秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

菜菜子の気ままにエッセイ   (愛しの祖谷街道)

2010年02月06日 | Weblog
町で野暮用を済ませ、帰宅する夜中の10時の祖谷街道。まるで
巨大なすり鉢の底に、出来た道みたい。
当然、当たり前のように、対向車は数台!
一台か、二台。

このブログを、大都会でご覧になっている方々は、ピーンとこないと思いますが
ほぼ、一方通行のような勢いで、真っ暗闇の道を、ガンガンにスピードを上げて
アクセス全開にしても、信号機がある筈もなく、レーダーが待ち受ける筈もなく、
1番、注意しなければならないのは、
ライトの前に、突然現れる、
《小動物》 達!


『うお~』
と一瞬、一人、雄叫びを上げ、急ブレーキを踏み、獲物を、踏んだか
踏まない?かの、瞬間でハンドルを切り、
膝をガクガクさせている、小心者の、昔は若かった、心優しい私です。
うさぎ、タヌキ、猫、テン、
巨大な生き物では、鹿!村全体が、バリアフリーの動物ランド♪
醜い生き物は、人間か? いえいえ、祖谷に住む人々は、皆さん、純粋ですよ。
純粋過ぎて、純粋がどんなだったかも、忘れた位、無垢です。

ブログの主様は、
早くも、《早春》の東祖谷をアップさせられてますが、
ハッキリ、申し上げますと、まだまだ、寒ーい祖谷の山々。
本日も、雪が散らつきました。

この前の、午後の出来事。祖谷街道を、野暮用で車を走らせていた、私。
祖谷街道には、沢山の枝道と呼ばれる、道があります。
本線と呼ばれる、道ではなくて、村の在所と在所を結ぶ、大切な道です。
狭い車線、少し行くと、待避所。
日中は、村のバスが、走ったり、村人が利用する生活道です。
私は、キョロキョロと、時速20キロで、対岸の山々の景色を
眺めながら、走っていました。
すると、右側方向に、美しい冬景色。
雲か、雪か、境界線がわからない、見事な自然の芸術!

とりあえず、写メをとる為に、車を停める。当然、道の真ん中♪

角度を決めて、携帯電話をかざし、位置を決める。

一枚、
「う~ん、イマイチ?」

更に、角度を変えて、一枚。
「パノラマにしょう、なんか、それがいいかも~」

などと、マッタリとしながら、ふと前を見ると、停車したままの、一台の車!
慌てて、車を移動させて、運転席をチラッと見ると、高校の後輩ちゃま!〈女子〉

「ゴメン~、待ってくれてたんじゃ♪」
と頭を少しだけ、下げて、ご挨拶♪

「何?山、見よったん?」
「うん、ほらっ、向こうの山、綺麗だろ!」
瞳を、キラキラに輝かせ、話す私とは対象的に、後輩ちゃまは、超、冷静!

「あ~、あの山?」

後輩ちゃまにとっては、毎日通る、家路コース!
きっと、毎日の家族の献立で、景色なんて楽しむ、余裕がないのだ……!
その点、私には必殺奥の手メニューが、ある。そう、あの10秒クッキング♪

「またね~♪」
とご挨拶をして、タラタラと走る、祖谷街道~。都会では、想像もつかない
様々な交通規則を無視した、非日常生活!

でもね、
ひとつだけ、律儀に交通規則を、守ってしまう、変なところがある私。

真夜中、真っ暗闇!
前方、当然、対向車なし!
後方、後続車、なし!
橋を左折〆

カチカチッ、
カチカチッ、

ハイッ、
方向指示器!

以前、長女に聞かれた事があった。
「夜の祖谷の道で、方向指示器、つけても、何の意味があるん?」
確かに!
的確な質問!
あなたは、スルドイ!
でもね、大切な交通規則だから、守らなければ、いけない?
と思ってしまう、私のコダワリ…。

自分以外、誰も乗っていない、高速バスの、最後のバス停で、
下車します~のピンポンを押す行為にも、似ている、真夜中の方向指示器?


本日も、
北風強い、土曜の朝。祖谷を愛する、皆々様。
今日も明日も、
交通ルールを守って、健全なる生活を、送りましょう!
運転中のよそ見は、絶対にいけません!
あなたが、無事に帰るのを、待っている大切な方の為に、
安全運転第一です。

でもね、やっぱり、
『亭主、元気で留守がいい』
行ってらっしゃい♪




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