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もう新作は望めないであろうと思ってたダリオアルジェント御大の最新作がまさかの劇場公開
急いで劇場に駆けつけました
原点に立ち返ったジャーロ
「サスペリア2」「シャドー」のような作品
ゴールガールばかり狙った連続殺人が起こり、同じゴールガールの主人公ディアナも狙われる
車で逃げる途中に交通事故を起こし、視力を失い全盲となってしまう
そんな彼女にも再び殺人鬼の魔の手が伸び、同じ事故で両親を亡くした中国人の少年チンとと共に殺人鬼から逃れようとするが…
ストーリーとしては特に捻りがあるわけでもなく、展開やオチも予想通りで、ついでに犯人のやられ方も予想通り(笑)
しかし私は普通のサスペンススリラーとして思ってたより楽しめた
訳分からんような破城した展開でも無かったしね
ただ早々と犯人が顔出しするのはちょっとと思いましたがね
しかしアルジェントがこの映画で"アルジェントらしさ"をまるでセルフオマージュの如くチラッと垣間見せてくれるだけでもファンとしては満足なのです
ディアナが最初の場面で皆既日食を見る時の着てる真っ赤な服に真っ赤な口紅…この色のこだわりはアルジェントの特長ですし、ディアナが娼婦の仕事する場面で客の男のイチモツ?めがけて大きな口を開くのをカメラに向かってしたり、チン少年と狭い通路を逃げ惑う場面で正面から一緒に動いて行くカメラワーク、盲導犬が喉に噛み付くのはまさに「サスペリア」ですね
そして犯人が娼婦を殺す場面で一瞬インサートされる黒手袋!
まさにこれぞアルジェント映画の真骨頂なんですね
無理からげに残酷シーンを入れてくるアルジェントのサービス精神も良い!
ストーリーよりそんな鮮血のイリュージョン、マスターオブホラー、と呼ばれたダリオアルジェントの映像美をまだ見せようとしてくれる事に喜びを感じましたね
令和の日本の映画館に現れた黒手袋!
また次の作品でどんな"らしさ"を見せてくれるか期待しましょう
お元気で頑張ってほしいです
因みにパンフレット880円で売ってるようですが、一般映画の同じ値段のクォリティのパンフレットなんですかね?
プレスシート見たいなペラペラ違うんかいな?
と思いつつ帰りに買おうとしたら劇場のショップ閉店してました…まだ22時過ぎやのに
パンフレットだけでも売ってくれたっていいのにね
なんばパークスシネマさん
★★★ 2023.4.7(金) なんばパークスシネマ シアター11 20:30 G-7