秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

奥祖谷冬点描 山里の初冬 山はしずかに枯れゆき

2014年11月28日 | Weblog


先月末に心臓の不整脈の治療(カテーテルアブレーション)の手術を受けてから順調に
推移しており、20日あまり過ぎた

今月23日に山友が誘ってくれたので、テストも兼ねて標高差540、距離5,4kの山歩きを
してみた、取り付きから急坂もあり45度ぐらいの急坂も2,3回ありかなりしんどかった
登り約3時間降り約2時間ぐらいの歩きであった

以前なら足が攣ったり、重たくなったり、身体が疲れたりしてふらつくのだが
それが、今回はぜんぜん無くて快調に歩けた
下山してからも身体は至極楽である、自分でもびっくりしているのである


翌日はミニフォーラムに参加した、東祖谷の現状と今後の活性化について
それぞれも思いや提案などに活発な意見交換が交わされて有意義であった

なかでも、住居の周りに植えた杉林が大きくなった日当たりが悪く、素晴らしい景観が
損なわれて、住みにくい、早急に切り倒して、畑になるところは蕎麦や芋などを植えて
花を楽しみ、収穫にもなる、また、鹿に強いミツマタの木などを植えたらどうかなどは
来年度の予算に組入れてはどうか

また、空家の活用などは、集落ごとにはたくさんの立派な空家があり、活用しないのは
宝の持ち腐れで、もったいない
いまは、街の人たちの田舎嗜好はたいへんなブームであり、一定期間の田舎暮らしの体験
また、進んで移住などに支援できる体制作りをすべきである
空家の活用は、一つの集落をモデルケースとして予算を組んではどうか

そのなかでも、生活の水を確保するのが、東祖谷では非常に難しい現状がある
東祖谷には水道設備は整っていない、それは各家庭がそれぞれに、湧き水や谷水を水仕掛けして
1kも2kも山の中腹からホースで引いている現状は台風、冬の凍結などはお年寄りには厳しい

山城では、以前から水道設備に予算を注ぎ込んできて、最近完成して住民も移住者にも
すみよい山里になっている
遅ればせながらでも、東祖谷でも早急に動きべきではないか、いろいろ知恵を出し合って
水道設備を整えていけば、自分の家で暮したいのに水が止まって家を離れねばならない
お年寄りが住み続けられるし、町からの田舎暮らし移住、体験もスムーズに受け容れられる































































































菜菜子の気ままにエッセイ( ジャガイモに蕎麦にお水にショック害)

2014年11月26日 | Weblog

雪の匂いを、感じながらも、無駄にすり減るスタッドレスタイヤを思いやり
まだノーマルタイヤな日々。
皆様 お変わりございませんか?

で 今日は、祖谷の『食』について、つくづく感じることがあるので、書いてみました。

とりあえず、『芋』
イモ そう、ジャガイモ。ほど芋。
身がしまっていて、崩れにくく、甘くて、歯ごたえ良し。
おでん 田楽 煮っころがし、一番解りやすい味を楽しむなら、湯がいて 皮を剥いて パクり。
この食べ方は、ゴマカシが効かないので、ストレートでその畑の、ジャガイモの味を、確かめられます。
お好みで 醤油を付けたり、お味噌を付けたり、その他モロモロの、お好きなレシピでも 楽しめます。

…で ワタシは思う。
祖谷の方々は、みんな お料理が 上手です。
郷土料理が、上手です。
なんで?なんだろう。と考えると、確実な答えに行き着く。
それは、村に、スーパーマーケットが ないから。

即ち、惣菜が 売ってないから。
売ってないから、自分で作らなければ、食べられない。
食べられないから、自分で作る。
自分で作るから、料理の頻度が増える。
料理の頻度が 増えるから、腕が上がる。
腕が上がる。味覚が冴える。必然的にお料理上手になる。
誰か 止めてくれ~
この 堂々巡りな お料理論議?


