秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

奥祖谷冬点描

2010年01月20日 | Weblog
雲上寺の宮の内和尚は年末から今日まで下の町で子守や雑用に
追われて祖谷入りできずに不本意な日々を細々と生きているが
道後の街角で珍しい細工物を見つけて小躍りして喜んだ。

いまどき滅多にお目に掛かれない竹細工のうなぎ採り、通称疑獄と云われる
ものである。この竹筒のなかにうなぎのえさを入れて口を川下に向けて
沈めてうなぎが入ると中の仕掛けで外に出られない優れものである。

和尚はこれを見て夢見てしまったのである、不遜にもこの疑獄であの金集め天皇と
云われる大うなぎの化け物を生け捕りにしたら、愉快、痛快、面白かろうと。

だが、この化け物はなにしろロッキード事件の最後の継承者でありその処方は
前近代的であり、政治思想はないが金集めにめっぽう優れているという
鼻持ちならないが、ロッキードの弱みを研究した最強のつわものであり、
弟子に資金洗浄と称して複雑な経理処理をさせているので、そう簡単には
わなに掛かりそうに無いようだ。






街中に長居していると心も身体も泥臭くなるわけで、和尚はうんざりしているが
菜菜子さんの携帯写真に救われている。
祖谷の穢れない写真を眺めているとほっとして、心優しくなるのである

このところの暖かさで集落の深雪も少なくなり、土地の人たちにゆとりの気持ち
みられるようだ。
しかし未だ1月下旬、冬真っ只中には間違いない、またなんどき寒波襲来で雪に
埋もれるかだ。油断大敵である。







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