いま少し必要があって、有機農業のことを調べています。結構話題になってますね。
自然循環型農業というのがあります。昔はみんなこれでした。作物を育てて食べて、出したものはまた畑に戻す。でも、いまは、出したものを畑に戻す人はいませんね。いわゆる下肥です。大人は年間約700キロg、子供は約250キロなんだそうです。
で、思い出したのです。九州の田舎で過ごした中学生時代。「職業」?という教科があって、時々汲み取り実習をやりました。学校の便所の汲み取りです。
上の絵にあるのが「たごおけ」、漢字では担桶とかきます。今じゃ見かけませんね・・長柄のひしゃくでくみ上げて、二人で担いで近くのノダメに持ってくのです。ゆれるとチャップン、チャップンとこぼれるので、板切れを入れておきます。終わると、近くの池でごしごし桶を洗います。どこでもやってることなので、汚いって思わなかったのが今にして思うと不思議。
静岡に来た昭和30年代、玉露園では下肥をやるのが普通でした。ですから、玉露園に入ると畝間に新聞紙のきれっぱしが落ちてました。
野趣あふれる古き良き時代でした。
思い出には、匂いはありません。
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