これまで 様々な場所で、お金を払いながら、食事をしてきましたが、これを一般的に外食と 言いますが、そんなの イチイチ、説明せんでも、解っとるわ~!と今 思った奴は、気が短い、間違いないっ!
性格を、治しなさい。
…で、外食をした後で、いつも、感じることが ありまする。

……
……
『美味しくない…』
『油の匂いする…』
『味NO素の味覚が舌に残る…』
『レトルトか!?』
『業務用の加工品、油で加熱しただけか!?』

ね、ワタシって
ヤヤコシク、メンドイでしょう。
うどんや、お蕎麦を食べる前には、だし汁の臭いを嗅いでから、絶対に七味はかけないで
最初に出汁を飲む。
業務用を薄めていただけの、出汁なら直ぐに、判る。

外食して、
『めちゃくちゃ、美味しい!!』
と、思う店は、過去に二件だけ。
後は、お金を払う時、半分お金を落としたような、淋しい気分になる。
わざわざ、お遍路巡りをしなくても、祖谷で日常を暮らしていると

毎日自分を見つめる事が出来る様に、祖谷で地産地消を味わっていると
ごまかされない、味に 行き着くことが、出来る。
水、空気、自然。
どれもが、必ず必須であり、古代から受け継がれてきた、財産でもある。

偉そうなことを、書いているが、ワタシには畑はない。仮に畑があったとしても
畑をする時間もない。
ごめんなさいませ。

書いている途中で、スタッドレスタイヤに交換してきた。
村で唯一、一件だけある、リフレッシュセンター祖谷の、自動車修理店。
親切で、キッチリとお仕事をして下さるから、めちゃくちゃ頼りに、なる。
女性割引とか?
オバサン割引とか?
なんか、ないか?
あったら、店はつぶれるかも、しれない。
村におネエちゃんは、一握りだもの。

いつもの様に 話は脱線し、とにもかくにも、この祖谷の食文化を、雇用に活かした
人口増加は、無理なんだろうか?
もったいないよ~
こんなに 美味しいのに~
以上 外食と害食についての、我意食な 呟きでした。
腐らないレトルトの様な人生は、きっとめちゃくちゃ、ツマラナイから
とりあえず今日1日を、頑張ろう~
明日は今日に付いて来るっ
草 々















































































奥祖谷冬点描 山里の初冬 集落はしずかに冬支度

2014年11月21日 | Weblog

お年寄りがよく作る大根は冷え込みが厳しくなり霜が降りるころ柔らかくなり
美味しくなる、畑で凍らないうちに収穫するのがよい

天気の良い日に、葉を掴んで引っ張ると、長い大根がすぽりと引き抜けるものだ
案外と簡単に軽く抜けるが面白い

T老婦の家では日差しが良く当たる縁側一杯に切干を広げたり、軒下に吊るしている
少し空いたところに座って祖谷番茶を頂き、談笑している縁下に蒟蒻芋が筵に転がって
いかにも、のどかな、山ろくの冬日和である

しかし、長閑な日はそんなに多くはない、木枯しに、冷え込む時雨がしばらく続くと
やがて、雪空になり降ったり止んだりしながら、根雪になり始めてくると集落は冬構えに
忙しい毎日になる




