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甲府市の市民レポーターがこうふの話題をお届け!

災害時の食を考える

2022-04-26 10:12:22 | 紹介

パッククッキングに挑戦!


市民レポーター村上由実です。

 

令和4年3月16日23時36分頃、福島県沖を震源とした最大震度6強の地震が発生したのを覚えていますか。

山梨県でも揺れが観測され、甲府市内も含め広い地域で停電が発生しました。

 

その日以外も、全国各地が震源となった地震が頻発し、不安な日々を送っている人も多いのではないでしょうか。

 

今のところ、甲府市を含む山梨県ではそれほど大きな揺れがないものの、いつ大きな地震が来てもおかしくない状況なのは言うまでもありません。

 

我が家も非常時の持ち出し品をリュックに詰め、定期的に確認するようにしていますが、いざというときの不安はぬぐえないのが正直なところ。

 

そこで、今回は災害時の食について考えてみることにしました。

 

突然ですが、「パッククッキング」をご存知でしょうか。

「パッククッキング」は、耐熱性のポリ袋に食材を入れ、袋のまま湯せんする調理法。

災害時、水は貴重なものになりますが、「パッククッキング」では、茹でた湯が再利用できる上、袋のまま食べれば食器を洗う必要がないため、水の節約につながるとのこと。

また、1つの鍋で一度に作ることができて時短にもなるため、普段の食生活にも取り入れている人がいるのだそうです。

 

私もテレビや雑誌、インターネットなどで言葉は聞いたことがありましたが、実際やったことはなく、今回初めてのチャレンジしてみることにしました。

 

必要な道具は耐熱性のポリ袋、鍋、カセットコンロ(ガスボンベ含)。

やり方は簡単!

鍋に水を入れて沸かし、沸騰したら食材を入れたポリ袋を入れ、湯せんするだけ。

今回私が試したのはサバ水煮缶で作る「サバとキャベツのカレー煮」と「ごはん」の2品。

インターネットで探すとたくさんのレシピが見つかりますが、初めてということもあり、作りやすそうなものを選びました。

 

まずは「サバとキャベツのカレー煮」。

サバの旨味が溶け出した水煮缶とカレー粉を使用し、見た目もまあまあおいしそう。

仕上げに乾燥パセリをふり、おめかししてみました。

そして、こちらが「ごはん」。

どうでしょう。おいしそうに見えますか?

実は、べちゃべちゃになってしまいました。

芯は残っていなので、食べられなくはないですが、ご飯とおかゆの中間ぐらい?!

 

スイッチ1つでおいしいご飯が炊ける炊飯器ってすごいなと思いました。笑

 

そして、湯せんしたお湯を使って、切り干し大根と乾燥ワカメを戻してサラダを作り、フリーズドライのみそ汁も入れました。

こうしてできたメニューがこちらです。

初めてにしては上々の出来だと思いませんか?笑

ここまで来るのに40分程度かかりましたが、多分慣れれば30分くらいでできると思います。

 

ただ、実際に災害が起き、気持ちに余裕がない中で作ったら、こんなにうまくいかなかったかもしれません。

 

例えば、レシピにはお湯の量は書いておらず、どのくらい必要か分かりません。

小さな鍋だとポリ袋が入らず、大きすぎると水が大量に必要になります。
また、湯せんしている間にポリ袋をしばって余った部分が火に触れてしまったら、火事になってしまう可能性も否定できません。

 

このように考えると、これも防災訓練の一環だと考え、定期的にやってみても良いと思いました。

 

また、災害時の食を考える上で欠かせないのが、以前の記事

「9月1日は防災の日」

https://blog.goo.ne.jp/kofu-reporter/e/8c9d0d9591bb58eba5b6cf790343ebad

でもご紹介したアルファ米。

以前の記事では、炊き出し用のセットで大量に炊いた様子をご紹介しましたが、家庭用のものもあります。

水を入れるだけで炊けるので、「パッククッキング」のごはんより手軽です。

最近はキャンプブームなどもあって、以前より入手しやすくなったように感じます。

混ぜごはんや白米はもちろん、ピラフやおかゆなどのタイプもあるので、何種類か準備しておくと、いざというときに飽きずに食べられそうです。

 

そして、こちらは備蓄用のパン。

昔は「カンパン」と呼ばれるかたいものが主流でしたが、こちらはそれよりもやわらかく食べやすいです。

また、比較的長期保存できるように工夫されたもっとやわらかいパンもあり、老若男女問わず食べやすいものも多くなってきました。

 

