秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

祖谷の山々に想う

2009年07月08日 | Weblog
祖谷の宝物であり長年にわたって群生しているベニバナヤマシャクヤク
とオオヤマレンゲは心無い登山者とある記者の心無い紙上発表によって
危機に瀕している。
ベニバナは今年半分以下に減少しているが、偏に登山者と鑑賞者に踏みつけられて
痛ましい状況にあり、尚且つその状況が判っているにも関わらず、群生のなかに
踏み入り写真を撮ろうとする輩が後を絶たなかった。
これは最早何をか云わんや、いまの花ずき者どもの偽自然と共存者であり
命など何とも思わない輩のほんとの姿なのである。

オオヤマレンゲの群生地については発表以来毎年何百人と観賞に押し寄せて
土壌の踏み付けが始まっており、早晩樹勢が弱ってくるものと思われる状況
にある、ましてこのようなことは最初から予想出来たはずで、現場を見れば
一目瞭然であるのに、何々クラブなどはツアーを募集して観賞に来る始末で
輪に輪を掛けた仕事をしているが、この何々クラブは花木を守ると称して
花木を痛めつけている始末で、またこれ、何をか云わんや。

祖谷の宝物は長年のひっそりとした場所で静かに暮らしていたのが
ありとあらゆる人たちによって引っ張り出されて真綿で首を
絞められるように徐々に命を絶たれてゆく運命になったことは悲しいことだ。
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2 コメント

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長梅雨ですね… (ろくべえ)
2009-08-01 19:19:00
「さまざまな生き物、一本の木、樹林、
そして、風さえもたましいを持って存在し、
人間を見すえている。」 <Crow Indian>

それにしても、多くの人が山へ出かけるようになった昨今です。
M.iyaさんが記されているように、
自然とのつきあい方に、新しい方向を見いださなければならない時(時代)だと思います。(遅いかもしれませんが…)

「山はネコのように歩け。石一つ落とすな…」
上条嘉門次<弘化4年~大正6年/Walter Westonを案内した名ガイド>の口ぐせだったそうです。
みんながこんな気持ちで山を歩いたら、
岩場や砂れきの中にひっそりと咲く、
高山植物だって根を断ち切られなくてすむと思います。
状況は少しずつでも変わってくるし、
静かにもなるのではないでしょうか…

M.iyaさん、こんばんは。
ご無沙汰しています、
相も変わらず、気の向くままに青い国の山々を歩いています。
人の声が聞こえる山や、メジャーな山々の「頂」にこだわるのは、
相変わらず苦手です。(要するにわがままなのですが…)

私にとっては、奥祖谷(東祖谷山)の山々が、
自分を取り戻せる場所なのかもしれません。

「四国は梅雨明け」なんて伝えられていますが、
スッキリしない天候が続いています。
お体には十分にご配意ください。
ではまた。
             <ろくべえ>
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Unknown (M.iya)
2009-08-02 08:19:10
ろくべえさん 久しぶりです
しずかに、ひっそりと祖谷の山々を歩かれている
ろくべえさんに敬服します。

昨夜もある山の会で話が出ましたが、ネットのGPS
による公開は山を荒らすようなものですね。
上条嘉門次のコトバのように静かに歩いてほしいものですね。
返信する

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