

5月21日の夜。久しぶりに


我が家の横には小さな水路が走っていますが、4年ほど前に綺麗に整備され、
コンクリートとブロックで固められています。

転居してきた頃は、まだ未整備だったこの水路に、たくさんの蛍が飛び交い、
家の庭の方まで入ってきたりしたものです。
年々減りつつあった蛍に、追い討ちをかけるような水路の整備。

水路が整備されるのは良い事に違いないのですが、これで蛍はいなくなってしまうなぁ・・・
と、寂しく思っていました。
実際、蛍が産卵できそうな窪みや、隠れたり休んだりできそうな茂みは無くなり
その姿はぱったりと見えなくなってしまいました。

それが今年、本当に久しぶりにその姿を見ることができたのです。


でも風が強かったので、ちょっと飛んでは草陰で休んでいるようでした。
今のところ単独飛行で、ちょっと寂しげ・・・
ほたるの好きな


仲間と一緒に飛べるといいのだけれど・・・



山口 誓子

鈴木 真砂女

読人不知

源重之

『源氏物語』
最後の源氏物語の中の歌は、去年の6月にもご紹介しましたが、
蛍を題材にした歌は、そのはかなさと幻想的な姿に加え、身を焦がす想いのイメージから
恋の歌が多いようですね。
蛍の季節は、まだまだこれから。
どこかでまた、蛍に出会えますように。
