「思文閣」で、古田紹欽先生の晩年の随筆集を半額で売っていたので買いました。
もう20年ほど前、茶の文化と効能に関する国際シンポジウムを開いたことがあります。
準備委員会で、その記念講演を、どなたにお願いしようかと話し合っていたとき、松下智先生が、古田紹欽先生はどうだろうとおっしゃった。
遠い昔、学生時代にお名前だけは伺った記憶があったので、まだご存命とは思ってもいなかったのです。
自然科学を中心とした委員の方々で、古田先生のお名前をご存じの方は殆どなかったかと・・・
禅や仏教について、日本の超一流の碩学です。幸いに、松下先生の計らいでご快諾いただいたのです。当時、すでに85歳だったような・・「喫茶養生記」の研究でも著名な方で、当日は、栄西について、お話しされました。
上記のご本(『燃ゆらん花の美しさ』)は、ちょうどそのころお書きになったものです。
鎌倉の山寺で、重い鍬を振るって、まだ畑仕事をされているとかで、大変お元気でしたが、その著書の熱気に打たれました。書名も、とても85歳とは思えない・・・
老境を如何に送るか・・・大変勉強になりました。
・・・「気に入らぬ風もあろうに柳かな」・・・仙厓和尚の句が載ってました。
考えを改めて、明日からがんばろう・・
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