秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

奥祖谷冬点描 暮らしの山里 師走の大雪に悩む

2013年12月30日 | Weblog

師走もいよいよ押し詰まって、思わぬ大雪に見舞われた奥祖谷の里は除雪も

なかなか捗らないために、新年の準備に外出に支障を来たしている

閉じ込められた一人暮らしのお年寄りには厳しい深雪となった

土地の暮らしを思うにつけても、降雪、積雪を喜ぶ心境にならず、まずは

お年寄りの労苦に想いを馳せてしまうのである



深雪ふり訪ふひとなかり山里にひとり住みにし老の寂しき

山里を離れし老は寂しかりみ雪ふる夜はわが庵思ひて

吹き過ぐる風雪厳し山里に老を訪ふにも失せし道なり

降りやまぬみ雪に道を阻まれし明日の糧なし老の哀しき

行く年をみ雪のなかに埋もれて寺の鐘聞く老の侘しき

病ひ得て癒すすべなし庵に居しみ雪に埋もれ訪ふひともなし



暫し待つ風収まりて掃納

山寺や参りて聞きし除夜の鐘

突として妻を誘ひて除夜詣

大年や夜更けの灯り机辺かな

年の夜やゆるり辞書引く閑の庵














































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奥祖谷冬点描 暮らしの山里 自然のままに深雪の雪掻き&凍結

2013年12月28日 | Weblog


寒波襲来で奥祖谷の山里はドカ雪に見舞われてお年よりは難儀をしている

まだ水の凍結までは至ってないが道路のほうは除雪が間に合わないほど遅れ勝ちで

押し詰まっての仕事に支障が出ているひともいるようである

除雪後の道路凍結も心配だ、久保集落の最上(標高800)の一人暮らしのT老婦は

昨夜から一晩で約70センチのドカ雪に近年にない積雪だとぼやいていたが、また

雪雲に覆われ、また降りだした、今夜も降ることだろうから積雪量も増えるだろう

明日には下の子供の家に下りるつもりでいたが、果たして下りれるかどうか判らない

どうするか、明日になってのことで決めるそうである

一方今井の友達は今朝起きて西祖谷に用事があるからと戸を開けてびっくり、トラックが

雪に埋もれていた、スコップで雪掻きしてみたものの、道路の除雪が遅いために

西祖谷行きを諦めて、周辺の雪掻きに汗を流したそうである

毎年雪の季節になるとお年寄りの家周辺や屋根の雪掻きをしているのだが

今年は小型の動力雪掻き機を手に入れて張りきっていたのだが、機械が下に置いたままで

この突然のドカ雪ではトラックで下に取りに行くことが出来ず、初の雪掻き機の試運転が

出来ないでいる





















今日のドカ雪













































































26日の京柱峠


























京柱峠の近くに仕掛けられている罠に鹿の親子が掛かっていた























京柱峠の説明文
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菜菜子の気ままにエッセイ(もんてきたかえ~2014 ♪)

2013年12月25日 | Weblog

今年も 祖谷山に師走がやってきました。
おじいさんと、おばあさんも 野良仕事をしながら、今年もつつがなく
大晦日を迎えようと していました。
庭先には 相変わらず無駄吠えをする、老犬ゴンタ。
対岸の在所にあるお屋敷が、時折、ピカッと光っておりました。(祖谷八景でした)


氷柱の垂れ下がる、軒下には 夏のお土産のスズメ蜂の大きな巣が、くっついておりました。
夕飯を終え、囲炉裏に座る、はんてん姿のおじいさんと、おばあさん。
パチパチと 小枝が燃えながら、ススが茅葺きの天井に 舞い上がっておりました。

『じいさんよ~あれじゃわ、今日蕎麦打ちしよっての、隣のネエサンが
わたしにいそげえな事、言うんぞよ』
「また、なんぞ、いらんこと、聞いてもんたんこ~何を聞いたんなら~」

