秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

菜菜子の気ままにエッセイ〈本日は真面目な呟きでありんす〉

2011年08月30日 | Weblog
物心ついた頃から、今に至るまで…
沢山の方々の、終わりを見てきた。

その方々の、山の暮らしの始まりは人づてに聞き…
その方々の、千差万別の晩年は、
私なりに 日々の暮らしの中で、直接的に聞いたり、実感させて頂いた。

都会で暮らしている方々には、絶対に有り得ないことだろう。
他人の人生と、ざっくりと関係を持ちながら、その方の終焉、そして、納骨に至るまで
第三者の立場で、見つめ続けられる…

山で暮らす…
集落で 暮らす…
村に骨を埋めていくことは
自分の人生を丸裸にされながら、
終わったいく…
そんな気が する。
それだけの 覚悟が必要だ…

狭い村での
永い暮らしの中では、
実際に誰かの命を、
過失によって、
奪ってしまうこともある。

都会なら、
その当事者達が、実際の暮らしの中で
関わるなんてことは、まれなことなのだが、
狭い山の暮らしでは、時折、関わりながら、生きていかなければ、ならない。

歳を重ねた、
二人の方がいる。

一人は加害者
一人は被害者家族。
不慮の過失による、仕事の現場での 事故。

Aさんは、永い永い年月を、
相手を恨みながら、生きてきた。
小さな子供達を、育てながら、
相手を、憎しみながら、生きてきた。

Bさんは、
当時のことを
『昔は、危ない仕事しよった…自分も何度も、死にかけた…
明日は我が身みたいな、もんだった…』

二人が人生の終末に
近ずいている今
私は 二人の話しを、
別々に直接、聞かされたことがあった。

やがては
二人は この世から
消えてしまう存在だ。当たり前の 事だ。

永い永い、人生を
憎しみを膨張させながら、生きてきた人

一方は
早い話しが…
遠い昔の出来事だと、忘れかけてさえ、いた。

精神を病んだ、
ある人が 私に言った。
『菜菜子さんみたいに、ブログで書ける人は、羨ましい。わたしは我慢ばっかりした。
村の暮らしで、他人に我慢ばっかりした。我慢ばっかりしよったら
今頃になって、いっぱい仕返ししたいと思う…』

この村には、
人口の割には、
精神を病む方々が、多く住んでいる。

どの方々も
本当に 純粋だ
純粋で、真っ白で、
壊れそうな 方々ばかりだ。

私の今の職場にも、
ブログを書いている方がいる。
日常生活だったり、
職場の愚痴だったり

私はその方が
ブログを書いている事を、職場で話さない。
話してしまうと、
その方は、
周囲の眼を気にして、何も吐き出せなくなるから…

私がその方の、ブログの読者であることも、内緒にしてある。

ずっと 書いていて貰いたいから。

私の昔の
『お仕事シリーズ』
で 直接、私に話してきた 友人以外の、村人は一人もいない。
全て、陰で
コソコソと 評論家達が、話しの話題にしていたみたいな?
陰口には、最大のパワーを、発揮する方々

陰口と悪口が
私は大嫌いなのだ。

だから、直接、
自分で 伝える。

ブログで、絶対に
他人の秘密は、漏らしてはいない。

私が知り得ている、全ての情報を、暴露したら、
村のあちらこちらで、大パニックが 発生するだろうから。

つらつらと
呟いてしまったけれど、
早い話し…

大切な友人が、教えてくれた 言葉

《憎んだり、恨んだり自分の人生の大切な時間を、そんな感情の為に費やしてはいけないよ…
人生は一回だから、自分の時間を、大切にしよう!》

別の大切な 友人からの
電話での 安否確認

『今日も笑ったか~!悪い顔になるなよ~!笑いよるか~!』

私の大切な友達は
皆 人の悪口、陰口は言わない。

だから 気が あう…
《類は 友を 呼ぶ》

内弁慶達の 多く住む村だから、
この村から、文化は
発展しないのだろう。
人生の終焉に向かい、私は 私を
貫き通して 生きて行こうと 思う

たった 一度きりの
今日だから
世界で たった 一人の わたしだから

なんちゅう
大袈裟な ワタシ?
でも わたし大好き~!

