雨上がりの樹林帯の登山道はしっとりとした雰囲気に包まれて、心地よい
微かな秋風を身体に受けながら、ゆっくりと歩けばアケボノソウがきれいに咲いてうれしくなる
ツルニンジンには今年は駄目かなと思っていたが、何とか間に合って見る事が出来た
ちょうどそこで、登って来られた知り合いに逢って挨拶代わりに、その方が、おお!ジイソブが咲いていますね
と云われて、ええ!、それ何?と戸惑ってしまった
その方が云われるには、花の斑点がじいさんのソバカスに似ているので、そう呼ぶこともありますよ
少し小さめのツルニンジンをバアソブと云います、とのことであった
ソブとはソバカスのことで長野県の木曽地方の方言が、別名になったようである
ほかの花では、キバナアキギリ、アキチョウジ、オオバショウマ、サラシナショウマ、シコクブシ、など
季節が来れば咲きそろうことは、自然界も気候に左右されながらも、我慢づよく次世代に繋ごうとする
自然のほんの少しだけ、指先の先っちょぐらいしか知らないわけで、計り知れない自然の諸々に
仰天しながら、謙虚に生きることが望まれているのであろう
動植物の連鎖は普段に、いま、ここに、生きるだけのことに集中している、すばらしいことだ
ほんとは、ぼくらも、いま、ここに、しか生きてないのだけれど、つとめて、意識することだよね
アケボノソウ
ツルニンジン(別名 ジイソブ)
キバナアキギリ
アキチョウジ
オオバショウマ
ナナカマドの実