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甲府市の市民レポーターがこうふの話題をお届け!

春の風物詩“梅”の名所「不老園」へ

2021-02-19 10:06:17 | 紹介

春はもうすぐ! 富士山の見える梅園


市民レポーター村上由実です

 

立春が過ぎ、今年もの季節になりました。

そこで私は開園したばかりの梅の名所「不老園」へ行ってきました

 

不老園といえば「富士山の見える梅園」としても有名。遠くに富士山が見えるのがわかりますか

実は前回訪問した2019年の2月にもほぼ同じ位置から撮影していました。

その写真がこちら↓

2年前と今では、世の中がまったく異なる状況になっていますが、日本一の富士山は以前と変わらずそこにあり、とても神々しく感じました。

 

 

中に入ると、まず1番に目につくのが、今やすっかり定番となった消毒用アルコール

手指の消毒後、入園料を払い、案内図をいただいて入園です。

 

園内には、早咲き・中咲き・遅咲き等20数種類の梅の木があり、順次開花しながら、毎年多くの来園者を楽しませています

花の色は白っぽいものからピンクの濃いものなど、さまざま。

中には黄色い花も

こちらは「蝋梅(ろうばい)」という花で、なぜかすべて下を向いていました。

芥川龍之介の句

「蝋梅や 雪うち透す 枝のたけ」

に詠まれている花のようです。

そんなことを学びながら見るのも楽しいですね。

 

他にも大正時代の不老園の梅の写真展や

近年行われているフォトコンテストの入賞写真展なども行われていました

こちらにはプロ顔負けの美しい写真がたくさん飾ってあります。

気になる方は、ぜひご自分の目で確かめてみてくださいね

 

また大正時代に建てられた「長生閣」は、限定した日にカフェとして開放されています。

残念ながら私の訪問日には開いておらず、建物の中にあるガラス越しのアマビエさんは、心なしか少し淋しそうに見えました。。。

アマビエさんに会いたい人は、開放日を狙って訪問してみてくださいね

 

園内は、まだ蕾が多いせいか、客足も少なめ

新型コロナウイルス感染症の影響もあるのかもしれませんが、屋外ですし、密になる空間もほとんどありません。

休憩スペースもたくさんありますので、梅を見ながらゆったりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか

詳しい花の種類や開花状況、開園期間などは不老園のホームページが随時更新されていますので、そちらをご確認くださいね

 

不老園

http://www.furouen.jp/


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かずさんの街散歩vol.13

2021-02-08 10:43:31 | 紹介

国母地区


 
こんにちは市民レポーター「かずさん」こと武田和巳(67才)です。

私は“健康のために甲府の街を散歩しながら、新しい発見をする”を目標に、

市のホームページに掲載されている『甲府市ウォーキングマップ』を見ながら31地区のコースを歩き、中高年の立場で各コースを紹介していきます。

 

前回<vol.12 池田地区>の記事はコチラ

vol.1:東地区Aコース vol.2:千塚地区北側コース vol.3:大里地区アイメッセコース> vol.4:里垣地区西コース vol.5:住吉地区全周コース vol.6:玉諸地区 vol.7:北新地区 vol.8:湯田地区 vol.9:春日地区 vol.10:石田地区 vol.11:中道地区

番外編1:「米倉山太陽光発電所」と「ゆめソーラー館やまなし」

番外編2:市立甲府病院 栄養管理士さんのお仕事紹介

 

****コースの紹介****

第13回は、<国母地区>です。

『甲府市ウォーキングマップ』p16に掲載

国母地区のウォーキングマップはコチラ

 

~国母地区~

“国母”の由来は、第56代清和天皇の生母である藤原明子(めいし)が、晩年、現在の甲府市南西部、甲斐市南部、昭和町北部に及ぶ領主であったことから、“国母(天皇の母)郷”と呼ばれるようになったそうです。

 

2020年12月11日(金)、「南西公民館」からスタートしました。

マップと飲み物を持っていざ出発!!