『上の在所のおおてらの息子、おろがえ、息子って言うても、60過ぎのおっさんになっとるわの』

「おお、知っとるわ、千葉へ、いとるわの~日出夫の近くにおって
さいさい、遊びに来るって、言よったわの~」

『それよ、その息子がの、じいさんの親父の子供じゃないんかって
隣のネエサン、言うんぞよ、おぶけるわ~』

「ごじゃ言うのうや、なんでおらんくの、親父の息子って言うんなら
親父怒って、化けてでてくるぞ~!」

『それがの、わたしゃあんまり見かけたことないきに、わからんのじゃけど
隣のネエサン、何十年ぶりに見たんじゃとっ、ほしたら、ここのじいさんと
おんなじ顔しとったんじゃと!隣のネエサンも、どしてお他人さんが、こんがに似とんだろ?
と思うて、考えてみたら、ここのじいさんが、あれよの、それよ、わたしゃ、もう 言わんぞよ
くわばら、くわばらじゃわ~』

「親父もなんと、やるのうや~」

おじいさんは、囲炉裏に枝を折って入れながら、血圧の薬を飲んでおりました。

「明日は、城二も、日出夫も、もんてくるんこ?どんがに いよった?」

『もんて来るって、いよったけんど、その今、いよった、大寺の息子も一緒に、
乗せてもどるっていよったわ~大寺の息子は、嫁さんおらんけん、一台で三人で
もんて来るって、城二がいよったわ~』

「嫁さんや、子供らは今年は戻らんのこ?」

『それよ、今年の正月にもんて、寒うて、いんで風邪ひいたんじゃと
ほんで、便所がおとろしいんじゃと、便所が外にあるけん、気持ち悪いんじゃと~
まっこと、しもの嫁さん貰うたら、なんちゃあ話にならんわ~
嫁さん貰うた時は、飛び上がるびゃあ、うれしかったけんど
嫁さん貰うて、息子は嫁に取られて、情けない話じゃわの~』

「ばあさんのビチビチ言うのも、治らんのうや、はよ、寝えよ
明日はみな、もんてくるんだろが~」

『さきに寝るわの、じいさん、火種、消して寝えろよ~ケーぷルテレビ、ピカピカしもって
火に気をつけえって、役場のひと、いよったぞよ~ほんならおやすみなして~』

……
……
隣のネエサン、しゃべりじゃのうや
オラは 前から 日出夫に聞いて 感づいとったわ…日出夫が なんで 気が合うんだろ?
顔も他人のに、似とるって 言うたわ…
まあ…しよないわ…こんがな 話は ようけ あるわ……
ばあさん ネザへ、いたら、やれやれじゃわ、おなごしは、ウルサイ…
何が嫁に息子、盗られるなら?わがだって、おんなじこと しよったじゃないこ…
まっこと、わがは なんちゃあ 思わんのじゃの」


あくる日、大晦日
雪の午後
千葉ナンバーのNBOX+(ナビ付き)が
庭先に 停まった。
老犬ゴンタ
慌てて 犬小屋に 隠れる
氷柱溶けずに、がんばっている
(茶の木も、ガンバッタ)

おじいさん、
慌てて 庭先に出る

NBOXから 降りる
城二 日出夫
大寺の息子~~!

おじいさん
その 並んだおんなじ 垂れ目の顔を見て
山々に 絶叫~!

『まっこと、似とるのうや~うま合うしで
もんてきたかえ~!!!!!』

もんたぞよ~♪

草 々
(豚じゃないよ~♪)





















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奥祖谷冬点描 暮らしの山里は深雪になって

2013年12月24日 | Weblog

今年もあと僅かな日数となり、大凧もテラオのにいさんと菜菜子さんの責任の

擦りあい、何時ものゴタゴタも創作の泉の一環のひとつな訳で、その間に

菜菜子さんの頭はフル回転、ことが収まる頃にはペンキの刷毛が一気に

シート一面に線を描いている早業を披露してくれます

あとは流れに任せて、テラオにいさんが動き始めてお互いの持ち場をケンカを

しながら和気藹々と描いて素晴らしい出来栄えとなりました

12月としてはかなりの深雪に見舞われましたが、これも祖谷ならではの風景です

お年寄りには厳しい冬になりますが、持ち前のカラ元気とユーモアで乗り切って

欲しいものですね



師走なり大凧舞ひて馬駆ける








































































































































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菜菜子の気ままにエッセイ(もんてきたかえ~大凧作りパート①)

