秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

ひでさんのこと

2009年10月19日 | Weblog
のっそり、おっとりとして無口なひでさん、久しぶりにジャズフェスタの
夕方会場の武家屋敷にスクーターでやってきた。

茫洋としたその風貌からは以前会っていた頃の元気が少し影を潜めてはいたが
ひと懐こい笑顔は相変わらずであった。
体の調子があまりよくないそうであるが、それでも早速囲炉裏の傍に陣取って
炭火の番をするころは温まってか、笑顔で炭の並べ方を指図しながら談笑していた。

ひでさんとは確か二度ほど初日の出を拝みに剣山に一緒に登ったと思うが
最初は、5,6年前だったが、山頂は雲が多くてはっきりとは見えなかったと
記憶している。

二度目は2007年の元旦に祖谷の有志の何人かで登ろうということになり
わたしは家内を連れて午前3時頃、見の越登山口に着いてみると、ひでさん
だけで他の衆は風を引いたり、下痢ぎみで体調不良で来てなかった。

で、ひでさんと私と家内の3人で登りはじめたが西島のところでひでさんが

「おらあ、ここでしばらく休んでいく、先に行ってや、雲が出てきたけん
あまり期待できんぞ、ええ写真も撮れんかもしれん、ゆっくり行くけん」

それで先に山頂に登ったが、ひでさんの思いとは違って素晴らしい初日の出を
拝む事ができ、家内などは感激しきりであった。
結局ひでさんは登って来ずに、西島から下山したそうであるが、元々あまり
元気な身体ではないそうだから、かなり、しんどかったのであろう。

久保を通りかかり、わたしが居るのがわかると車を止めては、「やりよるかい
今度は何時までいるんかな、山に登ったかい」
といつも声をかけてくれていたが、久しく会わなかった、人づてにあまり体調が
よくないらしいと聞いていたので、ジャズフェスタであった時はほっともし、
安心もしたのである。






落合峠の紅葉 菜菜子さん携帯写真


落合峠 もう見ごろになっている。


ひでさんと自慢のスクーター




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