早朝5時過ぎから登りはじめて約2時間ほどで中腹にたどり着いて
汗ばんだ額をぬぐい冷たい水で喉を潤し一息ついた栗栖は周辺の景色を
眺めていたが、曇り空に薄い藍色をした剣山、次郎笈がシルエットの
ように浮かび上がっていた。
登山道の両側から延びた木々が頭の上で握手して飾り窓越しに眺めやる
祖谷の山々に自然と敬虔な祈りを覚えた栗栖は暫し瞑想に耽った。
汗ばんだ額をぬぐい冷たい水で喉を潤し一息ついた栗栖は周辺の景色を
眺めていたが、曇り空に薄い藍色をした剣山、次郎笈がシルエットの
ように浮かび上がっていた。
登山道の両側から延びた木々が頭の上で握手して飾り窓越しに眺めやる
祖谷の山々に自然と敬虔な祈りを覚えた栗栖は暫し瞑想に耽った。