2013年12月22日 | Weblog
うし女達が 幼稚園に通っていた頃。
半日だけ、縫製工場で、パートをしていた時の話…
休憩中に一人のおばちゃんが、こんな話をした。

「わたしって、昨日恥かいたんぞよ、父ちゃんとパチンコに行って、帰りに父ちゃんが
買物していなんかって言うけん、父ちゃん、パチンコ勝ったんじゃと思うて
ジャストで肉やら、何もかも、ようけこうて、レジへ行ったんよ~」

へえ…
それがどうなった…
みたいな 感じで ひたすら 聞く 一同

「ほんでよ、父ちゃんがレジでお金払おうとせんきん、お金は?って聞いたら
おらは持ってないぞぉ~おらはパチンコ負けたんぞ~って言うけん、びっくりして
わたし、お金あんまり、持ってなかったけん、こうた品物、半分くらい、もとの場所に
もどしたんぞよ~!もう恥ずかしいて、店員さんの顔みて、顔真っ赤になったわ~」

……
この お話
妻は 旦那が 買物して帰らんか?って言ったから 旦那様が パチンコで勝ったから
おごってくれるのだと 思い込んだ。
かたや、旦那様は、買物して帰らんか?と言った時、妻が ニコッと笑ったので
妻はパチンコに勝ったのだと、思い込んだ。

互いの 思い込みが 招いた 悲劇?

……
時は 2013年
12月21日 土曜日

……
……
資料館の大ホールで
真っ白な テントを広げたまま
佇むだけの テラオとワタシ
お外は雪がチンタラ・チンタラ
気温一度
……
……
『馬の絵、考えてくれとんだろ?』

「なんだよぉ!絵は、いっつも菜菜子さんの、役だろ~おらは、特に考えてないぞ~」

『えぇ!!!何か考えといてって、言うたのに~!』

「そんなに真面目に考えんと、チャチャと書いたらええんじゃわ~」

『馬はチャッチャッと書けんよ、犬にも似とるし、牛にもなるし、ワタシはテラオの兄さん
何か考えとると、思いよったのに~!』
……
外は しんしん
雪は降る
……
……
テラオが持参した
BGMの曲
なぜか アダモの
『雪が降る』

雪が 降る~
あなたは 来ない~~
雪は 降る~
重い心に~

あなたはこない~
いくら 呼んでも~
白い雪が~ただ降るばかり~~~
※呼んでも こんわ
麻疹で 死んどんのに…
待ったも 来るはずないわ……
麻疹で 死んどんのに……

……で
馬の顔が 書けないワタシ
まるで 無人島に流されて
書くまで 戻らせないと 言われた位の 焦り……
下書きは なんかイメージが 付きにくい?

オッサン化した わたくしは、
いきなり 筆に油性塗料を 付け
下書きなしで、顔を書きはじめた
イチカバチカの神様が、憑依して下さった
※神様は 憑依するのか???

…で テラオの兄さんと、6時間
仲良く?作業できて、無事に 完成しました。
25日に 男子メンバー数人が、掲げる作業をしてくれます。

美しく か弱い 女子はそんな 危険なことは、できません。オッサンに任せますっ

25日にお披露目 しますね。

友人に写メを送ったら、豚の絵なの?と言われました。
豚年や あるか~
馬じゃし~
まてよ 豚年って なんで ないんだろう?

