(遼くん、やっていないかなあ)
と、BSチャンネルをいじっていたら、
白黒の古そうなフィルムでオケの演奏を放送していました。
チャイコフスキーの「弦楽セレナーデ」です。
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「あ、グレーラー先生!」
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以前「ヴァイオリンはやさしく音楽はむずかしい」(全音楽譜出版社)をreikoさんからいただいて、その本の中の雨田さんのイラストどおりです。(^-^)
reikoさんの「聴いてくださる方があればどこへでも」というモットーは、グレーラー先生の教えでもあると聞きました。
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よっぽどいいコンクールに入賞したとかマスコミにもてはやされたとかでなければ、普通は演奏の勉強をしても、なかなかソロの演奏をする場さえないのが現状だそうです。
「どんなに素晴らしく弾けてもその先に『何がしたい、何を伝えたい』がないと・・」といつかreikoさんがおっしゃっていました。
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本の中に、
「日本の人たちは、ハーイッ、ハーイッと素直に従うよい生徒たちではあっても、学校を出た後も、いつまでも教わったまま、習ったままであって、やがて色とりどりの美しい、自立した蝶になって飛んでいかないのが不思議に思える」
とありました。
reikoさんのヴァイオリンが心に響くのも、2人でも3人でも聴いてくれて、弾く場があれば思いを伝える精一杯の演奏をいつもしてこられたからだと思います。
演奏家には待っていてはなれない、・・・とにかく弾く場を求めること、そして絶対手抜きをしない自分を伝える演奏をする、reikoさんのプロ意識はグレーラー先生の教えでもあるのだと思いました。
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さて、この古~いフィルムは1967年の日本フィルの演奏会の映像でした。
フジテレビ・文化放送が契約をうちきり日フィルの労働争議がおこる以前の演奏です。
指揮は渡邉曉雄さん。
藤岡幸夫さんの先生だった人です。
(*'∀'*)
先生も、・・・すてき。
来週は第九の練習で、藤岡さんが来てくださる2回目にして最後の練習。
楽しみにしていると同時に、緊迫感。
がんばらねば。
(≧∀≦)♪