散らばった お友達
それぞれの場所
ひとつの 太陽を見ながら
がんばろうね。
ええ顔を 作る為に~


鉄砲百合の咲く
山村から

お菜菜より


















菜菜子の気ままにエッセイ〈親父の宿題〉

2011年08月28日 | Weblog
夏休みも もうすぐ終わりますが…
全国の子供達~!
多分 この宿借りblogは、見ていないだろう!
の全国の子供達~!

『宿題は終わったかな?』


ワタシが可愛らしい、小学生だった頃、夏休みの宿題に 決まって
『工作』
がありました。
『耕作』ではありません。 あしからず

そして、ワタシは
いつも その宿題で
《金賞》 を頂いておりました!!!

夏休みごとに 色んな工作を、作りました。
《祖谷の山々と川》
の粘土細工
《鶴と亀》
のスチロールで作った飾りもの
《茅葺きの家に 庭》
※苔つき 石つき

頑張りました!
小さな体で、山の道を、トコトコ歩く。
慎重に 歩く…
工作を壊さないように、ゆっくり歩く…

父が 始業式の朝、
ワタシを送りだします。
声を、かけてくれました。

《マーコさん!気をつけて歩かないイカンバイ~!まっすぐに持たな、鶴の首が壊れるばいっ!》

まるで、某観光ホテルの ホテルマン達が、お客様が見えなくなるまで手を振るように…
父は ワタシが
曲がり角から、見えなくなるまで、見送っていました。

なんちゅう 親馬鹿…

で…
金賞を頂いて、家に帰ると…
父は、大喜び!

『やったばいっ!マーコさんは、ようやった~!えらいぞ~!』
頭 なでなで~

……
……
……
夏休みの工作は、
父の企画 構成 そして 全て 80パーセント父の自己満足の お時間!
父の趣味の お時間だった…

ワタシがやったことと言えば、粘土をこねることと、言われた箇所に、色を塗ること※

そして それを
無事に 学校に運ぶ役目…

母親は、いつも
やっぱり 黙って見ていた。

親馬鹿の親父と
忠実に 指示に従う、
その娘の、大袈裟な熱い宿題。

感情を表に出さない、母親は 静かに見ていた…

当時の作品は、何も 残っていない。
父が 亡くなってから、母が色んなものと一緒に、処分したんだろう…

ワタシの娘達の、
工作、図画、書道。
賞状 いたずら書きまで、
ワタシは全部 保管している。
時折、それを見つけた、娘達は、素直に言う
『これ まだ 家にあったんじゃ~♪
うれしいなあ~♪
懐かしいなあ~♪母ちゃん、ありがとうぅ~』

いつまで…
いつまで…
母ちゃんと 呼ぶ…?
『お母様、今 私、お医者さまと お付き合いしてます。相手の方は、お母様に
挨拶に行きたいって、言っています。会って頂けますか?』


などと 死ぬまでに
一度は言われてみたい…
でも…
お母様は…
お会いする時に 着る、美しいお洋服が、ありません…

サンダルに ジーパン…
ジャージに Tシャツ…
カッパは 着ません…
あれは、草刈り衣装です。

全国の親子様
頑張ってね。
宿題~~!

もう一度
子育てがしたい!