アイスバーンな季節になりました。
村の皆々様、気をつけて、運転してくださいませね。

続く
草 々



















































































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奥祖谷冬点描 暮らしの山里は雪だった

2013年12月18日 | Weblog

茶の木はがんばった、茶の木は耐えた、茶の木は偉かった、茶の木は粘り腰で

イケイケギャルのA子ちゃんを助けた

祖谷の女性は逞しいかぎりだが、それに、みんな綺麗なひとばかりで祖谷は良い

それに引き換え、男どもはどうだ、どこに雲隠れしていたのだと云いたいが

ひとりは池田で雪合戦の打ち合わせと称して酔いが回っていたようだし、一人は

用事が済むとさっさと山奥の我が家にひっこんで仙人のように読書三昧で水仕掛けの

現場には居ない、またその本のタイトル「謎の蝶アサギマダラはなぜ海を渡るのか」

の呪文を唱えて座禅をしていたらしい

ひとりは下の俗世に塗れて仙人の呪文も羽もよれよれになって、青息吐息の体たらくで

ブツブツブツブツ不平不満を呪文の変わりに唱えているようである

祖谷の山里も本格的な雪シーズンに突入したようだが、まだ、湿った重い雪質のようで

降り始めは雨のようなドタンドタンと大きな音を立ててドサっと降ってきた、が、しかし

続かずに、小降りとなったりして、気温が高めなので融けたりしていた

本格的な積雪になるかどうかは、気温と本降りになるかで決まりそうである

























































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菜菜子の気ままにエッセイ(オープンカフェも命懸けだぜぃ~みたいな話)

2013年12月15日 | Weblog
『あのさぁ、明日のオープンカフェ、いい感じでセッティングできたのよ~!
ちょっと見に来てよ~♪』
イケイケギャルのAちゃんから、夕方電話が、かかった。

ワタシは本日は 地区のボランティア餅つきに(高齢者に配る)参加していたので
準備も何も、お手伝い出来ていないっ
気にはなるが、明日の日曜日も、恒例のお仕事。
で…
6時半過ぎ
…気になったので、手ぶらで 冷やかしに行った。

本日の気温 氷点下
お山の上は 真っ白白っ!
テキトーシローは、池田町に雪合戦の会と称して、飲みに出かけて留守
美しくセッティングされた お家には、テキトーシローの妻とイケイケギャルが
メインのケーキ係のち〇み女子を待ちながら、ボケ~~と座っておりました。

ワタシが入ってから、10分もしない内に、妻が特に顔色も変えないで
声色も変えないで、ボソッと言いました。
……
『水な…なんか…こんようなったわ…凍りよん…かなぁ…』

「なぬっ!!!!!水が出んの!!!」

『エアーかんだ音みたいなのして…細くなったわ…』

「それは駄目じゃよ!!!!!凍りよんじゃよ!!!」

慌てるワタシとイケイケギャルっ!と
人ごとの様な 妻っ

タンクを見る
ホースから水が、でていない
ジョイントを抜いても、水の気配がしない。と 言うことは、水源地っ

テキトーシローに 妻が電話をかける
テキトーシロー、ほぼアルコールの回った脳で、しゃべる

『〇〇さんちの家の横から、上に上がって、左に左に杉林を上がったら
黄色いタンクがあるから』

ここで 説明して置きますが、コンクリートの道ではないのだよ。杉林の道
途中に谷らしき 場所もある 真っ暗な 杉林。
ショボい懐中電灯二つ。回りは真っ暗。
どこを歩いているのか、ワカラナイみたいな、シチュエーション!
肝試し並の シチュエーション!
黄色のタンクや、暗闇では、何の色でも関係ない。そこで黄色のタンクと説明だけして
左、左とだけ 説明するテキトーシローの、適当さが、わかる。

明日、明るくなって、水しかけしたら いいのに~?
なんで、今、足元悪いのに、危険なことするの?
と 今 一瞬でも思ったあなたは、しもの読者か?