このほかに我が家では、乾麺や缶詰、乾燥野菜やドライフルーツなども多めに準備し、消費したら買い足す「ローリングストック法」を実践しています。

備蓄用のためだけに購入するとなると億劫になりがちですが、この方法ならそこまで負担になりません。

 

もちろん、今の我が家が、災害時の備えとして、満点とはいえないかもしれません。

でも、いつ来るか分からないその日に備えて、準備しておくことはとても重要だと考えています。

 

甲府市のホームページはもちろん、様々なメディアやインターネットなどでもいろいろな情報が公開されているので、みなさんもたまにはチェックしてみてくださいね。

 

 

内閣府 防災情報のページ

http://www.bousai.go.jp/index.html

時短にも非常時にも!パッククッキング

https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/foodstock/imadoki/imadoki01.html

我が家の防災マニュアル

https://www.city.kofu.yamanashi.jp/bosaitaisaku/bosai/bosai/wagayanobousai.html

甲府市防災アプリについて

https://www.city.kofu.yamanashi.jp/bosaitaisaku/bousaiapuri.html

甲府市防災ポータル

https://kofu-city.secure.force.com/

 

 


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【昇仙峡『日本遺産のストーリー』を学ぶ~宝石研磨体験イベント~】に行ってきました♪

2022-04-22 11:24:52 | 紹介

~本と歩こう(34)~


こんにちは。市民レポーターの 杉浦玲子 (すぎうら れいこ)です。

今回は3月12日(土)に市役所本庁舎で行われた、宝石研磨体験&日本遺産学習のご報告です★

このイベントは令和2年度日本遺産に認定された『甲州の匠の源流・御嶽昇仙峡~水晶の鼓動が導いた信仰と技、そして先進技術へ~』の魅力発信事業として行われました。

「小学生の部」「中学生の部」「一般の部」とあり、「一般の部」では約30名の市民が参加。

参加者は4グループに分かれ、5ヶ所のブースを見学・体験しました。

 

①「昇仙峡日本遺産のものがたり」

山梨県立大学の吉田ゼミによる発表を聞いて、御嶽(みたけ)昇仙峡への歴史的な理解を深めました。

古来より、水晶は「神様が水を固めたもの」と考えられ、水晶の産地である昇仙峡一帯での水信仰が始まりました。

何百年もの間、金峰山を神々が下りてくる山「霊山」として、金櫻神社を含めた巡礼の道「御嶽古道」が親しまれてきたそうです。それで金櫻神社のご神宝に水晶が!なるほど~

 

②アクセサリー作成(水晶のブレスレット)

 

③宝石研磨(水晶)

④ジオードクラッキング(原石割り)

⑤水晶加工の歴史(映像)を鑑賞して終了。盛りだくさんな内容で、さらに昇仙峡水晶への興味がわいてきました。「御嶽昇仙峡」の歴史や魅力を、もっとたくさんの人々に知ってもらいたいと思います★★★

 

この春、甲府市で新しく作成された「こうふジュエリーマップ」には、甲府市内のステキなお店がたくさん紹介されています。(市役所商工課、JR甲府駅南口の市観光案内所などで配布)

昇仙峡エリアの水晶のお店も載っているので、ぜひチェックしてみてくださいね

 

 

こうふジュエリーマップ

甲府市HP 「㊗令和2年度日本遺産認定!」

https://www.city.kofu.yamanashi.jp/kanko/nihon-isan.html

 

 

~本と歩こう(34)~

※出版社の許諾を得て書影を使用しています

 

『堀 秀道の水晶の本』 堀 秀道著 草思社 (2010年)

 

今回は「水晶」をテーマに本を選びました。

「水晶と人間の縁は、おそらく一万年をさかのぼるであろう」(本文より)

いにしえの頃より、世界中で人間の生活に影響を与えてきた水晶。

紀元前ローマでの水晶の名前はクリスタルスと呼ばれ、ギリシャ語の「氷」に由来しているそうです。

鉱物科学研究所を設立し、理学博士でもある著者が、水晶の歴史や構造、選び方や人口水晶の作り方まで、多角的に解説。山梨県の産地についても記述があります。

「水晶がきらいという人はいない」という著者の言葉どおり、水晶のことがもっと好きになる一冊です。

 

―取材へのご協力、ありがとうございました―

 