寂として木枯し耐へし祖谷野かな

品定め葉を掴みをり大根引 

縁側の日向を占拠切干に

縁下の筵に居しや蒟蒻ぞ






















































































































奥祖谷冬点描 山里の初冬 木の葉散る

2014年11月18日 | Weblog

毎朝のように霜が降りはじめると山里の木々の葉、草花も枯れていく
散る木の葉や梢に散り残った乏しい木の葉はわびしいものだ

朝夕、めっきり冷えてくる、散り落ちる葉っぱを拾ってみると
それぞれが個性豊かに、多彩な色合いをしているのに驚くばかりだ


在所ごと木葉拾ひて色惜しむ

忽然と瞼を射しや木葉散る

里小径木の葉被りし地蔵かな


















































































奥祖谷冬点描 暮らしの初冬 静寂の廃家

2014年11月16日 | Weblog


枯れ薄が広々と木枯しに揺れていた、寒いなかにも祖谷野に佇んで周りを
眺めるのが好きである

茅葺の民家、平屋の流麗な民家、半ば朽ち果てかけた民家、何れも廃家だ
3軒の廃家は背後の山裾に行儀よく間隔を隔てて並んでいる

向いの山並みは三嶺の稜線、西熊山、天狗峠、奥まって天狗塚、牛の背の稜線を
贅沢にも一望できる

これからの季節には青空に映える霧氷と雪山を思う存分に何時までも眺めやること
手を悴ませ、身体の芯まで震えながらも眺めていたい風景なのだ

だが、たまには穏かなぽっかりとしたいい日もある、そんな暖かい日差しが
この祖谷野を包み込んで廃家さへ生き返るようなさまはうれしいものだ






愛しさや廃家に降りし冬日和

凩や吹き抜く祖谷野廃家かな
















































































奥祖谷冬点描 暮らしの初冬 散り紅葉

2014年11月15日 | Weblog

ここ、2,3日の寒波による冷え込みで祖谷の山々は初雪、初冠雪になったが
これも一時的なものであり、淡雪となって、消えてゆくであろう
しかし、これで確実に冬の到来となり、時雨が、雪になり、木枯しが吹き荒れて
じわじわと厳しい暮らしの冬となっていくことであろう



暮らしの山里は日々寒さを増して、初冬の趣はいやがうえにも人々の暮らしに大きな影を
落としてくる、時雨、時雨れて、北風の木枯しに翻弄されて、冬紅葉も本格的に散り紅葉に
その散るさまも、地上に散り敷いたさまも、やるせなく美しいもの

はらはらと落葉し始めて、林内に、小径に、屋根に、庭先にさまざまな落葉で埋め尽くされて
庭先の落ち葉は掃き集めて、畑に撒かれたり、焚き火に燃やされて住人の暖になることもあり

地上に凋落する落葉、枯れ葉も何となく侘しい美しいものであるが、木枯しの風にも耐えて
樹上に枯れたまま、風に音を立てながら残っている様などはまた、美しいもの
そのような、雑木林の小径を落葉の靴音を聴きながら歩くのも乙なものである




熊手持て庭に画を引く落葉掻き

はらはらと残り紅葉や何時散るぞ

柴の庵樋詰まらせし落葉かな

肥ぐろを撒きし冬耕三嶺見ゆ

































































































































手を添へし蔓を零るる音雫余子

友来たり庵主咄嗟に雫余子飯

奥祖谷冬点描 山里の初冬 時雨るるや

2014年11月13日 | Weblog

速報!祖谷の高い山々は初雪、初冠雪の模様です
毎年今頃寒波が来ますと初雪が降りますが、今年も今日の冷え込みで雪になりました






霧谷の初冬の風景に残り紅葉を充分に堪能して、思索に耽りながらの半日を過ごして
久保集落の最上にあるT老婦を訪ねる

畑仕事に精をだしている老婦と小石に腰を下ろして一時の談笑に興じる、何時ものことで
血圧が高いものの、元気であり安心して暇をした

大枝のわが庵に帰りがけに毘沙門天へ行く分かれ道で久保の男衆5人組みの揃い踏みにぱったり
みなさん大声で、おい、おい、話さんかや、と声を掛けられて暫らく談笑する

みんな、元気なものである、Fさん、Sさん、Uさん、他のみなさんも80歳を過ぎている
Fさんに至っては92歳だそうだ

Fさんは若いときから宝田明ばりの男前で、ある映画会社に合格しながら兵役に取られて
俳優になり損ねたという逸話?(ほんとかどうか)がある
92歳になった今も矍鑠として冗談を飛ばす面白いひとなのだ

こうして、時折訪ね歩く久保集落で久しい人たちに逢えるのはうれしいことであり、この山里に
暮らす素朴なお年寄りの元気にうれしくなる

大枝のわが庵はしずかな佇まい、夕食を済まして、さて、何することも無い、テレビなし
ネット環境なし、町で普通なら退屈してどうしようもないところであろうが、此処ではそれがいい
薄暗くなった初冬の空気はじわじわと寒くなってくる

ストーブに火を灯して、窓を開け放すとしずかに初冬の風が寒さとともに祖谷の空気が
部屋いっぱいに満ちてくる
読書に耽るもよし、句集、歌集を紐解くもよし、辞書を引くもよし、ぼーとするもよし、である
時折、聞こえる鹿の哀しげな鳴き声、犬の遠吠え、庭の荒れた畑で何かの獣の動く気配
いつの間にか夜は更けて寒さも募り、瞼が重くなり窓を閉めて眠りに付く

