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やっと見たアカデミー賞作品賞の怪獣映画
でも怪獣映画ってイメージではないピュアなラブストーリー
口のきけない主人公イライザとアマゾンの奥地から捕らえられた半魚人を軸として、ゲイの友人、黒人の同僚、そして食いちぎられ手術しつドス黒く化膿した指をもつ役人とマイノリティや異形の者たちの中でイライザと半魚人の心の交流から愛へと変化していく様をギレルモ・デル・トロ監督らしいダークファンタジーに仕上げてくれました
地味な女性だったイライザが半魚人と水の中で結ばれるシーンでの半魚人に抱かれた肩越しの彼女の表情のカットから彼女が一皮向けた女性になったかように服装に赤がワンポイント目立つようになってく変化の付け方も上手いです
この赤は彼女が女になったのをイメージしてるようにも見えます
前半に出てくる実験室の床に広がる真っ赤な鮮血とリンクさせてるようにも思ったりしてました
裸で半魚人と抱き合うシーンは一見グロテスクなながらちょっと官能的てもあります
イライザ演じるサリー・ホーキンスの芝居の演技が生きてますね
監督は「大アマゾンの半魚人」にインスパイアされたらしいが、海中で彼女の周りを泳ぐ半魚人はまさに「大アマゾンの半魚人」の一場面のようでした
また「ET」を思わすようなシーンもあったりと所々色んな要素が入ってます
異形の恋愛ながら一見グロテスクなようでピュアな初恋をギレルモ・デル・トロ監督が自らのテイストで撮ったラブストーリーです
★★★★ 2018.3.16(金) なんばパークスシネマ シアター9 20:20 F-3