秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

奥祖谷の初夏

2008年06月27日 | Weblog
定点観測 花の群生地の踏み荒らしは年々酷くなっている
ここ数年観測しているが、どの地点でも同じようなものである

山も例外はなく現代の世相を反映して我勝ちの思想が先行している
完全にマナーは地に落ちたように思える

写真それも接写したいための踏み荒らしが原因の一つであろうか
尾瀬の木道のような場所では接写は出来ず、交換レンズによって
花に近づいて行かねばならないし、一時的に入山規制にした場所で
踏み荒らしが無くなっているようである

とすれば入山において人間の行動を規制する事がいいのかもしれない
いま話題になっている鹿害を人間が駆除しようとしているように。

もう勝手な理屈をつけて好き気ままなことをして自然を楽しむことが
出来ない時期に来ているのではないかと危惧の思いである

奥祖谷の人達はいまジレンマに陥っている
入山者の行動を規制して柵を作れば、公開となるかもしれない、そうすれば
どっと押し寄せ事態は一層悪くなり奥祖谷の宝として維持しきれない可能性もある。
他所から座敷に土足で上がりこんで踏み荒らして何とも思わない今の入山者
に対してお手上げの状態なのだ。


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2 コメント

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Unknown (akatara)
2008-06-27 19:11:53
鹿に喰われないように幹に金網を巻いたり、金網に囲まれたオオヤマレンゲ(天女花)、網で保護されたキレンゲショウマ等など…何か違うのではないかと 見る度に違和感を感じます。
しかし、今のように鹿が繁殖し過ぎた状態では仕方が無いのかもしれません。
(その原因は人間が作ったのですが。)

それまで限られた人にしか知られていなかった花をネットや新聞で公開する。自然大勢が押しかけて荒らされていくのでロープや金網で囲う。そうした事に何も疑問を抱かない人が殆どなのだろうと思います。
ですからこの悪循環は今後も同じでしょう。

ロープや網で囲まれた花々は、私にはもう 元の自然の姿とはかけ離れ 大きくその魅力を失って見えます。
増してや 盗掘して庭に植えた希少種など論外だと思うのです。
それでもそれが「美しい」と感じたり 「絶滅するのであれば今の内に」と我先に地面を踏み固めて分け入ったり 情報を垂れ流す。
ネットによって極めて「お手軽」に貴重な情報が得られ その山の持つ許容量を越えて大勢の人間が押しかける今日 残念ですがもうこれは止め様がないのだろうと思います。

何が何でも「自然を自然のままで置く事は許さない」のです。


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Unknown (M.iya)
2008-06-27 20:21:02
akataraさん 残念ですが「自然を自然のままに置く」は許されない時期に来ているのではないでしょうか
ある子供たちの言葉がぐさりと突き刺さりました
「僕たちや孫たち子孫にはいまの大人たちは美しい地球や美しい自然を残してはくれないのでしょうか
今の大人たちは全てを食い尽くして汚い地球や花の無い自然、登山道だらけのはげ山などを残してくれるのでしょうか、残念だなあ!」

モラルを無くしてしまった今の入山者は甘んじて
網や柵で囲まれた自然を受け入れることです

「自然を自然のままに享受できる」のは子供たち子孫の時代になることでしょうね。
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