夜明けると朝時雨であった、窓を開ければしずかな庵から雨粒が滴りおちる
小鳥のさえずりが微かにする、朝寒の空気が眠気を飛ばしてくれた









借景の祖谷の山々しぐれ来し
























窓明けし辞書を片手に朝時雨




















時雨傘カメラアングル定まらず


奥祖谷冬点描 山里の初冬 霧谷の冬紅葉に遊ぶ

2014年11月11日 | Weblog

晩秋の一日を霧谷に遊ぶことにしているぼくにとって今年は不整脈の治療である
カテーテルアブレーションの手術をした直後であり、諦めかけていた

医者の無理をしなければ良いとの言葉に、体の具合も順調なことからちょっと遅いかもと
思いながら8日は天気もいいので、霧谷に遊んできた

入口に車を置いて林道沿いの霧谷川を歩く、自然道の林道は傷みがかなりあり
車の走行には難儀する、それにゆっくりと風景に遊ぶには歩くに越したことはない

平日は土地の人たちが仕事で軽トラを動かす程度であり、休みの日はほとんど人が入らず
しずかに、風景を楽しむことが出来る

林道は何キロあるか定かではないが、3kあまりは何時も歩くのだが、霧谷川の清らかに
しずかに、軽やかな流れと、両岸に競い合うように色なす紅葉、黄葉、雑木紅葉、向いの山々は
何時の年も相変わらずぼくのこころを捕らえて離さない風景である

霧谷はほんとにしずかである、杉の植林はあるものの、自然林が比較的多く残っている
かなり、奥まった場所のIさんの別荘が一軒(ぼくの知る限りでは)ある

もう、10年ほど前になろうか、山里にクマがちょくちょく出没した年があったが、霧谷に遊ぶクマを
時々見かけたと土地の人が話していたのを覚えている
ひとがあまり入らず、民家も無いしずかな奥山であることが、クマにとって安心出来るのであろうか
その年はぼくが居を構えていた久保集落の最上のT老婦の裏山で蜂蜜の巣箱を狙ってクマが横行して
おまわりさんが見てきた帰りに寄り、食料を家の外に置かない様に注意されたことがある
久保集落の奥山は霧谷と尾根続きのようであるらしい

晩秋の趣と云いたいところだが、周りの風景はそのままの流れから初冬の空気が漂い始めており
風が運んでくる匂いは澄み切った乾いて肌を刺すわびしい冬の前触れそのものであった
やはり、初冬にあっても、なお、美しく色をなして、半ば散り失せようとする風情は冬紅葉の
言葉そのものであったし、あくまでも霧谷川はすっきりと清らかに流れていたものである

この風情に民家が点在して暮らしをしている人たちが居れば、なお、いっそう温かみのある
風景を醸しだしたであろうと思う、
ぼくには素朴なひとの営みがある風景が一番いいように思うしぼくの人生の思想感に
ぴったりと相うのである

もちろん、厳しい山歩きの自然の容赦なき振舞いも非日常的な風景も好きなのだ
人間をも蹴散らしてなぎ倒して、空の空にしてしまう冷徹さは小気味がいいものだ
ひとのいない、自然の風景の汚れのない清らかさに、そこに佇んで居たいと思う
だからこそ、ひとの暮らしの風景が好きなのかも知れない



色尽くし残る紅葉や霧谷ぞ

霧谷に遊びし我や冬紅葉

散り散りし紅葉の音はなかりけり
























































































































































































































































































































































































菜菜子の気ままにエッセイ( オープンカフェ~報告致しますブログ♪)

2014年11月09日 | Weblog


本日のケーキメニュー※椎茸の食べられない女史作
☆さつまいもとリンゴのベイクドケーキ
☆モンブランタルト
☆和菓子 カボチャのねりきり

単品メニュー
☆プリン
☆レモンクッキー
ワンプレートランチ
☆鳥Mのおばちゃんに炊かせた栗ご飯

☆※とと虫の手に刺さったトゲを優しく取ってあげていた、つむじんこちゃん作
鹿肉のハンバーグきのこのプチプチソースかけ
☆スダチゼリー
☆大根葉と昆布のあっさり漬

☆※久しぶりに真面目にガスコンロの前で火加減を目視しながら、荷崩れを最小限にとどめる為に
人参は別にボイルし、最後に煮物と合わせる、なんて気配りの出来た煮物を作るんだ!
あんたは、エライっ!
みたいな、ワタシが作った☆切り干し大根の煮物スペシャル

※材料はキッチンマットと物々交換をして、ヴヴヴ星人のお友達から、頂いた、正しく地産地消っ!
☆春菊のお吸い物

※これまた、真面目にキッチンに立ち、昆布に鰹節、いりこ少々プラス四万十の塩、白だし風味~
エライっあんたは、エライっ!って 今 誰かワタシを誉めたか!?みたいな

……で
早い話が、女史の作ったケーキを、食べられなかったのが、無念でありますます。
残らないから、食べられない。近くにいるのに、食べられない
多分 食したのは、コーヒー係をサボりながら、お客さんに成り済まし、
ペロリと食べた、テラオの兄さんただ一人。

『なんちゃあ、かんまんわのぉ~お金払ったんじゃけん~』
と 開きなおって おりました。
この開きなおりだけで、生きてきたんだ。間違いないっ!

で 心優しく、オープンカフェの場所を提供して下さった、なんでもデキルゾー素敵なシロー様~
ありがとうございました。
オーブンが壊れかけだとか、調味料がないとか、
キッチンの小物が、なこちにかなり 流れているとか、倉庫が汚いとか、
キレイな食器は、隠しているとか
そんなこと、どうでもかまいませーん
ありがとうね。本当に 気持ち良く 使わせて頂きました。
仲間って 有難いっ♪

ブログの主様の 復活された元気なお姿を 確認し、C子ちゃんにも、会えて
雨なのに、沢山のお客様に足を運んで頂き、
無事に オープンカフェが、終了しました。
次回は 何のメニューで 挑戦するの?
若いチカラを 陰で 応援して活きたいと、ココロから思う わたくしで ありました。
スタッフの皆様
お疲れ様でした。
おやすみなさいませ
かしこ

追伸※売り上げの分配、待ってま~す♪

ブログの主様より、お断りもうします
菜菜子の気ままにエッセイを愛読されています読者の皆様、そして、ケーキを食べ損ねた菜菜子さん
肝心のケーキの写真を撮り忘れてしまいました、悪しからず











































































































窓から祖谷川の紅葉を眺めてオープンカフェー

菜菜子の気ままにエッセイ( オープンカフェだ・ふぉとコーヒー故意に来い♪)

2014年11月08日 | Weblog

『山に登りたい』
『山に行きたい』
『三嶺に行きたい』
『けど……しゅじゅつ痛い…』
『けど……やっぱり行きたい』
『けど……しゅじゅつ・ちょっとオソロシイ…』

様々な葛藤を繰り返し、
無事に復活した オッサンじゃない ブログの主様~
良かった。良かった。

これを 久々の祖谷弁で喜ぶと こんな表現になる。
「まっこと、オソロシげえな、痛いこと、したんじゃのうや~
けんど、あれじゃの、お医者さんは、てんまいことして、治すんじゃの~

血管に棒いれて、なんぞするんじゃの~あんがなことは、昔はできなんだぞ~
昔は、みな、釣井の焼き場へいっきょたわ、くわばら、くわばらじゃ!
気いつけて、養生せえよ~なんの、飯イッパイ食いよったら、しよいことよ~」
注※この村の一部の方々は、食欲があれば、全ての病気が完治すると、信じている。

で そんな食欲は
なんと 行っても
『オープンカフェ』
無理な流れのまま、いきなり宣伝に入るっ!

しもから来た方々は、新居屋の村の店の秋山商店から、左側の赤い橋を通って下さいね。
すぐに見える家が、デキルゾーシローの別荘
『オープンカフェおいでや』です。
いつもは、散らかっておりますが、
多分 当日は こじんまり 片付いていると、信じております。

地元の方々も
場所はあそこ
いつもは、散らかっている、あそこ。
来てね。(ハートマーク)
美味しいが 詰まっている、デキルゾーシロー宅に、来てね~来てね~
来いよ!来いよ!
絶対 来いよ!(怒り口調)
オープンカフェの模様は
後日 報告しますね。
睡魔が 襲ってきたので、寝ま~す。

おやすみなさ~い
かしこ

追伸
誰も来んかったら
どうしよう?
お客さん、イッパイ来て、ランチが足らなくなったら、どうしよう?
などという心配は、全くしていない、テキトーお菜菜でございました。
来いよ!





































































