秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

凛とした雪山、歩き、気づき、にはっとわれに返りて

2017年11月27日 | Weblog

冬枯れの山を歩く、薄っすらと積もった雪、いつもより静寂に
冷気が支配する風景を肌に感じて引き締まる心地すらする、歩き、

モノトーンに近づく灰色がかった景色のなかに、草木が埋もれて
いつもなら見逃してしまう、なんでもない草花が枯れて朽ちてゆく

目の前を流れて行く見慣れた草木のなかに、孤独を湛えてしずかに
屹立して、崇高にさえ感じる一本の枯れた茎に、ウバユリの実に、気づき

枯れた実の殻が割れて開き中の羽根付きの種が風に飛ばされて未知の世界に
旅立って残された殻が二つ、開きかけでまだ中の種があり旅立ちの支度の殻

白い雪に浮かび上がる枯れて褐色になった茎と装飾花と無数の実に目が留まる
ギンバイソウの実であろうか、実は残っている、これから蒔くのだろうか

見過ごしてしまいそうになる、なんでもない、普通に行われる自然の現象に
生命体の普段の行為に、山歩き、気づき、に感動した一日であった





























初冬の山麓はしずかに息づいて

2017年11月22日 | Weblog

山麓の南に小さな10軒ほどの集落がある、日当たりはいいとはいっても
三方を山に囲まれているから、日中の数時間だそうだ

どの家もしーんとして、ひとが居るのか訝るくらいしずかな集落である
集落の端っこを歩いていると、一軒の家から年取ったじいさんがやってきた

声をかけると、人懐っこい笑顔になって、立ち話をしてくれた
直ぐ上のほうにある小さなお寺にお参りしてくるそうである

じいさんも、昔からのひとではないらしく、途中から入居のようで
昔の事柄などは存じてなかった
とぼとぼと、さびしそうにお寺のほうへ遠ざかっていった、しずかな山麓の集落































































冬枯れの山に佇みて、いま、ここに、生きて

2017年11月20日 | Weblog

サック、サク、落ち葉を踏みしめる、パラ、ハラ、葉の落ちる、仰げば空の広がり
葉っぱのない木々の乱立を通して彼方が、透けて、宇宙に想いを馳せる

冬枯れの山に、歩き、をたのしめば、いま、ここに、生きる生命の危うさを感じる
四季折々の激しい変動に翻弄される生命体、危ういバランスの脆弱さを感じて

















































































奥祖谷は晩秋の大枝在所にある「わとうち」庵にて

2017年11月09日 | Weblog


快晴の朝である、縁側でゆるりと朝食をしながら小鳥のさえずりを聞きリラックスする
朝日が射し始めて暖かくなる頃に何時もの散歩に出かけて、山々の風景、花の風情をたのしむ

いまは、アワコガネギク、イナカギク、ノコンギク、などの野菊の花園が
あちらこちらにひとかたまりになって散歩する先々に出迎えてくれてうれしくなった、














































































































菜菜子の気ままにエッセイ( その休日の・いちにち)

2017年11月06日 | Weblog


遂に決戦の時は来た。
11月6日。
テレビが一年間、とりあえず無事に、映った。

『お金を 取られる』
二万円 取られる。
商品を購入する。必ず支払いが、生じる。
白菜と大根の物々交換の様にはいかない。

ふと、悪い神様が、舞い降りてきた。
神様は私に言った。頭頂部に囁いてきた。
「二万円って約束した金額を、電気屋のドラえもんが忘れているかも?しれません。
ちょっと聞いてから、払いなさい。すぐに払ってはなりませぬ〆」
神様が言ったから、私はその声に素直に従った。

『なぁなぁ、去年のテレビのお金払いたいんだけど?』
少し可愛らしく聞いてみた。ほうれい線が軋む。
ドラえもんは、他人事の様な顔で返事をした。

「えーと、なんぼって言うたっけ?一万円だったかな!?!?」
『え~~いちまんえん~』
わたしゃ、盆と正月が一度に来たくらいの、歓声を上げた!!
悪い神様が、前頭葉でササヤイタ。
行きなさい。この流れで一気に一万円を払いなさい。
君は全く悪くはナイよ。

その声に従って、一万円を払おうとしたら、ドラえもんが、何かを思い出したように、言った。
「待ってよ、手帳に書いとるかもしれんけん、ちょっと見てくるわ~」
と二階に上がって言った。
盆と正月は、三分で過ぎて行った。

ドラえもんは、11月6日二万円って書いとった。菜菜子さん、堅いなあ~よう、覚えとったなぁ!!
と誉めてくれた。
覚えとる訳ないだろ…
シールに書いて、テレビ台に貼っとるだけじゃよ…
と、低くココロの中で叫んだ時は、悪い神様は、すでに、立ち去っていた。
悪い神様は、煽る時だけ、出現するんだ。

ポケットに用意した、二万円を払いながら、ドラえもんが認知症になったら、モメタラ大変だから、領収書を書いて頂いた。
ドラえもんも、何か罪悪感?があるのか、悪いなあ~悪いなあ~また、何かおごるわ~と笑っていた。
もし、明日過ぎて映らん様になったら、どうしよう!?多分、あと二年はいけると思うけんな!
と自分自身に確かめるように私に言っていた。

私は良い神様が、すでに憑依していたから、ドラえもんの独り言を、ニコニコしながら聞いていた。
テレビを消した後の、ヘンテコリンな音は、器具が冷やされた時に生じる音だそうだ。
画面が静止したら、カードを取り出して、埃を拭いてから、ガムテープを張って使うようにと、説明を受けた。
「ようじょうテープ」と言っていた。
多分、養生テープなんだと、想像した。

中古のテレビを購入し、得をしたのか、損をしたのか、判らなくなった。
深く考えないことにしよう。
で…まだ、一行も書けてない。
どうしよう?ワタシ。
今日もコタツは 温かい~♪ありがとう。冬の神様♪
草 々













霧谷の紅葉