今回は、ボタン(牡丹)だ。美しさを象徴する花で工芸品や絵画に使われるという。また、美しい女性の容姿・立ち居振る舞いを形容する慣用句に「立てばシャクヤク、座ればボタン、歩く姿はユリの花」がある。なお、これは『元々は生薬の用い方をたとえたもの(北海道立衛生研究所)』らしい。因みに、ボタンとシャクヤクは、共にボタン科ボタン属であるが、ボタンは“木”だが、シャクヤクは“草”という。後で違いをよく調べておこう。
<2018年4月19日> 荻浦
全景から見ていこう
◇ヒモをかけていた家人に「撮っていいですか?」と声をかけると「どうぞどうぞ」快くOKの返事。なお、これ主人が丹精を込めて育てたものだそうだ。ご婦人は「私は植物の世話は苦手なんですが……」という。
◇ 近寄って見る。うーむ、立派だ! 少しずつズームしていこう。
◇ この一輪がちょうど見頃。もう少しズームイン。
◇ ほんと、見事! ここで牡丹について勉強しておこう。
【ボタン(牡丹)】
◇ ボタン科ボタン属。 多くは春咲き(春牡丹)だが、早春と初冬に花を咲かせる二季咲き(寒牡丹)もある。
◇ 原産地:中国北西部。奈良時代or平安時代に中国から薬用として渡来。江戸時代に観賞用の園芸種が生み出された。
◇ 開花期:4月~5月 花の色は、赤、ピンク、黄、オレンジ、白、紫。
【名前の由来】 漢語の「牡丹」の音読み。「牡」は「オス」の意味。雄しべや雌しべが花弁に変わり種子が出来ていくのを「牡」と形容した。「丹」は「赤」の意味。ボタンの花の基本色が「赤」だったことに由来する。
【別名】 別名は、「富貴花」「百花王」「花神」「花中の王」「天香国色」「名取草」「深見草」「二十日草(廿日草)」など多数。
【ボタンとシャクヤクの違い】
◇ 牡丹は「木」、芍薬は「草」
◇ 牡丹は(木なので)2~3mまで育ち、芍薬は(草なので)60㎝程度まで。
◇ ボタンは「木」なので、冬に葉が落ちても幹が残る。春には幹から枝を伸ばしていく。
◇ シャクヤクは「草」なので、冬には地上部は全て枯れる。春には地中から新たに赤い芽が複数出てくる。
※ 市販の「牡丹」は成長の早い「シャクヤクの根」を台木として「牡丹の枝」を接木したものが殆ど。故に春に地下の根からシャクヤクが芽を出すこともある。
美咲が丘でも牡丹が咲いていたよ
<2019年4月17日> 美咲が丘3丁目
◇家人によれば、「3年前にもらった苗が、今年、初めて一輪咲きました」とのこと。許可を得て、早速、小次郎くんと記念撮影。ん? どこにある?
◇ 丸で示す。赤色のボタンだ。
◇ まだ、開きかけのようだ。
◇数日後が楽しみ。門扉の後ろのもう一本あるよ! とのこと。そちらも見せて貰う。
◇ 赤い方が道路から見える牡丹。門扉に隠れるようにあるのは、まだ、これから咲くようだ。色はピンク。
2日後の4/19の様子
◇ ピンクの方が開きかけている。赤い方はもう散りかけている。ん? 開きかけだったは、わずか2日前だぞ!
.
さらに翌日の4/20の様子
◇ うーん、赤い方は完全に散っている。牡丹の花の寿命は短いのかな? 調べると、開花日数は短く、一つの花は3、4日に過ぎない。
<2021年4月17日> 若松高塔山(ママの実家)
花瓶に活けるのもいいねえ。
お終い
【写真一覧】
◇ボタン(牡丹) 福岡県糸島市 2019年4月17日~20日、2018年4月19日
◇ニオイバンマツリ(匂蕃茉莉) 福岡県糸島市 2019年5月17日
◇シャガ(著莪) 北九州市若松区高塔山 2019年5月13日、4月11日
◇ナニワイバラ(難波茨) 福岡県糸島市 2019年4月26日、2018年4月19日、2014年4月26日
◇ツルニチニチソウ(蔓日々草) 福岡県糸島市 2019年4月17日、2017年3月21日
小次郎と春の草花3ーボタン(牡丹)ー
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます