073 「アウトレイジ ビヨンド」(2012年 シネスコ 112分)

2012-10-29 23:52:13 | 2012年劇場鑑賞
監督 北野武
出演 ビートたけし
   西田敏行
   三浦友和




この日の2本目見た作品はあの「アウトレイジ」の続編!
やはり北野武の映画はこういうバイオレンスの映画が似合うのかな?
ヨーロッパあたりの映画の雰囲気の作品もあるが、海外の評価が高いけど商業的には劣る・・・そんなパターンが多いように思いますが、前作に続いてアウトサイダーたちの血で血を洗う抗争のドラマに現在ヒット中!
ぴあの店頭売りの前売り券も品切れだったしね

(あらすじ)

5年前、ヤクザ界での生き残りを懸け壮絶な権力闘争に明け暮れた暴力団「山王会」は関東の頂点を極め、政界にまで勢力を広げていた。
彼らの壊滅を目指す刑事の片岡(小日向文世)は、関西最大の「花菱会」と対立させるべく策略を練る。
そんな中、遺恨のある木村(中野英雄)に刺されて獄中で死んだはずの大友(ビートたけし)が生きていたという事実が持ち上がる。
その後、出所した大友だったが……



まさに平成版仁義なき戦いともいうべきヤクザ映画だった前作の続きですが、相変わらず出てくる奴が全員悪党というまさにアウトサイダーたちのドラマ
しかもそれを演じる役者たちが実に上手い人たちばかりで、どの役者がスクリーンに登場しても画面が締まる!
ただビートたけしが出るとやや雰囲気が変わる・・・どんなに凄んで見てもやはりそれはビートたけしに思えてしまう(笑)



刑事が煽るだけ煽って暴力団同士抗争させて結果潰しあいで壊滅させようとする・・・でもそれはまさに死人の山を築くことになる
やたら人が殺される映画であるが、どことなくファンタジーにさえ見えてしまうのはこの監督の絵心を感じさす
裏切り、騙し合いがはびこる世界だがどことなく現代の色んな世界の縮図ようにさえ思えてしまう
怒号が飛び交いまくるスクリーンからほとばしるエネルギーさえ感じさす
やはりたけちゃんはこう言う映画の方が似合うんですね~
しかしこのキャスティングは見事でした・・・特に神山繁のタヌキぶり、加瀬亮のぶち切れ具合、塩見三省の凄みなどなど個々の役者の見どころも多し!



★★★★ 2012.10.25(木) なんばパークスシネマ シアター6 20:40 D-3


No.072 「エクスペンダブルズ2」(2012年 103分 シネスコ)

2012-10-29 01:08:22 | 2012年劇場鑑賞
監督 サイモン・ウェスト
   シルヴェスター・スタローン
   ジェイソン・ステイサム
   ドルフ・ラングレン



2年前に公開された1作目に続いて懲りもせず?
またも公開された2作目・・・シルヴェスター・スタローンはもちろんドルフ・ラングレン、ジェット・リー、ジェイソン・ステイサムらに加えチャック・ノリスにジャン=クロード・ヴァン・ダムらレジェンドも参戦!
ますます80Sアクションスター再生工場のようなシリーズになってきた
でもリアルタイムに全盛期を知ってるものからすれば、感慨深い思いれがあるけど若い人たちはどんな感覚で見てるのかな~

(あらすじ)

東欧バルカン山脈の山岳地帯に墜落した輸送機からデータボックスを回収する仕事を引き受けた、バーニー(シルヴェスター・スタローン)が率いる傭兵部隊エクスペンタブルズ。
だが、ヴィラン(ジャン=クロード・ヴァン・ダム)をリーダーとする武装グループの襲撃を受け、データボックスを奪われた上に、メンバーの一人を失ってしまう。
ヴィランたちが、ボックスに収められたデータから旧ソ連軍の埋蔵プルトニウムを見つけ出し、他国に売ろうとしていることを知ったエクスペンタブルズは、仲間の復讐(ふくしゅう)を果たすためにも彼らに戦いを挑んでいく



もう大筋よりこのメンツたちが暴れまわる場面見てるだけで楽しめてしまう!
ブルース・ウィリスやアーノルド・シュワルツェネッガー も今回はゲストだけで終わらずにキッチリとアクションシーンやってます
ストーリーよりこのオールスター共演を私は楽しんで見たから、満足度は高い
彼らが全盛期だった当時の事を思えばスタローンVSバンダムが実現するなんて思わなかったし、アーノルド・シュワルツェネッガーとブルース・ウィリスが共演と言うのも考えられなかった・・・
全開は顔見せ的だったドルフ・ラングレンも今回はフル参戦(でも変わりにジェット・リーが今回は冒頭だけ・・・)



