◆新紺屋地区◆
こんにちは。市民レポーター、「かずさん」こと武田和巳(69才)です。
私は“健康のために甲府の街を散歩しながら、新しい発見をする”を目標に、
市のホームページに掲載されている『甲府市ウォーキングマップ』を見ながら31地区のコースを歩き、中高年の立場で各コースを紹介していきます。
前回<vol.28 上九一色地区>の記事はコチラ
■これまで歩いたコース
1.東地区Aコース、2.千塚地区北側コース、3.大里地区<アイメッセコース>、4.里垣地区西コース、5.住吉地区全周コース、6.玉諸地区、7.北新地区、8.湯田地区、9.春日地区、10.石田地区、11.中道地区、12.池田地区、13.国母地区、14.朝日地区、15.甲運地区、16.貢川地区、17.伊勢地区、18.相生地区、19.千代田地区、20.羽黒地区、21.大国地区、22.宮本地区、23.能泉地区、24.相川地区、25.穴切地区、26.富士川地区、27.新田地区、28.上九一色地区
番外編1:「米倉山太陽光発電所」と「ゆめソーラー館やまなし」
番外編2:市立甲府病院 栄養管理士さんのお仕事紹介
番外編3:甲府・峡東クリーンセンターの紹介
****コースの紹介****
第29回は、<新紺屋地区>です。
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新紺屋地区には、武田氏の時代に出来た町や江戸期の甲府城の城下町として出来た町があり、自治会の名前にもその名残があります。新紺屋の由来は、武田信虎の時代に農業のかたわら武将の旗、手綱、馬具の染め物をする紺屋職人が居住していたからで、武田氏時代の紺屋町を「元紺屋町」、江戸期の柳澤吉保以降の甲府城下の紺屋町を「新紺屋町」と区別しています。
●『甲府市ウォーキングマップ』p.33に掲載
新紺屋地区のウォーキングマップはコチラ
①2022年6月7日(火曜日)、新紺屋地区を街散歩しました。スタート地点は新紺屋小学校です。マップと飲み物を持っていざ出発!!
新紺屋小学校は140年を超す歴史があり、明治16年(1883年)に現在の武田4丁目にあった公立小学古府学校が新紺屋町に移転し、新紺屋小学校となったそうです。校庭の西側に昭和の時代を経た旧門柱が残っていました。
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②西に向かい歩き信号を渡り少し進むと、右手の駐車場の奥に金比羅宮が祀ってあります。祭神は大物主大神で、現在の神殿は昭和41年(1966年)に新しく建てられたそうです。お参りして、元に戻り朝日通りに出て左折します。
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③朝日通りを南に向かい歩いて行きます。やまなみ通りの交差点「朝日町ガード北」の信号を左折します。
やまなみ通りを甲府駅方向へ進みます。「甲府合同庁舎北」の信号を渡り、合同庁舎角を左折します。
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④道なりに進み、甲府消防署、NHKを通り過ぎ、甲府北口「よっちゃばれ広場」に出ます。「よっちゃばれ広場」には国指定文化財の「甲府市藤村記念館」があります。擬洋風建築で明治初期の建物です。詳しくは「見所紹介1」でご紹介します。NHK、よっちゃばれ広場には近くの小学校の生徒が社会科見学に来ていました。
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⑤陸橋をくぐり抜けて進むと、右手に「甲州夢小路」、左手に「山手御門(やまのてごもん)」が見えてきます。山手御門は甲府城にあった「大手門」「柳門」と並ぶ門で、1997年から発掘調査を始め石垣の一部や堀などが発掘され、1705年頃の絵図面などを参考にして、2007年に復元されたものです。山手渡櫓門と山手門を山手御門と言います。ちょっと門の中を見学して、甲州夢小路の手前を左折します。
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⑥通りに出たら右折し、「三念坂」の手前にある高いマンションの角を左折します。この道は「御納戸小路」と呼ばれていました。しばらく歩くと郵便ポストがあり、そこで右折し細い路地に入ります。少し先の左手に「天神大神宮」があります。祭神は菅原道真で、1929年(昭和4年)に建立されたそうです。狛犬は阿吽の狛犬でした。お参りをして、元の道に戻り北上します。
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⑦山の手通りに出たら渡って、道なりに北上します。住宅街を通り、クランク路を進むと、正面に「八幡神社」が見えてきます。
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⑧この八幡神社は承久年間(1219~22年)に武田信光(武田氏開祖・武田信義の子供)が鶴岡八幡宮の分霊を石和の館に移したのが始まりと伝わります。甲府城築城に際し現在の地に遷座し、昭和20年(1945年)の甲府大空襲で焼失し、戦後再建したそうです。
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⑨お参りをして、元の道を西に向かいます。宮前通りに出て右折し、しばらく歩くと右手に鎮守の杜続きに「石尊神社」の祠が祀られていました。祭神は、石尊大神です。石尊神社は神奈川県大山寺が本家で上九一色地区にもありました。石尊神社をお参りして少し戻り、マップのコースを武田通り方面へ進みます。
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⑩武田通りに出たら左折して直ぐの「武田三丁目」の信号を渡り、まっすぐ進み、二本目の十字路を左折し、北東部市民センターの横を通り過ぎます。T字路を右折し、次のT字路を左折します。左折した道は「朝日地区」で山の手通りから歩いてきた道です。
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⑪山の手通りを渡り、朝日通りを歩き直ぐの道を左折し、しばらく歩いて、新紺屋小にGOAL!!