あのね、このまま、朝まで待ったら、ホースに残っている水が凍って
よけいに困難になるのだよ~
ましてや、今夜 徹夜覚悟で 健闘するち〇み女子(※独身※顔キレイ系)
が 何も準備出来ないでは、ないかいな~
水しかけなら、テキトーシローの妻とイケイケギャルでは、無理に等しい~
ワタシが行かねば 為らぬ~~~

三人で 暗闇をはい上がり
無事に ホースに詰まった ゴミを取り除き、下山して行った

帰りは、ワタシが先頭で、懐中電灯を持ち、妻が真ん中を歩き、イケイケギャルが後ろから
懐中電灯を持ち、ほとんど もう少しで安全の場所に 差し掛かった時 悲劇は起きた…

余りにも リアルだったので、音響と音声のみ お届けします。

「ほんとっ菜菜ちゃんいてくれて、助かったわ~!
アタシなんか、水しかけなんて、やったことないからさあ~」

イケイケギャルが、後方より 元気よく 下りてきていた

☆☆☆☆☆☆☆☆☆

『アレ~~!!!』

振り向くと
道の端っこ(地上5メートル)を斜めに傾きながら、落ちるイケイケギャル一名

…茶の木に かかる
…茶の木 ガンバル
…慌てて 手を差し出す シローの妻
…茶の木 ガンバッテいた
…茶の木 耐える。エライ

なかなか 上がらない

『だから、ダイエットしなよって、いっつも言よるだろっ!!!』
ワタシの無情の声が、響き渡る

ワォン ワォン
近所の 犬の泣き声が、空しく闇に 響いていた。
星の綺麗な 夜でした

アーメン



















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奥祖谷冬点描 暮らしの凍てつく山々と里に歩いて

2013年12月14日 | Weblog

重くどんよりとして凍りついた暗雲の垂れ込めたような冬の空に今にも

重なるのではないかと思われる索漠とした黒と白のまだら模様の山々の

寒々とした奥祖谷は枯木立と冬木立の対象線を描きて里の家々を包みこみ

凍結した林道を掃き清めて木枯らしが吹き抜けていった

凍てつく今宵は熱燗でいこうではないか、肴に風呂吹きはどうだ、祖谷で

採れた甘味のある大根に柚味噌などは乙なものだよ

ならば、根深汁は体が温まるよ、祖谷の葱はほんとに美味いんだがなあ

さあてお次はイノシシの足跡が撮れたから猪なべで閉めようではないか

明日15日は、シロー塾にて、オープンカフェーの開店 井戸端話を如何が































































































































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奥祖谷冬点描 凍て雲に薄っすら雪が降っていて

2013年12月12日 | Weblog

凍て雲がどっかりと腰を据えて動こうとしないこの3日間は薄っすら雪が

ぽつりぽつりと降り続いて寒い日でした、本格的な冬になっています

普段は薄暗い杉林の冬木立にも薄っすら雪が所々にあり雪の白さで

少しだけ明るい感じかな、歩いていますと氷柱の大きなものがあります

これからの寒い冬の夜は、湯豆腐で一杯もいいですよね

それから、なによりもそば米雑炊は祖谷の郷土料理の一つですから、これは美味い

身体もぽかぽかと温まります

酒の粕を溶きいれた味噌汁は一段と温まるし、あぶって食べると美味い と

いろいろと味わえる冬の夜長でしょうか




















































































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菜菜子の気ままにエッセイ(お茶っ葉と干し大根な非日常♪)

2013年12月09日 | Weblog
『この前はありがとね。西〇のおばちゃんに、芋のお礼の電話しとったきにね。
いっつもあっちこっち、用事頼んでごめんでぇ~休みって言うても、休みにもならんねぇ~
母ちゃんもよお、布団見て、なんぞ?この布団はどしたんなら?って言うがでぇ~~!