敷地を出たら左折し、国道20号に向かいます。

国道20号に出たら左方向へ進み、歩道橋を渡ります。

歩道橋から東京方面の眺めは、背景に山を抱えて、絵になりますね。

歩道橋を渡ったら、住宅街に向かって道なりに進みます。しばらく歩くと鳥居が見えてきます。「姫見塚(ひめみづか)」です。

「姫見塚」は、こぢんまりとした神社。石鳥居には「染殿宮」と書いてあります。

「染殿(そめどの)」とは、平安京にあった第55代文徳天皇の右大臣、藤原良房(第56代清和天皇の生母、藤原明子の父)の邸宅だそうです。

藤原明子は「染殿の后」と呼ばれていました。

裏手に「国母染殿后 姫見塚之碑」がありました。

コースに戻り、住宅街を道なりに歩きます。

途中、右側に石碑タイプの道祖神が祀られていました。

三階建てアパートのT字路を左折します。

しばらく歩くと、左側に450年以上前につくられた「国母稲積地蔵立像」が安置されている小屋が見えてきます。

約1,300年前に、元は洪水を鎮めるために「行基」(奈良大仏づくりの責任者等の大僧正)が彫った3寸の像を「国母稲積地蔵立像」として祀っていましたが、武田信玄公が東光寺に移し、その代わりに現在の像(高さ約2メートル、欅の一本造)が安置されたとのこと。

東光寺の像は甲府空襲で焼失してしまったそうです。

広場の前のY字路を右方向に進みます。

住宅街を道なりに歩いていくと、身延線の「六枚(ろくまい)踏切」に出るので、踏切手前を左折します。

踏切から上り、下り方面を眺めると、まっすぐに伸びた線路が何とも懐かしく感じられました。身延線の富士発の甲府行きは「上り」でしょうか?「下り」でしょうか?

(※正解は「下り」です。甲府駅発中央線新宿行きと身延線富士行きが「上り」となります)

国道20号を潜るトンネルに向かいます。狭い道ですが、車はスピードを出しているので十分注意してください。

国道20号線を潜るトンネルを抜けたら・・・。

「甲府市地方卸売市場」の場外エリアに出ました! 市場で買い付けた新鮮なものを売っているお店がたくさんあります。

まっすぐ進み、突き当りの道を左折します。

しばらく歩くと右手に臨済宗「大慈山義雲院(ぎうんいん)」が見えてくるので、寄り道します。開山は鉄山宗鈍禅師で1,560年頃の創建といわれており、現在の本堂は昭和59(1984)年に改築されたものです。

元来た道に戻り、しばらく歩くとY字路に出ます。左に行くとマップのAコースですが、右に行くBコースを歩きます。

しばらく行くと日蓮宗「法元寺(ほうげんじ)」があります。

本堂が、背景の青空や山々とマッチし、スッキリしたお寺でした。

法元寺の横を進むと、「熊野神社」に出ます。

本殿の屋根には「割菱紋」と「梅紋」があります。

「割菱紋」は武田菱、「梅紋」は天神や天満宮(菅原道真)にまつわる紋だそうです(※詳しくは後述の見所紹介をご覧ください)。

少し戻り、日蓮宗「浄蓮寺(じょうれんじ)」方向に進みます。

右手に浄蓮寺を見て進み、四分川を渡って左折し、その先の建物の間を通り抜け、通りに出ます。

国道20号の国母交差点近くにある分水堰で、農業用水を四分・六分に分水していたので「四分川」と名付けられたそうです。かつては農業用水として使われていたのですね。釜無川から流れ出て、荒川に流れ込んでいます。

 

通りに出たら右に進み、最初の信号を左に入ります。

南西公民館にGOAL!!!

**** 見所紹介1 「熊野神社」 ****

祭神は、伊弉冉尊(イザナミノミコト)、速玉男神(ハヤタマオノカミ)、事解男神(コトサカノオノカミ)。

810年頃に熊野権現をこの地に勧請(かんじょう)し、現在の古い社殿は延宝4(1676)年に再建されたものだそうです。

狛犬は阿吽の狛犬でした。

本殿にある神紋の割菱紋と梅紋です。ここにも武田家の影響があるのですね。

参道横には、「初代御神木の樅(モミ)の木の根」が祀られています。

御神木の樅(モミ)は、幹周りが大人四抱え(約8m?)と言い伝えられている巨樹だったそう。残念なことに昭和33(1958)年の台風で倒壊し枯れてしまいましたが、氏子達が不老長寿、家内安全の守護神として御神木の「根」を祀ったそうです。「根」の形は「龍」の顔にも見えました。