と つくづく想う…
母ちゃんでした。


気温20度の 山里から

草 々




















































菜菜子の気ままにエッセイ 〈ワタシの御先祖様な話〉

2011年08月22日 | Weblog

私の祖谷の祖父の祖父は…
今 書きながら再び気がついたが、
祖谷の祖父 やっぱり祖先の谷か…
この 祖谷には 何かしら 神秘な日本の 始まりを感じてしまう。
粗品の 粗品ではない…
祖先の 祖…
摩訶不思議……

で ここでワタシの、母方の御先祖様の 紹介です。

私の先祖は、
15代将軍徳〇慶喜の
家来でした。
戦に敗れ、京都から多勢で、バラバラに散り、刀も捨て、身体ひとつで
祖谷山に落ち延びたのでした。

平家方の祖母の祖先にあたる、女性と結婚し、苗字を母方に変え、早い話しが、養子になり
武士から農民へと、京都から祖谷へと、移り住んだので ありんす…
※古い文、血判書が残ってあります。

で…お墓参りをしながら、私はいつも その御先祖様に、呟く…
呟きのまま 原文…

『なんで?刀ないん?なんで、途中で捨てたん?転んで谷に、落としたんか?』

『刀あったら、銭になったのに~!』

『何人切ったん?』

『切られた死人の、無念が子孫を、苦しめてたら?どうする~!責任とれぇ!』
『こんなに真面目にしよんのに、宝くじが当たらんのは、先祖のバチか…?』

『もしかして…誰も切った事ないとか…?家来って言うても、大した仕事してないとか…?』

……徳川〇喜
がこの世に存在し、幕府が終わり
先祖が 戦をして、
祖谷に 逃げ
じいやんのじいやんから、ここまで命が、繋がってきた…

平家が 祖谷に落ち延び、やがて
祖谷に、身を置き、
その 京都の落ち武者と結ばれ、

『今』
に 繋がっている。

『現代』
に 繋がっている

給料日前
千円一枚の うし女…

阿波踊りが 終わって、口を 空けて
爆睡する うちわ女

おひねりを 奮発して
うちわを 一枚貰って…
竹野内豊の ポスターに してくれ~!
と 言えない 馬鹿母…
出会いは 神秘だね。
誰かを 好きになるって、神秘だね。

ココロが 温かくなったり、
ココロが、寂しくなったり、

毎日、毎日、
夫婦で 顔を見るのも、面倒くさい~
と 思っている
倦怠期の 皆様…

世界で あなただけを
好きになって、
ずっと 離れないで
いてくれる 夫や妻にお互いに感謝してね。
歳をとって
壊れて いく前に
伝えたい 言葉を
伝えて おいてね…

『わしは、お前より好きな子、別におったんぞ!』

『わたしは、親がうるさいきん、しょうことなくあんたと、一緒に、なったんじゃ~!』
などと 言う 言葉ではありません…
あしからず

『ありがとう!』
五つのひらがなだよ。『すまないね!』
五つのひらがなだよ。
……
……
『さようなら』
五つの ひらがなだね…?

へんな オチになりました?

それでは
今日も 一日
『ゼニモウケ』
『ガンバロウ』

お菜菜より♪




































菜菜子の気ままにエッセイ〈よさこいと冥土の土産と老婆の歎き〉

2011年08月20日 | Weblog
大好きだった高知のよさこい祭りに、夜、日帰りで二日連続、仕事を終えてから、通った…。
あの夏から、五年が過ぎる。
主人と一緒なら、どんなハードスケジュールでも、苦にならなかった。
私が出掛けたい場所。主人が、行きたい場所。気ままに出掛けていた。
運転手は私。
主人は、助手席で爆睡。
目的地に着く頃に、目覚め、自宅に戻る頃に、目覚め。往復3時間。
『瞬間移動とおんなじで、楽チンだろう~』と 言うと、
「早いの~もう家か~」
と、いつも脳天気に、答えていた。

前夜祭の、打ち上げ花火は、従姉妹のマンションのベランダの正面で楽しむ事が出来た。
あの夏からは、見ていない…。

ヴヴヴ星人も、
よさこい祭りは大好きで、毎年楽しみに、していた。

よさこい踊りは、高知市の様々な場所で、見物できる。
10日と、11日の二日間は、全国から集まった、全ての参加チームが、華やかな衣装と
オリジナルの音を、引っ提げて、表現する。
焼け付くような、アスファルト。
降り注ぐ 痛いくらいの太陽。

迫力のある心臓に響く音。
洗練された、ボーカリスト達。
色とりどりの衣装の、波 波。

よさこい大好きな、ワタシ。

よさこい大好きな、ヴヴヴ星人!