奥祖谷冬点描 暮らしの初冬 ふぉと俳句

2014年11月07日 | Weblog

暦の上では立冬である、今年はなにか慌ただしくというか、ゆっくりと晩秋を味わうことなく

過ぎてしまった感がする自分がいる

数年の課題であった事柄を先日に無事こなして今はほっとした気持ちで多少余裕が出始めた

明日は祖谷入りしてみようと思っている、立冬にはなっているものの、晩秋の佇まいも少しは

残っていることだろう、殊に残り紅葉に散ってしまった木々の哀れに旅のこころを感ずれば

鈍ってしまいそうな感性を磨き直せるかもしれないと思う










静寂の十一月や落合ぞ
























今朝の冬空の青さや廃家かな
























旅に来て冬めきくるや祖谷野かな

奥祖谷晩秋点描 山里の晩秋 ふぉと俳句

2014年11月03日 | Weblog






煙立つ民家に山に冬近し





















かがやける空また好しや蔦紅葉






















山里や肥ぐろ仕立冬支度





















秘話ありき菅生沼や草紅葉






10月29日から11月1日までの4日間の入院、カテーテルアブレーション(心筋焼灼手術)を受けた

いまのところ、順調に推移している

4年前に初めて発作が起きて、上室性頻拍症と診断されたが様子を見ようということでそのまま

何事も無く経過し、一昨年に2回、昨年に1回、今年は2回と起きている、日常生活には何ら

支障をきたさないし、回数は少ないものの、時たま発作に見舞われることになる、が、1時間も

休んでいれば直るのであるし命に別状はない発作である

しかし、山歩きには支障をきたす恐れがないとは云えないので思い切って手術を受けたのである

房室結節回帰性頻拍で正常伝道路の房室結節付近に伝道速度の異なる2つの経路が存在し

伝道速度の違いから早い経路と遅い経路との間に旋回路が出来てしまい興奮刺激がその2つの

経路を旋回して心房と心室を絶え間なく拍動させる頻拍性不整脈となってしまうのである

治療には薬の服用とカテーテルアブレーションがあるが、薬はいつ起きるか判らない発作のために

飲み続けねばならないし、完治するわけではないので、煩わしいかぎりである

カテーテルアブレーションはこの原因となる異常な部分を焼灼して治療する手術である

カテーテルアブレーション手術は、X線透視下で心臓内にカテーテルを進め、不整脈回路の一部である

心筋をカテーテル先端から高周波により焼杓し、不整脈の回路を遮断する方法である

カテーテルアブレーションの施行は① WPW症候群、② 発作性上室性頻拍症、③ 心房粗動

④ 特発性心室頻拍症、などに施行しているがそれぞれに、成功率に違いはある

自分が受けた発作性上室性頻拍症の成功率は非常に高くて98%、再発は2%と低く根治療法である

手術は県病院で、三人のスペシャリストの先生に研修医数名、スタッフが加わり緊張の中準備が進む

ストレッチャーから手術台に移されて、スタッフにコードを身体中に貼り付けられ医療器械が近くに

配置される、手術室に脈拍の音が規則正しく聞こえてきた、やがて局所麻酔が太腿の付け根と首筋に

されて、主治医が「足の付け根の動脈からと首筋の静脈から管を入れます少し痛いですが我慢してください」

の声を合図に管を差し入れる、程なく、「人工的に頻拍を起こしますが気分が少し悪くなります」と

電気ショックで頻拍を起こしてゆく、自分は顔を覆われているので様子は先生の声とスタッフの動き

機械の音の動きが聞こえてくるだけである

やがて、規則的に音を出していた脈拍が早くなってきて、普通の倍以上の早さで音を立て始めた

主治医が「○○さん、これですね、これです」この状態を見ていた主治医が「悪い所が判りましたから

カテーテルに入れ替えます、少し、気分が悪くなります」今まで入れていた線を抜いてカテーテルの

線が入ってきたようだ、「悪い回路を焼杓します、少し胸が熱くなります」高周波機械を操作している

スタッフの数字の声がしだした「20,30,40、50,60、」主治医「ストップ」