この前、菜菜子が持ってきてくれたの、もう忘れたんっ!っていうたら、いつや~!
しらんぞ!ごじゃ言うなよ~!って言うがでぇ~腹たつけん、ええことねぇ
なんでもかんでも、忘れること出来て~~って言うたわ~~信じれんわ~あんだけ
わんくの布団がええって言うて、全部忘れるけんねぇ~~』

「しよないよ~それが認知症じゃもん」

『もう、歳とるの、オソロシイわ
また電話するきにね~ありがとう
あ~~そうそう、あのよ~~
西〇のおばちゃんが、番茶、よかったらあげるわって言うてくれたけん、
いるいるって言うたんよ
お茶は毎日飲むけんね、ほいでよ
また ついでの時でええけん、お茶の葉、もろてきてくれる
いそがんきにね~
干し大根もくれるって、言よったわ~
ゴメンデェ、いっつも用事頼んでばっかりで
ほんならまたね~
無理しなや~』

……
……
ついでって
空き家に特に
用事はないから
ついでと?言うことは
『行きなさい』
と 言うことであって
めちゃくちゃ 雪の匂いのする本日
またまたの
非日常~~

この前
チラッとおばちゃんの縁側に置いていた、灯油のポリが、ボロボロに見えたので
中古のまだまだいける、ポリを持参したワタシって、ええ奴?

中身も入っていると、勘違いされたら、気の毒なので、車から降ろしながら
クルクル片手で回しながら、オーバーアクションする、ワタシって 考え過ぎか?

おばちゃんは
やっぱり 元気で
日焼けした、ウーパールー〇ーに 似ていると 思いながら 見ていると
吹きだしそうになった
おばちゃんと、納屋に向かう
おばちゃんの小さな手
シワシワの手
指紋らしき線は、土で埋めつくされている。
ワタシと言えば
汚れたらすぐに手を洗い、おまけに消毒を擦り込み、使い捨て手袋は、いつも必須で
なのに
なのに
おばちゃんは、
……
……
そのままの…
手…
そのままの 手で
お茶の葉を混ぜながら、
『きれいな、茶だろ~細かろ~~』
と言いながら
何回も何回も
混ぜて見せてくれる
そのままの 手で…

感無量
万感の思いを胸に
「おばちゃん、ありがとう。手間をかけた番茶を、ありがとう。ごめんよ。」
と頭を深く下げながら、
『干し大根は?』
とふてぶてしく、聞ける程、ワタシは成熟してはなく
おばちゃんが、思いだせる様に、お茶の葉を、じっくり眺めて、おりました。
すると 狙い通り
「まっこと、干し大根も、持って帰るか~?」
『ええ~~!悪いなあ~~なんか、貰ってばっかりじゃ~~』

と 頭を下げる

今日もおばちゃんに、手を振りながら
『死なんといてよ~』
と ココロで呟く
わたくしで、ありました。

本格的に 冬到来
非日常以外で お住まいの皆々様方は
うがい 手洗い こまめにねっ
ココロのうがいも 忘れないでよ~
ほんなら またね~

草 々




























































































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菜菜子の気ままにエッセイ(てんご新聞No.198 号そのままパクル)