今回はメンバーに1人若手がいて、前半この若手との年齢及び体力の違いを見せる事でレジェンドたちが老体にムチを打って戦ってる感じが出て面白いと思いました
それだけに彼らの暴れっぷりに爽快感をもたらしてくれる
それぞれに見せ場があり特に顔がやさしくなったチャック・ノリスはテキサスSWATばりに八面六臂の活躍をしてくれるし、悪役として登場のジャン=クロード・ヴァン・ダムが憎々しい悪党を演じ、スタローンと夢対決を実現させる
でもこの2人年齢のせいかどうかわからないが、どうも顔が描いたなような顔に見えたのだが(笑)・・・気のせい?

日本語吹き替え版で見たけど吹替えもTVでお馴染みのキャスティングでこれまたオールスターキャスト!
こちらも是非お楽しみを・・・



★★★★ 2012.10.25(木) なんばパークスシネマ シアター7 18:40 I-23

No.071 「ハンガー・ゲーム」(2012年 143分 シネスコ)

2012-10-24 23:25:34 | 2012年劇場鑑賞
監督 ゲイリー・ロス
出演 ジェニファー・ローレンス
   ジョシュ・ハッチャーソン
   スタンリー・トゥッチ



この日の2本目は全米で第1位となったアクション映画!
この映画のおかげでアメリカで「バトルロワイヤル」が再評価されたという記事を読んで俄然に興味が沸いた作品
でもあまり情報がそんなに出ていなくてヤキモキしていたら、やっと予告などを目にするようになった・・・
どことなくB級の雰囲気がある所が良さそうです

(あらすじ)

富裕層によって支配され、パネムという名の独裁国家と化したアメリカ。
そこで民衆の絶大な支持と人気を集めているのが、各地区から選出された12歳から18歳までの男女が森の中で殺し合い、生き残った者に巨額の賞金が渡されるという殺人サバイバル「ハンガー・ゲーム」だった。
まだ幼い妹がプレイヤーに選ばれてしまったカットニス(ジェニファー・ローレンス)は、彼女の代わりにゲームに出場することを決意。
家族を養うための狩猟で鍛えた弓矢の腕と持って生まれた鋭い勘を生かし、強豪プレイヤーを打ち倒していくが……



原作があり、原作は3部作になるらしい・・・当然映画もそれにならっての製作のようです
アーノルド・シュワルツネガ―の「バトルランナー」を思い起こすような作品でした
幼き妹の身代わりにサバイバルゲームに挑む姉の姉妹愛を見せながら、情け容赦のない殺人ゲームにこの姉が身を投じて行く・・・というストーリーだが、期待したいたのんよりは案外マイルドな仕上がりの作品
もっと壮絶な森林を血で染めるようなバトルが展開されるのかと思ったら、ゲーム感覚溢れるような感じでやや期待ハズレ?

でも生き残るのは1人の割にはそれぞれ共闘したりして、意外と団体戦見たいになったり、一匹オオカミ的な奴とか突然助けられたりと色々な展開で進んでいく・・・
劇中TVの中継という事もあり多少TV局の意向が入ったりするのは殺し合いゲームより、そちらの部分が結構面白かった
盛り上げるのに仮想のモンスターを投入したり、ゲームに介入したりする
でもこう言うTVの演出などが入るのが私は逆に殺し合いゲームの緊張感がイマイチ削がれるような気がする
何しろゲームの舞台となる森自体が仮想なんだから・・・空に天井があるし(笑)



一緒に代表に選ばれた男子が全国中継の前夜祭で故郷に恋人が居るの主人公に恋心を告白する場面から、サバイバルゲームの行方と同時に主人公の女の子と、一緒に戦う片思いの男子と故郷でその光景を中継で見てる主人公の彼氏・・・恋のサバイバルゲームにも注目・・・サバイバルな状況で彼女は死と直面する中、片思い男子に少しづつ気持ちが接近してるような無さそうな・・・それを離れた故郷でTVで見てヤキモキする彼・・・
この状況の行く末をスタジオも息を飲んで見守る・・・ってこれはサバイバルな「未来日記」か「あいのり」か!(笑)



★★★ 2012.10.18(木) TOHOシネマズなんば 本館プレミア 21:10 C-7