今年のよさこい祭りの、二日間の
ヴヴヴ星人と、
娘の 会話を、
ノーカットで どうぞ。

よさこい祭り一日目!
「母ちゃん~よさこい見にいくがでぇ~今からぼちぼち、見に行くかえ~」

『ようえ~よさこいか~』

「母ちゃん、楽しみにしよっただろ~用意せな~~」

『よさこいや、行かんでも、テレビで見えるわの~※ケーブルテレビ』

「ほんな、また明日が最後じゃけん、明日行くかえ~?今日、見んでもええがじゃねえ~?」

『行かんわ~たいそいわ~』


二日目

「母ちゃん、今日で、よさこいないがでえ~今日が最後の日やけんね~用意して
見に行くでよ~今日で、終わるがでぇ~」

『ようえ~行かんわ~たいそいわ~行てこいや~一人で留守番するわ~』

ヴヴヴ星人の衣装は、ハダシャツ一枚と、七分丈の棉の下ズボン

おまけの三日目~!

高知の街は、
よさこい祭りも終わり、一夜明け、静まり帰っていた。
近くの通りは、日常のシャッター通りに、戻っていた。

人々の宴の後に、残されたゴミが、アスファルトの歩道の端を、枯れ葉のように
舞い上がっていた。

マンションのベランダには、時折、雀達が、インコの餌の、オコボレを狙いにやってくる。

ヴヴヴ星人は、
立ち上がった!!!

『さあ~行くかえ~』
「どこに行くが~?」
『どこって、よさこい見に行くわの~!冥土の土産に、見に行くわの~♪』

「母ちゃん!母ちゃん!何言うが!
よさこいは、昨日で終わっちゅうが!
ほんなきん、昨日、行かんかっ!って、何回も言うただろう!母ちゃん
たいそいわって、行かんかっただろ!!!」

※従姉妹は、興奮すると、高知弁と、祖谷弁がカブる…?

『ようえ~!昨日で、すんだんか~
あ~~あ なんぼ言うても、高知に来て、よさこいも見れなんだら、なんしに 高知に来とったか
わからんじゃないか~たすいの~すんだもんじゃ~よさこい見んかった盆や
いっぺんもないのに…連れていて、もらえんかったわ~辛い話しじゃ~ツライ~ツライ…』

太陽は夏色


よさこいの
夏は終わった
ヴヴヴ星人の
よさこいも終わった
来年に向け 合 掌












































菜菜子の気ままにエッセイ〈灯とぼしと男踊りと見る阿呆〉

2011年08月15日 | Weblog
お盆の祖谷の風習のひとつ、新しい仏様を迎え、送る儀式を終え、
※詳しくは去年のお盆の、エッセイをお読み下さい。ゴメンなさいね。
手抜き偽エッセイストです。わたくし…

そんな、偽エッセイストの母ちゃんは、夜、なぜか?ケーブルテレビを
必死になって、見ていた。
竹野内豊様以外を、こんなに必死になって、見るなんて事は、めったにない…

それは、なぜかって?
あのね、町の阿波踊りにね…
今年、二週間足らずの練習で、急遽、次女が、参加したらしいのですよ…

よっぽど、何かに熱中しなければならない、ココロの変化?があったのか

母ちゃんは、詳しくは聞かないけど、
とにかく心配した。
仕事を終え、晩ご飯も食べないでダッシュで、毎晩 練習に通い、急激に痩せていると
長女のうし女に、聞いていた。
熱中症にでも、なってダウンしたら、悲惨な結果になる。

日常生活で、倒れる時は、
〈若いお医者さま〉の前で 倒れなさい!