主治医と他の先生の間でそのほかの悪い箇所を探しているらしい、やがて、数箇所を焼杓して

焼杓治療は一応終了した、約2時間の手術であった

主治医の「誘発の有無を確認のため30分ほどそのままの状態で待機しますのでもう少しです」

脈拍は少しづつ落ち着きの音がし始めた自分は緊張から解放されて、ほっとした状態だった

先生たちも横の椅子に腰掛けて雑談をしている、手術室の空気が和やかになった

30分が経過したようで主治医の「○○さん、誘発の無いことを確認出来ました、成功です」

「これで、日常生活や趣味の山歩きも心配しないでできますよ、良かったですね」

ストレッチャーで手術室を出て、病室に戻って、しばらくして、喜びがじわーと湧いてきた

しばらくは様子見ながら、調子が良くなれば、また、軽い山歩きから再開したいと思っている


手術前、27日に高校の同期会が道後のホテルであった、去年は開会してないので、2年ぶりである

開会の前に物故者の名を読み上げて黙祷するのだが、2年間で10名ほどいた、年々寂しくなる

来年は79歳で傘寿である、みんな、健康で揃って傘寿の同期会を祝おうということで散会した



入院や不安隠して秋惜しむ

手術日を控へ夜星に暮の秋

鳴り止まぬナースコールに行秋ぞ

張り詰めし手術の空気秋深し

喧騒を阻む病室秋の雲

病室を後せし妻に夜寒かな

菜菜子の気ままにエッセイ( 命日に寄せて・雑感)

2014年11月01日 | Weblog



8年の春夏秋冬が過ぎた。
この宿借りブログに書かせて頂いた、徒然なるままの私の暮らし。
8年前、主人の葬儀の後、お世話になった方々に、電話をかけた。
殆んど、泣きながら話した事だけは、覚えている。
とにかく、泣けた。泣く。泣く。毎日、泣けた。

当時、この絶望感を、書き残さねばいけないと、自分自身を奮い立たせるように
徳島随筆大賞に応募した。
タイトルは、
『水無月まで』
結果は 最終選考に残り、佳作。
次の作品も、佳作。
この時の、内容は主人の消えた年金問題で、主人の二十歳までの足取りを探して
私達が、出会うまでの主人の職歴を、古いアルバムを取りだし、主人の友人に聞き
ひとつひとつ、主人にたどり着くまでの、内容だった。

タイトルは、『風の軌跡』
自己流は、ここ一番で、どうしても、今ひとつが、伸びない。私自身が、それは一番自覚している
それから、暫く、休んでいる。
多分、もう少し、年月が過ぎれば、無礼講の様に、書けるのだろうけど
どこかで躊躇している、もう一人の自分がいる。

8年間。ただ生きてきた。
生きていることだけで、精一杯だった。
本音を言えば、死ぬ理由も見つからないが、生きる理由も、特にない。
娘達は、本当に大切にして下さるが、
私は、先に逝った祖父母、両親、夫、友人者達との、思い出が、余りにも幸福だったから、
正直 この世界に 執着は、していない。
今は ただ 娘達の為に、もう暫く
『母ちゃん』
をやっていこうと、とりあえず、心のままに、生きている。

8年前、知人が電話で、言ってくれた。
『これからは、旦那さんの見られなかったものを、代わりに見てあげて、がんばっていかなくてはね。
娘さんの将来とかね』

泣きながら、頷いたことは覚えているが、
今になって思えば、代わりに見ると言うことは、
見たくないものも、一人で抱えていかなくては、いけないと言うことだった。

人間は皆
一人だ
一番の苦境に立たされていても、誰も 手を 差し伸べてはくれない

それは 皆 お互い様で、それぞれの生活に 流されながら、周りを見る 余裕がなくなる。

テレビで
ドキュメンタリー番組が、流れる。
闘病の末、奇跡の生還を果たして、喜びあう家族。
見ていて、嬉しくて 泣く。
街頭インタビューで、老夫婦が、楽しそうに話している。
見ていて、やっぱり 涙が出る。
他人の幸福な姿に 嬉しくて 涙が 溢れる。

8年が 過ぎた。
ガンバレ ワタシ
世界中の 同じ境遇のオバサンも
とりあえず 1日をガンバロウ!
合 掌

追伸
主人のアドレスに
『お元気ですか』
と メールした。
送信できません との表示。
天国には アンテナがないのか、メールは 届かなかった。
かしこ