重文・江戸時代 方一間、単層、宝形造り、裳階(もこし)付であるため、外観は重層、三間三面となっている。
「毘蘆蔵」の額は伏見天皇(1265~1317、在位1287~1298)の御宸筆である。
寛文13年(1673)大阪の淀屋辰五郎の寄進とつたわり、和様と唐様が融合した建築で、外部構造の簡素さにくらべ、内部は鏡天井、床瓦敷とし、正面には傅大士(ふだいし)像を安置し、その背後の八角回転式の輪蔵には経巻6527巻を納める。
その下部には帝釈天・持国天等の八天が、片手をのばして輪蔵を押している姿の彫刻がある。
内部 前面の像は傳大士という。
傳大士は中国陳の人(497~569)、世人が文字を識らず、或いは経を読まんとすれど暇なきを思い、転輪蔵を創案したいわれる。
この経蔵に蔵する経巻総数6527巻は、学匠12人が8年を閲して、写したもの。
これを800の函に入れ、八角の輪蔵に納めている。輪蔵は主軸を中心に回転する。その下部に帝釈天、持国天等の八天が、片手を伸ばして輪蔵を推している姿の彫刻がある。この一切経は、肥前国諫早の香月真照が発願し、衆を勧化して出来たものです。
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