 


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かずさんの街散歩vol.26

2022-04-08 15:12:21 | 紹介

富士川地区


こんにちは。市民レポーター、「かずさん」こと武田和巳(68才)です。
私は“健康のために甲府の街を散歩しながら、新しい発見をする”を目標に、
市のホームページに掲載されている『甲府市ウォーキングマップ』を見ながら31地区のコースを歩き、中高年の立場で各コースを紹介していきます。

前回<vol.25 穴切地区>の記事はコチラ

■これまで歩いたコース
1.東地区Aコース、2.千塚地区北側コース、3.大里地区<アイメッセコース>、4.里垣地区西コース、5.住吉地区全周コース、6.玉諸地区、7.北新地区、8.湯田地区、9.春日地区 、10.石田地区、11.中道地区、12.池田地区、13.国母地区、14.朝日地区、15.甲運地区、16.貢川地区、17.伊勢地区、18.相生地区、19.千代田地区、20.羽黒地、21.大国地区、22.宮本地区、23.能泉地区、24.相川地区、25.穴切地区
番外編1:「米倉山太陽光発電所」と「ゆめソーラー館やまなし」
番外編2:市立甲府病院 栄養管理士さんのお仕事紹介
番外編3:甲府・峡東クリーンセンターの紹介

****コースの紹介****
第26回は、<富士川地区>です。

富士川地区には「藤川」が流れています。武田信虎公の時代、躑躅が崎館から富士山が見えるので「藤川」を「富士川」と呼んだそうです。明治時代の甲府市制が施行されたとき、この「富士川」から「富士川町」にしたとのことです。

●『甲府市ウォーキングマップ』p.30に掲載
富士川地区のウォーキングマップはコチラ

① 2022年3月11日(金)、富士川地区を街散歩しました。スタート地点は富士川悠遊館です。マップと飲み物を持っていざ出発!!

ここの敷地には、大規模地震等の災害用飲料水として、非常用貯水槽(45㎥)が埋設されています。通常は水道管として水道水が流れていますが、災害時には遮蔽弁が作動し、飲料水を確保する仕組みだそうです。

② 悠遊館を出て右折し、魚町通りを北に向かいます。中央線ガードの手前で左折します。

③ 住宅街を歩き堺町通りに出たら左折。しばらく歩くとT字路に出ます。そこで右折し舞鶴公園方面へ歩き、桜町通りに出たら左折します。


④ 桜町通りに出たら南下していきます。

紅梅通り、城東通りを渡り、春日地区の老舗商店街を通り、銀座通りを左折します。
※紅梅通り、城東通り、桜町通りの街並みについては「かずさんの街散歩vol.9  春日地区」をご覧ください。

⑤ 銀座通りのアーケード街を通り、遊亀通りに出て信号を渡り三日町通りを西に向かいます。

穴山町通りとの交差点「秋葉神社西」を過ぎてしばらく歩くと右手に「秋葉神社」があります。

⑥ 敷地の奥に「秋葉神社」があります。秋葉神社の由来などは残念ながらわかりませんでした。

境内の広い敷地は児童公園になっていて、近くの「つくしんぼ保育園」の園児たちが楽しそうに遊んでいました。

お参りしたら道路に出て、東に進み、「秋葉神社東」の交差点を左折します。

⑦ この通りは「工町通り」と言います。武田氏時代にあった「工町」から名付けた通りだそうです。しばらく歩くと、左手にワイン醸造会社「信玄ワイン」の看板が見えます。「コースのお楽しみ紹介」で紹介します。

城東通りを渡り、瑞泉寺門前の甲斐奈通りに出たら左折します。「瑞泉寺」は「見所紹介2」で紹介します。

⑧ 甲斐奈通りを少し歩き、中央三丁目の穴山町通りとの交差点を右折します。

YMCAの向かい辺りに、穴山稲荷と咳止め明神が祀られています。ちょっとお参りして、元の道に戻り先に進みます。横近習町通りに出るT字路を左折します。

⑨ 横近習町通りを少し進むと右手に「遊技会館」の看板があります。ここはパチンコ・パチスロ遊技などの組合で、甲府市内の加盟店は9店舗だそうです。

魚町通りとの交差点を右折します。
中央線のガードの先には長禅寺の大きな門が見えます。少し歩いて、「富士川悠遊館」にGOAL!! 