『山梨の巨樹・名木100選』(山梨県林業研究会編、山梨日日新聞発行)によると、山梨県のモミの巨樹は、「小淵沢のモミ」(幹周り5.9m、樹齢約250年)と「富士吉田 大明日見山(おおあすみやま)の神社(かみしゃ)のモミ」(幹周り5.6m、樹齢約250年)があります。普通モミの木の樹齢は100~150年で、樹齢250年の木はまれにあるそうですが、それよりも幹周りが大きく、とても貴重な木だったのですね。

12月13日(日)に再度熊野神社を訪問すると、氏子の皆さんがしめ縄を作っていました。新年を迎えるための準備でしょうか。

**** 見所紹介2 「甲府市地方卸売市場」 ****

山梨県の台所、鮮魚や野菜・果物を扱う甲府市卸売市場(しじょう)は、昭和48(1973)年に甲府市が開設しました。

広さは東京ドームの約2.5倍(106,389平方メートル)だそうです。

現在、卸売業者4社(青果部2社、水産物部2社)、仲卸業者14社(青果部6社、水産物部8社)があり、働いている人は約350人、毎日仕入れに来る人は約500人とのこと。

▲(一社)甲府市地方卸売市場協会ホームページより

 

令和元年の取扱高は、取扱数量約40t(青果30t、水産10t)、取扱金額約170億円(青果約90億円、水産約80億円)という規模です。

ちなみに東京豊洲市場の令和元年の取扱高は、取扱数量約60万t(青果約25万t、水産35万t)、取扱金額4,800億円(青果約830億円、水産約3970億円)だそうです。

★さて、ここでクイズです。

甲府市が、年間支出金額で1位、2位、3位の食料品がそれぞれ2品ずつあります。

それは何でしょう?

(※答えは、ブログの最後にあります)

 

※総務省「家計調査(二人以上の世帯)品目別支出金額の都道府県庁所在市および政令指定都市ランキング・平成27(2015)年~平成29(2017)年平均」から出題です。

https://www.city.kofu.yamanashi.jp/kenkoese/shise/shisaku/kenko/documents/2.pdf

 

**** コースのお楽しみ紹介  ****

国母通りを南下して、国道20号との交差点を越えた直ぐ右側に、和菓子屋「いつみ庵」があります。総菜キットなどを製造する㈱いつみ家が、平成23(2011)年に設立したお店で、おはぎ用餡子の生産から始まったとのこと。

一番の売りは、工場で直売している「釜揚げあんこ」です。ほかにも、ようかんを長期間かけて砂糖を析出させた珍しい「貴腐羊羹」や、甘さ控えめの「おはぎ」などがありました。甲府市が認めたブランド「甲府之証(こうふのあかし)」第一号認定の「とうもろこし大福 きみひめ」も製造・販売しています。

**** コースの感想 ****

<国母地区>は、住宅地が広がる中に、まだ田んぼや畑がある静かなエリアでした。歩数は約9,500歩で大満足。トイレは南西公民館でお借りしました。「甲府市地方卸売市場」は、普段は一般の人は立ち入り禁止ですが、市場見学ができるそうです(2020年12月現在は新型コロナウイルス感染防止のため見学受付を行っていません)。消費者感謝デーや、市場開放「さかなっぱ市」も2020 年は中止だったので、今年は開催されることを願っています。

散歩の帰りに買った「いつみ庵」のおはぎは甘さ控えめでおいしく、甲府之証「きみひめ大福」は、確かにトウモロコシの風味がしました。

 

****【かずさんの 勝手に5段階評価☆】****

★「クイズ」の答え

1位:ぶどう、あさり

2位:まぐろ、プリン

3位:もも、ワイン

甲府らしい食材ですね。甲府市地方卸売市場が一役買っているのでしょうか?