2013年12月05日 | Weblog
2013年もあと二十日余りになりました。
Uターンして田舎暮らしをはじめて、二十年が経て、生まれて一番長く祖谷で暮らしてることになります。
実に楽しい、面白い祖谷の暮らしをしてきました。無目的、無目標でUターンして、多くの皆さんと出会え、学び、そして祖谷という古里に目が向きはじめ、自然に対しても近づきはじめ、山を知りはじめ、植物生物に気づくと、本当にいい所だと感じてきました。
本当に祖谷というブランドを大切にしたいと、感じる様になりはじめると、観光のあり方から自分の生き方も、本当にこれではいけないのじゃないかと、おもえてきました。
これも祖谷という地方が、教えてくれたのだとおもいます。
Uターンして、二十年目の今年は、ずっと『山の仕事』をしてきました。
森林組合や、森林管理署のお手伝いをすることが、二日に一回はあり、その内に剣山、三嶺、次郎笈、天狗塚などの祖谷の山々も登り、楽しみました。
杉の植林もしました。今は鹿対策をしなければ、植林もいけません。国の方針で杉、桧の山がいたる所にあり、それの多くが放置せざるを得なくなっている現実。
お金をかけて、手入れをしても、お金にならない。
国の方針で植林したのなら、国の方針でこの、杉、桧をお金になる様な方針を出せばいいのに……なんて感じます。
国有林の中を『仕事』で歩いています。税金で管理している山々です。測量したり、点検したり、杉や桧の経、高さを測ったりをしてますが、小さい植物木々が、大変少なくなっている様におもいます。多くは鹿の食料となっているのでしょうが、彼らも生きているのです。
あれもこれも、祖谷を型ずくっているとおもえば、悪くもないし。でもネ、確かに何かが亡くなっている事は感じています。たとえばオオクワガタやカブトムシ、シオカラトンボなど、見かけるのが、めずらしくなっています。こんなに自然がいっぱいなのに。どうしてなのか知りません。そういえば、ホタルもみませんネ。ホタルの話題は、人が世話してる所では、ホタルが増えてるらしいけど、昔は世話しなくても、飛んでたんだけど。
あっという間に二十年。
引越しの荷物を友人と共にトラックで運んで、祖谷トンネルをぬけ、祖谷の地に入ると、雪景色だった九三年十二月。
道路事情は確実によくなりました。我家もドアツードアです。三十分も山道を歩いて帰っていたのが、ウソの様な便利さです。


12月15日

参加費 500円
好評(?)につき 第二回目のオープンカフェを開きます。
今回は野菜等もあったりして、単なるカフェだけでは ありません。まあ 楽しみが多くなると言う事です。
年末で何かと忙しい時ですが、ちょっと一休みして、誰かと語りあいませんか。
コーヒー&ケーキ そしてプラス何かがあるかも知れません。
あれこれ言わずに、まあ来てみいや、待ってます!!

……
……
打ち終わった
疲れた…
人の手書きは 読みにくい…目も疲れた
なんでか 首も疲れた
やっぱり お腹空いた
祖谷の気温
ほぼ0度にて
ほんなら
またね~~~

草 々












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奥祖谷冬点描 山々よ、木々よ、しずかにお休み

2013年12月04日 | Weblog

ここしばらくの暖かさと天気の良さに薄っすら雪も消えている山々が多くて

雪山を期待している人には生憎である

祖谷の里もポカポカ陽気に仕事が捗りうれしい限りである、特にお年寄りには

過ごしやすいから歓迎されている

このまま、深雪にならねば良いのだが、自然の仕組みはそう簡単では無いから

いずれは厳しい深雪に見舞われることになるだろう

冬の弱々しい太陽の日差しに照らされて、しずかに穏やかな、しかし凛とした

気品の漂う山々、木々、里の表情を佇んで眺めていると

「ありがとう、み雪を被ってゆっくりお休み、、、」と自ずから感謝の気持ちが

湧き上がってくる







































































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奥祖谷冬点描 冬枯れの祖谷川はしずかに流れて

2013年12月02日 | Weblog

年も押し詰まった十二月の声を聞くと、急に気ぜわしくなって落ち着かないものである
日が短くなるにしたがい、暮らしもそれに追いかけられるようになる
一日中薄暗い感じの日が続いたり、雪に閉ざされたりと太陽の日差しをを拝めないと
憂鬱になっていたりして急に冬の太陽が顔を覗かせて弱弱しく頼りなさそうな日差しも
親しみ深く懐かしい感じがするものである

冬の海は波が高くて暗くて荒々しい、晴天の日でも寒々としたものを感じてしまうが
冬の川はしずかに流れて温かみを湛えているようである
水は透明に近づいて水量もすくなくなり、流れも細くなって、所々に洲ができたり
また、底石が露わになったりする
弱弱しい日差しに当たってきらきらと光るのも、何となく、親しみを覚えるのである



疎まなりし山里路地や十二月

短日や訪ふ友の庵灯らず

冬川や漁することも無かりけり

旅に出る友に逢わずや冬の朝

山鳥や木々に渡りて冬日さし

















































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