雲上寺の宮の内和尚は雲隠れしていたが、以外にも道後で見かけた
和尚は高校の同期会に顔を出して気炎を上げていた。
翌々日の今日は同期の山歩きの仲間たちと皿ガ嶺に遊ぶ
祖谷の山々から下にくだり、久しぶりに旧交を暖めた和尚は何時ものニコニコ顔に
戻り、なにか吹っ切れたようないい顔をしていた。
暖かい旧友に迎えられて晩秋から冬枯れに変わり行く竜神平の風景は和尚の心に
深く刻まれて思い出に残る事であろう。
竜神平の風景を愛でながらみんな輪になり楽しい昼食は格別の暖かいご馳走であり
時間を忘れて談笑、傾きかけた日陰を惜しみながら下山する。