 

 

甲府市ウォーキングマップ

https://www.city.kofu.yamanashi.jp/kenkoese/kenko/kenko/kehatsu/walking.html

 

 <参考>

『こうふ 私の地域・歴史探訪 ~甲府を紐解く31地区の軌跡~』

https://kofu-tourism.com/news/77

 

一般社団法人 甲府市地方卸売市場協会

http://kofu-shijoukyoukai.jp/shijokyo/index.html

 

市ホームページ「地方卸売市場とは」

https://www.city.kofu.yamanashi.jp/keekanri/business/shijo/chiho.html

 

東京都中央卸売市場 市場統計情報

https://www.shijou-tokei.metro.tokyo.lg.jp/asp/mreport.aspx?gyoshucd=1&year=2019&month=0&listno=11

https://www.shijou-tokei.metro.tokyo.lg.jp/asp/mreport.aspx?gyoshucd=2&year=2019&month=0&listno=11

 

 


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「寺子屋 ぴえぬ」岡 るり子店主にインタビューしました♪

2021-02-01 10:11:11 | 紹介

~本と歩こう⑳~


こんにちは。市民レポーターの 三井玲子 (みつい れいこ)です。

 

今回は、「寺子屋ぴえぬ」店主の岡 るり子さんにインタビューしました

岡さんは、古府中町で天然酵母パン&カフェ「ピエヌ」を経営するかたわら、

寺子屋会場として店舗を無償提供しています。

※感染症対策のため、寺子屋活動は休止中(1/9現在)

―寺子屋をはじめたきっかけを教えてください。

 

3年ほど前、お店によく来ていた山梨大の男子学生から、

「このお店で、寺子屋(ボランティアの学習塾)をやってみたい」という提案がありました。

私もいい考えだと思い、お店が終わってからの時間に使ってもらうことにしました。

 

―その当時の様子を聞かせてください。

 

はじめは平日の週4日、4~5人の大学生が1人ずつ当番で指導していました。

手づくりのチラシを配ったり、私もお客さんに声をかけたりして、

10人くらいの子どもが集まりました。小学生から中学、高校生までいましたね。

 

時間は夜7時から9時まで。子どもがだれも来ない日があるといけないので、

グループでラインをつくって、保護者に来る予定を入れてもらっていました。

―子どもたちは、どんな勉強をしていましたか?

 

宿題を持ってくる子もいれば、問題集を持ってくる子もいました。

大学生がテキストを用意するのではなくて、その子のやりたいことを自由にさせていた感じです。

 

子どもたちは、「自分の家で勉強するより、(寺子屋は)集中できていい」と言っていました。

小さいきょうだいがいると、勉強するのも大変ですから。テレビやゲームもここには無いし(笑)。

大学生も「教えることが自分の勉強にもなる」と言っていたので、相乗効果があったと思います。

 

―現在の寺子屋の状況を教えてください。

 

12月まで寺子屋を開いていましたが、現在は活動を休止しています。

お子さんの安全を一番に考え、感染症対策として、やむを得ずお休みすることにしました。

受験シーズンなのに本当に申し訳ないのですが、教える側も教えられる側にとっても、何かがあるといけないので。

 

塾に通うほどの経済的余裕がないご家庭もあると思うので、感染症が落ち着いたら、そういった子どもたちへの支援も広げられるといいと思っています。

 

今はまだ再開のめどがたっていない状況なので、一日も早く感染症が収束して、また寺子屋活動ができることを願っています。(岡さん談)

NPO法人「Cafe de(カフェ・デ) 寺子屋」関連サイトもご覧ください。

 

■Café de 寺子屋

https://cafe-de-terakoya.or.jp/

■大学生がつくる Cafe de 寺子屋(クラウドファンディング:1/20終了)

https://camp-fire.jp/projects/view/360738

 

 

~本と歩こう⑳~ 『子どもたちは象をどう量ったのか?』

書影は出版社の許諾を得ています。

 

『子どもたちは象をどう量ったのか? 寺子屋の楽しい勉強法』西田知己著

柏書房 2008年

 

江戸時代の寺子屋では、どのような授業が行われていたのでしょうか?

さぼろうとする子、あくびをしている子、いたずらしている子…

当時の挿画からは、現在と変わらない子どもたちの学ぶ姿がいきいきと描かれています。

本書では、「読み書きそろばん」だけにとどまらない、理科や社会、行儀作法など、当時の豊かな学びを紹介しています。

さて、タイトル問題の答えは? ヒントは表紙の絵にあります。ぜひ正解を本書でご確認ください。

 

ご協力ありがとうございました―

 


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