◆『広報こうふ』3月号 取材こぼれ話◆
市民レポーターの村上由実です。
皆さま、『広報こうふ』3月号p26「とびだせ!市民レポーター!」、ご覧になっていただけましたでしょうか
広報誌では、2017年から甲府市中心商店街で行われている「甲府まちゼミ」についてご紹介しました。
今回のブログでは、紙面の都合でご紹介しきれなかった内容をご紹介したいと思います
最初にうかがったのは、「リビングセンターマエダ」さん。
こちらは1877年創業で、毎日の生活に役立つさまざまな商品を取り揃えている老舗です。
対応してくださった前田真子さん。
前田さんは第1回開催前の説明会の段階から、「まちゼミ」の可能性を大きく感じたのだそうです。
私が幼い頃、甲府市中心商店街は多くの人で賑わっていましたが、最近は郊外型ショッピングセンター出店の影響もあり、賑わいを失いかけているのは周知の事実。
しかし、前田さんが幼い頃はすでにシャッター街だったためそれほど気にはならなかったそうです。
ところが学生時代に上京し、そこにある商店街との違いに驚いたという前田さん。
個性が光る店が連なり、多くの人が歩いていて会話がある。そして、会話の中から偶然の発見がある――。
その商店街の本来の姿に、“甲府市中心商店街もそうなれれば!”と強く感じたのだそうです
そんな願いを叶える切り札となるのが「甲府まちゼミ」ではないかと語っていました。
この話を聞くと、前田さんが、魅力的な講座を開催するために東京に勉強に行くのも合点がいきますね。
次に訪問したのは「早川ベーカリー」さん。
こちらは1929年創業、山梨県内で初めてケーキとコーヒーを紹介した洋菓子店です。
対応してくださったのは、3代目オーナーシェフの小川義美さん。
まちゼミの参加店舗の中でも知名度はダントツ
その証拠に、こちらのまちゼミは毎回抽選になるほど人気の講座です。
それでもまちゼミに参加されているのは、まちゼミのメリットが“お店を知ってもらう”ためだけではないから。
プロ同士では当たり前とされることでも、参加者には“新鮮なこと”としてとらえていただけるのが励みになるとおっしゃっていました。
こちらは、2月のまちゼミで参加者とつくられたチョコレートフラワー
参加者の満足そうな笑顔が目に浮かびます。
いつか私も抽選に当たり、講座に参加できる日が来ると良いなと思います(笑)
最後に訪れたのは「吉字屋履物店」さん。
こちらは1883年に下駄専門店として創業した履物店です。
対応してくださったのは髙野洋志雄さん。
昔は甲府市内にも100軒以上の下駄屋さんがあったそうですが、今はほとんどなくなってしまったのだとか。
しかし、最近では多くの一流アスリートが体幹トレーニングのために「一本歯下駄」を使用しているそうで、再び注目が集まっています。
下駄や草履の話をする髙野さんの表情は本当に嬉しそうでした。
まちゼミでは「足を丈夫に健康長寿」をテーマに講座を開催してくださっています
“いつか下駄の話も聴かせていだだきたい!”と思わずにはいられませんでした
最後に、今回の取材にあたり最も尽力してくださったLLCまちづくり甲府のリーダー、志村修さんをご紹介します。
志村さんは、甲府まちゼミを支えているキーマン
今回の取材も、すべて志村さんが調整をしてくださいました
雑談をする中でも、とにかく商店街が好きで、甲府が好き
そんな想いに溢れた方であるということが良くわかりました。
お忙しい中ご協力いただき、ありがとうございました。
今回ご紹介した3店舗以外にも、熱い想いをもってまちゼミに関わっているお店が多数あります。
まだ参加したことがない方も、何度も参加している方も、次回の「まちゼミ」、要チェックですよ(^_-)
甲府まちゼミ
https://www.genkinamachi-kofu.com/machizemi/
リビングセンターマエダ
早川ベーカリー