と 母ちゃんは、言い聞かせては、いるが、阿波踊りを、している真っ最中なら、
若いお医者さんは、多分いない…
その近くに、待機している、救護班のオッサンか、オバサンがなんとかしてくれる?
くらいがオチになる…

…で
男踊り一色の、娘の連が 始まった!
チームの名前は、漢字二文字~!

年がら年中、
〈空〉
に住んでいる、貴男…

ワタシ達の 愛する娘は
今、うちわを持って、男踊りを、二週間足らずで、叩き込み、
ニコニコと踊っています。
舞台で 太古のリズムを、楽しむ余裕のある、度胸です…

運動神経の良いのは、貴男に 似たのでしょう…
度胸は…?多分 ワタシに 似たのかな?

テレビに映る、次女の晴れ姿?
に ワタシはお家で、涙がポロポロ…

去年の5月に 10日間くらい、入院していた、次女。
原因不明。全身麻酔で、内臓の腹くう鏡手術をした次女。

病室で共に、過ごした時間は、
母ちゃんは、めちゃくちゃ、辛かったんだよ。
「病気の責任は、母親にあるんだ、産んだ母親の、責任なんだ!
ゴメンよ」

と何度も 謝ると

『子供が勝手に、病気になったのに、そんなに自分を責めるのは、オカシイよ…!』

と慰めてくれた 娘達…
あの10日間は…
何ヶ月にも、感じるくらい、辛かった。

だから、
夕べの 次女の晴れ姿を見て、ワタシは勝手に、涙が溢れてきたんだ…
親バカか バカ親か?
長女のうし女に、言ってみた

『来年は二人一緒に踊りなよ~!』

すかさず、うし女は、答えた。

『ニンシンしてなかったらな~♪』


仏さまと
阿波踊り…
(無)と
(夢)と
(霊)と
(麗)と
火とぼしの 盆と
踊る阿呆に 見る阿呆の盆…
踊りもしない…
見る事も しない…
そんな 阿呆が…
増えたかも 知れないね…

本当の阿呆とは…
どういう 人間なんだろう…

『阿呆か~』
主人に 度々 言われた事が ある

『阿呆か~』
あの優しい声は、やっぱり、二度と聞けないね。

夏も終わっ…たかな

次女の 連の 漢字が読めない?
正しいチーム名は なんだったかな?

阿呆な 母ちゃんでゴメンなさい。
母ちゃんも、来年は
踊りにチャレンジしようかな?
妊娠して なかったら…ね…あしからず


盆の合掌












































奥祖谷秋点描 暮らしの初秋 山里に歩いて

2011年08月10日 | Weblog
山のべにおもむくままに日を暮らし風に聞きつつ秋をたずねん

祖谷山に秋風たつもほのかにぞ荒れにしみ山のもみぢ哀しき


暦の上でははや立秋すぎである、昼間の暑さでは秋を感じるのは難しい限りであるが
朝晩の涼しさはすでに秋の気配である。

日がら一日無為にぼーとして日を暮らして何をするわけでもなし、急ぐ用事も
なければ風の涼しさに身をまかせて、そこはかとなく里を徘徊するもよし
いつ、朽ちるとも判らないわが生なれば、浪々として旅のそらも致し方あるまい。


























































菜菜子の気ままにエッセイ〈助っ人星人と道つくり〉

2011年08月08日 | Weblog
8月の第一日曜日、村中で村人の肉体によって、一斉に行われる、奉仕作業がある。
都会暮らしの方々には、ピンとこないでしょうが、東祖谷では高齢行事!
あっ、漢字、間違えました~
東祖谷では〈恒例行事〉みたいなものです。その名は、
『道つくり』

村人が、みんなで、高い山に入って、新しい登山道をつくるっ!
楽しいから、子供みたいに、バンバン新しい近道を、つくるっ!
そして、バンバン言い触らして、みんなで、山を荒らしていくっ!
などと、言った内容ではありません。悪しからず~

『道つくり』
とは 集落ごとの農道の、
草刈り、側溝掃除、枝の伐採を、一家から一人、出動して、一日を費やし、整備する事です。
日当は 支払われません。
祖谷弁で 言うと、早い話しが
『わあらの道は、わあらでキレイにせえよ!』
と 言う事です。

集落ごとに、農道の数、枝道と呼ばれる数も、多数あります。
人口は減少!
若者減少!
年寄り上昇~!
血圧上昇~!