**** 見所紹介1 長禅寺 ****
富士川悠遊館を出ると中央線ガードの後ろに「長禅寺」の大きな門が見えます。中央線ガード手前には「藤川」がながれていて、昭和4(1929)年12月にかけられた石橋「蛍橋」があります。

「蛍橋」を過ぎ中央線ガードをくぐると、目の前に立派なヒノキの柱12本で支えられた門があります。柱周りは120センチもあり、奈良県の山奥から調達したそうで、一本2,400万円、総工費約8億円の建造物だそうです(ご住職談)。


 

「長禅寺」は武田信玄公が定めた「甲府五山」の筆頭に挙げられる名刹で、信玄公の母・大井夫人の菩提寺です。

ちなみにほかの甲府五山は、これまでの「かずさんの街散歩」で紹介しています。
・東光寺(里垣地区):「かずさんの街散歩vol.4

・能成寺(里垣地区):「かずさんの街散歩vol.4

・法泉寺(北新地区):「かずさんの街散歩vol.6

・円光院(相川地区):「かずさんの街散歩vol.24

境内の奥には緩やかな上り坂があり、坂の突き当りに「大井夫人」のお墓がありました。亡くなったときは南アルプス市の「古長禅寺」に埋葬されましたが、信玄公が甲府の長禅寺に分骨埋葬したそうです。

「大井夫人霊廟」を始め、立派な「随神門」、「三重塔」、「五重塔」、大きな「鐘楼」が見事にそろったお寺さんでした。
 

 

**** 見所紹介2 瑞泉寺 ****
「工町通り」と「甲斐奈通り」の交差点にあります。
「甲府浄土宗5ヶ寺」の一つで、境内には聖徳太子を祀った「太子堂」があります。聖徳太子は大工道具等を発明したと伝えられ、大工をはじめ職人たちが崇敬し、第二次世界大戦中に「太子堂」を作り、その後瑞泉寺に寄付したとのこと。ちなみに、2022年は聖徳太子(574~622年)の1,400回忌だそうです。

**** 見所紹介3 甲斐奈神社 ****
瑞泉寺の隣にあります。主宰神は「白山大神」と「浅間大神」。4月15日の「神幸祭(おみゆきさん)」が有名です。
 

**** 見所紹介4 横近習大神宮 ****
横近習町通り沿いにあります。これまでも「横近習」が出てきましたが、読めましたか?「Yokokinju」と読むそうです。「近習」は「主君の近くに仕えること、仕える人」の意味だそうで、私は読めませんでした。この神社は、古くは甲斐甲府大神宮と称し、新羅三郎義光を祖とする甲斐国守武田氏の伊勢信仰を基として創建されたそうです。

**** コースのお楽しみ紹介 ****
工通り沿いにある、ぶどう色の建物の「信玄ワイン株式会社」が目に止まりました。
甲府市内に4つあるワイナリーの一つで、ぶどう栽培から醸造までご主人一人で行っている、創業約40年のワイン会社でした。
私はワインの味はよくわかりませんが、信玄ワインを使ったワインゼリーがおいしかったです。

**** コースの感想 ****
<富士川地区>は市の中心部に近く、江戸時代は商人の町として栄えたことから、さまざまな業種の店舗が多く、各通り名にその業種に関わる名が残されていました。歴史のある長禅寺の境内にはいろいろ立派な建造物がありました。今回の街散歩で、甲府五山を全部お参りでき満足しています。

****【かずさんの勝手に5段階評価☆】****
※トイレ、駐車場は、必ず施設の許可を得てから使用してください

甲府市ウォーキングマップ
https://www.city.kofu.yamanashi.jp/kenkoese/kenko/kenko/kehatsu/walking.html

 <参考>
■『こうふ 私の地域・歴史探訪 ~甲府を紐解く31地区の軌跡~』
https://kofu-tourism.com/news/77
■甲府五山(甲府市ホームページ)
https://www.city.kofu.yamanashi.jp/koho/kyoiku/bunka/zai/gosan.html
■甲府五山をめぐる(甲府市ホームページ)
https://www.city.kofu.yamanashi.jp/welcome/course/9.html
■甲府市のワイナリー巡り(甲府市ホームページ)
https://www.city.kofu.yamanashi.jp/welcome/brand/wine.html
■『甲府31歴史探訪 ♯12富士川地区』(甲府市公式YouTube「甲府市ちゃんねる」)
https://www.youtube.com/watch?v=j7ov-HTei1M
 

以上


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