年間500店以上を食べ歩く飲食店プロデューサーの食日記

仕事柄、日本中を飛び回っていて、その出張先での外食を日記にしています
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『老李』 ミシュランを目指して日本橋に出店した長崎中華街の人気店でいただく担々麺

2021-03-26 20:28:28 | 関東
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長崎中華街での人気店『老李』が東京進出を果たしたのは一年ほど前のこと
「ミシュランの星を目指して…」
との触れ込みに興味が湧きお邪魔させていただくことにいたします



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お店があるのはむろまち小路にある利久庵の先から入る細い路地
行列が絶えない人気店『金子半之助』の数軒隣りでありまして…
中国の田舎にありそうな店構えや内装は、コレドなどの開発から外れた路地の雰囲気に良く合っています

が、入り口に置かれたビア樽がその雰囲気を壊していて…
これか紹興酒の瓶だったらより一層雰囲気を演出していたでありましょう

客席は4名掛けのテーブルが4卓と5人が座れるカウンター席と20席ほどでありまして…
テーブル席がおひとりさまで埋められていましたので、そこが空くまでの時間を待たせていただいたのですが海老殻スープの香りが換気扇から漂ってくることでお腹が泣きそうでありました


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お昼に提供されるお料理の中心となるのが担々麺
そのバリエーションは“こだわり” “和山椒” “麻辣” など7種ほどが用意されていまして…
どれも惹かれるネーミングであることから何をいただくべきかと迷いますが、ベースはすべて同じであるとのことでしたので、最もシンプルな「こだわり担々麵」をいただくことにいたします

先ずはスープ
入り口に漂っていた海老出汁と秘伝の肉みそが決め手とメニューに書かれていますが…
胡麻の香りを損なわないよう調整させているのか、さほど強く海老出汁が香りことはなく、旨みだけを活かしておられるようですね
肉みそはミンチというよりは包丁で叩いたのではないかと思うほどに粗いものでありまして、甜麺醤の甘みと肉を噛みしめる歯ごたえにおいしさを感じます

麺は低加水のストレートな細麺でありまして…
スープとの絡みが良いことは元より、麺としての仕上がりも満足できるものでありました



全体的には上手くまとめられた一品であると思えるのですが、後ろ髪を引くようなインパクトという点では物足りなさを感じる方も少なくはないでしょう

甘みとコクがおいしい芝麻醤をもう少し増やしていただけるとよりおいしくいただくことができたのではと少々残念に思えます



【老李】
東京都中央区日本橋室町1-11-5 協和ビル1F
03-6225-2074