3月10日16時56分に夕刊フジが「シャラポワ5回通告受けていた 釈明会見は大ウソか メルドニウムの禁止薬物指定」の題で次のように伝えました。
『女子テニスの世界ランク7位、マリア・シャラポワ(28)=ロシア=が禁止薬物「メルドニウム」を使用していた問題で、英タイムズ紙は9日、「少なくとも彼女は計5回、ルール変更の通告を受けていた」と報じた。シャラポワは7日に米ロサンゼルスで開いた記者会見で「禁止薬物になったことは知らなかった。世界反ドーピング機関(WADA)から12月に1度メールが届いたが見なかった」と釈明していた。
同紙は「それ以外にも計4回、メルドニウムが選手の耐久力を高めるなどの理由で今年1月から禁止薬物に指定されるということは、国際テニス連盟(ITF)、女子テニス協会(WTA)、WADAから通告されていたはず。WADAの通告は昨年9月にもあった」と報じている。
英デーリー・メール紙は「ロシアのテニス連盟も昨年、選手とコーチにメルドニウムに気をつけるよう」指示していたと伝えている。
米FOXスポーツは「それが事実ならもはや、うっかりミスとはいえない。シャラポワが大ウソをついているか、陣営の人間からウソをつかれていたことになる。服用した量についてもシャラポワの弁護士は少なかったとしているがかなり疑わしい」とした。
出場停止処分は最大4年。情状により減免されるが、嘘をついているとなると印象が悪い。』
一方、シャラポワ選手の祖国ロシアでは政治問題化する動きが出てきました。
3月11日13時00分にTHE TENNIS DAILYが「ロシア外務省がメルドニウムのドーピング規制に疑問」の題で次のように伝えました。
『マリア・シャラポワ(ロシア)をはじめとした、メルドニウムのドーピング違反について、ロシア外務省のセルゲイ・ラブロフ外相は木曜日、この薬物は決して禁止されるべきものではないと話した。
ラブロフ外相は同薬の開発者のコメントを受けて「専門家の意見からすれば、とてもおかしな決断だ」と述べた。
「ここ数日は、同薬の開発者のものも含め、専門家たちのコメントにはまったく制限がかかっていなかった」とラブロフ外相はロシアのTVで話し、「彼らは明らかに、そして専門家としてこの薬物がドーピングではなく、身体的な機能をサポートする方法であると説明している」と続けている。
メルドニウムは血流を改善する薬で、旧ソビエト軍の兵士の持久力を向上させるために用いられてきた歴史があり、この1月1日に禁止薬物のリストに掲載された。
月曜日にはシャラポワが、全豪オープンの際の検査で陽性反応が出たと発表していた。彼女は複数の病気に対して、この薬を常用していたと述べている。
シャラポワはこの陽性反応を受けて出場停止となるにもかかわらず、水曜日にはFacebook上で、ファンに感謝の言葉を投稿している。
「今朝の私は最大限の愛情と、皆さんの同情心で目が覚めました」とシャラポワ。「いつも朝が大好きです。新しい一日、新しいスタート、今日はいつもの朝ではありません。何も思い浮かばない朝6時。でも、私はまたテニスをすることに決めています。そのチャンスがやってくることを祈ります」。
ワールド・アンチ・ドーピング・エージェンシー(WADA)は、メルドニウムが競技力を高めるエビデンス(※科学的な広い治験等に基づく根拠)があり、これがスポーツ界で広く使われていることから禁止に至ったとしている。
だが、ラブロフ外相はさらなるエビデンスを要求。この薬物が旧ソビエトで開発されたという先入観から禁止されたものではないかと示唆している。
「ここ最近の状況から、多くの疑問点が浮上してきている。今回の禁止と告発は、ロシアの主要なトップアスリートたちを狙ったものではないかとだ」とラブロフ外相は言及した。
水曜日にイギリスのスポーツ医学に関する報道では、昨年のアゼルバイジャン・バクで開催されたヨーロピアンゲームにおいて、490人のアスリートがメルドニウムを使用していたかもしれないと報じている。当時はまだメルドニウムは禁止されていなかった。
今年に入って、シャラポワのほか、スピードスケートやアイスダンス、自転車競技など、ロシアのトップアスリートたちがメルドニウムの陽性反応で摘発され、ほかにも1500m走のランナーであるアベバ・アレガウィ(スウェーデン)や、レスリングの銀メダリストのダビット・モズマナシュビリ(グルジア)などが摘発されている。
木曜日にはそのほかのロシア人アスリートから陽性反応が出たとされた。ロシアのバイアスロン・ユニオンが発表したところでは、昨年の世界ジュニアチャンピオンで21歳のエドゥアルド・ラトポフが、先月のIBUカップでの薬物検査で陽性になったのだという。
ラプロフはウクライナのナショナルチームメンバーであるオルガ・アブラモバとアルテム・ティシェンコに続いて3人目となるバイアスロンでのメルドニウムの陽性反応となった。
この3名全員は国際バイアスロン連盟から出場停止処分を受けることになる。(C)AP (テニスデイリー/THE TENNIS DAILY)』
つまり、ロシア側、特にロシア政府から見れば、昨年から活発化しているロシア選手のドーピング問題で世界から叩かれている延長線上にシャラポワ選手の問題を持ってきた、と受け止めているわけです。
リオデジャネイロオリンピックが夏に控え、ロシアにとっては「大切な外貨収入源と国内産業」であるスポーツ関係業界を冷え込ませるわけにはいきません。
一方、日本を含めたロシア以外の国や地域では、強敵ロシアのスポーツ界のドーピング問題などの不正を暴くことは、自国に有利に働くのは間違いない事実です。
マリア・シャラポワ選手のドーピング違反事件は国際政治問題化した背景と思惑は根が深いのです!!
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日本・フィンランド首脳会談に隠された深い外交安全保障の戦略とは??
3月10日に安倍首相は総理大臣官邸でフィンランド共和国のサウリ・ニーニスト大統領と首脳会談等を行いました。
外務省HPでは、その際に、『両首脳は、北極海航路やバレンツ地域の開発等が両国に大きな経済的機会をもたらし得るとした上で、フィンランドが北極評議会の次期議長国を務めることを踏まえ、環境、安全保障等、北極について幅広く協力していくことを確認しました。』
としています。
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