……の 村で
この奉仕作業は、プチ高齢者の、身体には…かなり激務な一日です。
ワタシは、昔からこの奉仕作業をやりながら、ハッキリと発見している 事実がひとつ!
それは…
※一生懸命やる人と、後から歩いて?いるだけのような人がパラパラ。
そんな二つに分かれております。

気温は、上々!
本日の、必須アイテム!
長靴、軍手、腕抜き、スコップ カマ クマテタオル 虫よけ
そして いつもより 厚塗りのファンデーション~!

作業は 各自で、毎年、あ・うんの呼吸で、分かれる。
ここ、数年、同じ場所を、隣のおばちゃんと、作業している。
おばちゃんは、70代!70代が土木作業を、やらされる~
一種の、罰ゲームに近い!

おばちゃんと二人、せっせと作業をしていたら、そこに 全身を、ブルーのツナギで纏った
サングラス姿の男が、現れた!

『助っ人にきましたよ~♪♪♪』

……
……
こいつ…
まだ… 生きていたか…?
この ユルユル男
前の 管理人ではないか…!

パソコンが 壊れて、更新出来ない
新たな 第2の物置ハウスを
また、間違えました。すまん~
新たに、購入した空き家が、偶然ワタシと同じ 集落~!

…で
管理人は、なかなか、ええ奴で 道つくりを、三箇所一日で、参加していた。
ひとつ目の集落は
早い話しが、日々、妻と一日の出来事を、愉しくおしゃべりしながら、夕飯を食べる
憩いの憩いの胃乞いの我が家。
二つめは、妻の両親の住んでいた、今は空き家が残っている、集落。
そして、三つ目が、
今回の 新天地~!

…で めちゃくちゃ、エエ人過ぎる~!
一日に、三箇所~!
しかも 妻も 出動してる~!

『そんな、エエ奴じゃきん、嘗められるんじゃわ~!お人よしも、たいがいでエエぞ~!!!』
と ココロで呟き、突然現れた、助っ人を快く受け入れた、オバサン2名。

側溝の 重たい 土を、スコップで掻き出し、ガードレール越しに、捨てる!
黙々と 作業をする。
こいつと 作業をするのは、何ヶ月ぶり…?
『あれっ~~』
管理人の 久しぶりに聞いた…ユルイ悲鳴?

「どうしたん?」
優しく 聞く ワタシ。
『スコップ、いっしょに投げちゃったあ~~どっか 降りる場所ないかなあ~~♪』

「降りる場所や、ないよ!降りたら死ぬよ!」
忠告する、ワタシは もっとエエ奴!

スコップを諦めた管理人は、なぜか、おばちゃんに、頭を下げている。

スコップは、おばちゃんのアイテムだった。
奉仕作業終わり!
日当は、ジュース一本と、菓子パンひとつ。
日本人は なんて 勤勉なんだ…?
祖谷の村人って、なんて、従順なんだ…?

エアコンなしの 日曜日。
昨日も 今日も
土木作業三昧なワタシ。
身体が、オッサン化していく…
ちょっとヤバい?

最近、品やかに振る舞えない…?

夏 本番!
余り、お金は かからない?祖谷散策。

ココロの垢を落しに、来てね!

まだまだ、ここには、日本が 遺っているよ~
本日の 一句

《五本ゆび
全部 開くと 物落とす》
終 了