目の前に広がる茅場も、いまは前年の手入れがされないまま放置されているのか
かなり荒れたままである、以前といっても、かれこれ10年近く前は年2,3回は
茅刈にボランティアで来ていたのだが、当時は世界各地からウーフ制度を利用した
ウーファーの若者たちが来ていて楽しい会話と茅刈りをしたものである
(ウーフ(WWOOF)とは、World Wide Opportunities on Organic Farmsの頭文字からきており
WWOOFの参加者をWWOOFer(ウーファー)と呼び、農場で無給で働き、「労働力」を提供する代わりに
「食事・宿泊場所」「知識・経験」を提供してもらうボランティアシステムこと、 金銭のやりとりは
一切ない、ウーファーは、有機牧場や農場で働きながら何をしたら相手が喜んでくれるかをお互いが
念頭に置きながら一緒に生活するもので、農業や、生き方について学び、仕事の手伝いや家事の手伝いを
して交流を深めていく、ウーファーのほとんどは海外からの旅行者やワーキングホリデーの若者である)
若者たちは大学に合格すると一年間の猶予期間がありそれを利用して見聞を広めるために海外に飛び出す
長い人は一年近く、あるいは半年、2,3ヶ月を滞在する者もいたり、茶摘のころには京都の宇治に茶摘に
行って、また、祖谷に帰ってきたする若者もいた
そうした若者との交流はほんとに、楽しいものであり面白いものであった、あるとき、誰云うとなしに
東祖谷山村が町村合併で三好市となり、村が無くなる、村が無くなるのは寂しいではないかという話になり
それではバーチャル村を立ち上げようと云うことが飛び出したのもこの茅場であった
いまの、活彩祖谷村の誕生にはこの茅場から生まれた面白い話からである
その後、いろいろなイベントなどもあった、フォークシンガーの三上寛を呼んでギター片手に
夕焼けに沈む山々を眺めながらフォークに親しんだものである
賑やかであった往時を思うと、いまの荒れようは侘しいものであるなあ、しかしこれもいまどきの
ご時世だから、仕方ないのかもしれないなあ。
往時を偲ぶ フォークシンガー三上寛と集う 2006.11.24