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**** 見所紹介1 藤村記念館 ****
この建物は、明治8年(1875年)に現在の甲斐市亀沢(旧睦沢村)に睦沢学校として建てられたものです。建築様式は当時の山梨県令(県知事)藤村紫朗が奨励した擬洋風建築で、当時まだ西洋建築技術が国内に無く、似せて作られたものだそうです。正式な洋風建築技術が広まるまでに作られたものであり、今では非常に貴重な建物で、国指定文化財になっています。日本全国では約120棟程あり、甲府市には藤村記念館のほかに、代表的なものとして「旧上九一色郵便局」があります。
「かずさんの街散歩vol.28 上九一色地区」をご参照ください。
記念館は無料で内部の見学ができます。2階には昭和の小学校の教室が再現されており、懐かしいものが展示されていました。特に石炭ストーブと石炭用バケツやスコップ!!
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**** 見所紹介2 法華寺 ****
散歩コースにはありませんが、武田通りと山手通り交差点の山手通り西側に、法華寺があります。山号は藤光山、宗派は日蓮宗、本尊は日蓮上人。行基を開祖とする古刹で、武田家開祖の武田信繁が寺の修補を行い、後室の養周院日藤法尼が天正5年(1577年)に大明院日珖を開基に迎えています。徳川家康が甲斐国に入りこの寺に宿陣の折に、現山号を与えられたそうです。山門脇には高さ約2mの石碑があり、文化7年(1810年)に御朱印寺領の表示と養周院日藤法尼供養のため建立されたそうです。
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**** お楽しみ紹介 ベーカリー ハチ ****
朝日通りの山手通り寄りに、ご夫婦でやられている「ベーカリー ハチ」というパン屋さんがあります。ご主人の上野さんにお話を伺うと、2017年3月にオープンし、こだわりは、手作り、粉の使い分け、白州のソーセージを使用している事だそうです。お店の窓ガラスには、異なるお客様が3カ月毎に新しく絵を描いているそうです。子供からお年寄りまで地域に親しまれているお店でした。
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**** コースの感想 ****
<新紺屋地区>は車で何となく通っていたエリアでしたが、改めて街散歩をしてみると見所が沢山ありました。特に藤村記念館は、ある事は知っていましたが、内部の見学ができるとは知りませんでした。「擬洋風建築」の言葉も初めて知りました。建築様式も素晴らしいですが、2階にある昭和時代の「小学校の教室」がとても懐かしかったです。足踏みオルガン、木製の教壇・机・椅子に、何と言っても石炭ストーブ通称ダルマストーブです。高校生の時、石炭がまだ燃えている状態でストーブ上部の蓋を開けて水を入れ、教室中煙だらけにしたイタズラを思い出しました。先生はそれにもひるまず授業をされましたが・・・。
****【かずさんの勝手に5段階評価☆】****
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※トイレ、駐車場は、必ず施設の許可を得てから使用してください。
甲府市ウォーキングマップ
https://www.city.kofu.yamanashi.jp/kenkoese/kenko/kenko/kehatsu/walking.html
参考資料:「こうふ私の地域・歴史探訪」こうふ開府500年記念事業実行委員会発行
以 上